劇場公開日 2025年6月6日

「原作未読者には辛いかも」国宝 クロレッツさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0原作未読者には辛いかも

2025年6月9日
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鑑賞方法:映画館

単純

立花喜久雄を演じる吉沢亮と、大垣俊介演じる横浜流星は役作りのためにいったいどれくらいの労力と時間を割いたのだろうかと思わせる渾身な演技でした。
この2人の渾身な演技がなければ「国宝」はコケた作品になったに違いありません。
春江演じる高畑充希、彰子演じる森七菜、藤駒演じる見上愛のヒロインと喜久雄の関係がこの作品のキモとなるのに、その描き方がテキトー過ぎです。
特にいい加減過ぎたのが大垣俊介と春江との関係が『えっ?それだけ?』と思わず目が点になったほどです。
上映時間の175分の半分以上は濃密かつ美麗な歌舞伎の世界を描き、最も重要な人間ドラマが希薄でテキトー。
なんともモヤモヤ感が残る作品でした。

吉田修一原作、李相日監督 の「悪人」、「怒り」は『あぁ、邦画はまだまだ捨てたもんじゃないんだ!』と思わせる素晴らしい作品だっただけに少し残念でした。

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