「圧倒的な映像美!」国宝 ばとーさんの映画レビュー(感想・評価)
圧倒的な映像美!
歌舞伎という舞台劇を映画の手練手管を用いて圧倒的な映像美に昇華しており、撮影監督の手腕にただただ脱帽。これは海外の映画祭でかなり高評価が得られるのではないか。
歌舞伎の知識はゼロのため、主演の役者さんたちの歌舞伎の芝居のレベルの良否は判断できなかったが、シロート目には迫真の演技に見えて文句なかった。
尺が3時間弱と長いが、インド映画と同じで「踊る」シーンの多さゆえ。ドラマパートは結構駆け足で、おかげで主人公の人生の浮き沈みが激しい。
伝統芸能の女形が主役という点で、かの傑作「さらばわが愛/覇王別姫」を想起させる作品でもある。
とにかく映像・撮影が見事なので、映画館の、かつ出来るだけ大スクリーンで掛かっているうちの鑑賞を推奨します。私はTOHO日比谷のスクリーン1(TCX)で観たが大正解でした。
ところで…エンドクレジットに邦画常連の瀧内公美の名前があったがどこに出てたのか?見落としてしまった。
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ひなさんのコメント
2025年6月9日
ばとーさま、初めまして🙂
瀧内公美さんがどこに出ていたか、もしくは終盤で登場した女性記者は誰だったのか、分からなかったというレビューやコメントを見かけます。
喜久雄が史上最年少の人間国宝となり、取材を受けている場面です。「藤駒という芸者を憶えていますか?」と聞かれ、「綾乃」と娘の名を呼んで、36年振りの父娘再会だと分かります。
綾乃が幼い頃に父から聞いた言葉「神様と取引」を、予想の斜め上を行く伏線回収で、泣いてしまいました🥲
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