「キャスト 配役 配給制作 物語等 夏鈴ちゃん運いいね」新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる! サスペンス西島さんの映画レビュー(感想・評価)
キャスト 配役 配給制作 物語等 夏鈴ちゃん運いいね
2024年劇場鑑賞64本目 優秀作 74点
所謂アイドル出身者をメインキャストに添えて企画が立ち上げられた作品にしては、配給も製作陣も他キャストも題材も大変恵まれた作品
まず、制作会社がレオーネで、配給会社が東映とスポテッドなんてずるすぎる
ざっくり言うと、今泉力哉監督や城定秀夫監督とそのお二方の助監督やプロデューサーや制作スタッフとして携わった方がもれなく何かしらで関わってきた機会が多い制作会社と配給会社で、ここ7〜8年の邦画ミニシアター界隈を席巻する存在のグループといったらわかりやすいだろうか
キャストを見てもそれが頷けて、ベイビーわるきゅーれやSingle8の髙石あかりにおとななじみや夜が明けたら、いちばんに君に会いにいくの久間田琳加、かそけきサンカヨウやサーチライト遊星散歩の中井友望、他にも違う惑星の変な恋人の綱くんに筧美和子、締めの愛してる!で本人役で登場した高嶋政宏と、上記のグループに何かしら携わった過去がある方が、これどもかと言わんばかりに邦画ファンを唸らせる面々に興奮が止まらない
そして櫻坂46内でも異質な空気を纏い、自身も映画ファンであることを公表していたり、番組でも運いいんです!と時折口にする通り、盤石かつ幸運にセッティングされた夏鈴ちゃん処女作になった
ストーリーとしては、特段予想を覆すような展開はないが、逆に言えばちゃんと目や感覚が肥えた邦画ファンが想像しうる展開や伏線回収劇が窮屈なく収まっており、とりわけ十分に楽しめる出来だと思う
騙し騙されを主題に添えてないからこそ、そうそうそのくらいの味付けで楽しめるのが丁度いいんだよと終始頷きながら見ていた
髙石あかりの演技力の幅がある故に実現した、もしくは抜擢した一番近くにいた尊敬キャラや、わかりやすく一軍みたいな面構えの若手俳優でなく、嵐の相葉くんみたいな味わい深く落ち着いた少し先輩な感じが上手くハマっていた綱くん、エビ中の美玲ちゃんでも良かったけど、今作の後多くの新作が控えている点や、これからの若手女優としても抜擢し今作の認知を広げる為にも良い配役であったお嬢様役で、少しその所作や台詞、漂う空気が型にハマりきらず、いかにも練習しましたが拭えなかった久間田琳加など役者陣が際立っていた
おいしい給食シリーズじゃないけど、学園内で大人や教師などの都合や力に立ち向かう学生の奮闘を心はずむ展開とアイデアや作戦が成功し大人が翻弄されていくのはいつ見ても胸熱ですね
この製作陣や配給会社、キャストなど総合したグループに疎くても多くの人が楽しめる娯楽としておすすめできる一本です
是非