「現代日本を舞台にしたイケメン逃亡者のファンタジー映画」正体 のいさんの映画レビュー(感想・評価)
現代日本を舞台にしたイケメン逃亡者のファンタジー映画
レビューが良かったので期待していきましたが、もっと沢山のレビューを読めば良かったと後悔しています。
良いレビューは主演の横浜流星さんのファンの方々が多いよう。彼の魅力は存分に発揮されている作品でした。
ただ、特に彼のファンでもなく、ただの映画好きとしては美男子逃亡者という時点で大体展開が読めてしまう。
更に不潔で不気味な見た目の真犯人が出てきた時点で悪=醜いという古来より使い古されたルッキズム思考でつまらない。
ただ真犯人役の山中崇さんはこういうキモメンを演じさせたら一級品です。爽やかな役も演じれるのに底辺キモメンもリアルに演じられるのでとても尊敬できる俳優さんです。台詞が少ないのにいつも通り雰囲気をかなり作り込んできています。
高評価なので予想の斜め上を行く展開を期待してみたもののありきたりな終わり方でした。
彼に同情するレビューも多かったですが外見も中身も良いお陰で沢山の人々の支援を受けてハッピーエンドなので幸運な逃亡者に見えてしまい冤罪の苦しみに共感できない。
寧ろ痴漢冤罪の弁護士の方が悲惨。
事件直後の主人公の行動もなぞ。悲鳴が聞こえたからって他人の家の中に入らないし、普通の高校生が息も絶え絶えの人に深々と刺さった刃物を引き抜いたりしない。もっと納得できるストーリーが必要。
警察の冤罪でっち上げの理由も薄っぺらい。
女性陣が知り合って間もないのに何故ここまで信じれるのか共感できません…イケメンで恋に落ちていたとしても関係が短期間過ぎて逃亡中の凶悪殺人犯という報道を覆せるほど信用で来ないと思います。
逃亡した理由もとてもファンタジーですね。
他のレビューにもありましたが、現代日本を舞台にしたイケメン逃亡者のファンタジー映画なんだと思いました。