「呆れた茶番劇的冤罪。ラストが丸わかりの構図に苦笑い。」正体 The silk skyさんの映画レビュー(感想・評価)
呆れた茶番劇的冤罪。ラストが丸わかりの構図に苦笑い。
最近のワ-ドに”盛る” つまりは大袈裟。
話違うが、オーストラリアで16歳未満はSNS禁止可決が世界初。
良い事も悪い事も伝わるのがSNSで、盛ってある事に気づけば良いがファクトチェックもAI頼みになると最早終わった感がするかな。
てなわけで、今日は「正体」を観に行きましたよ。
報知映画賞絡みで受賞が有った様ですね。関心は高い気がしました。
本日 映画の日、前々日からの関係者等による過剰高評価は今日の為にでしょうかね。劇場はそこそこ席が埋まってたような気がします。
この作品を観ていて
2007年”それでもボクはやってない”周防監督の作品の事を思い出しました。
あの作品では最後の判決はやっぱり覆らず有罪で。”なんでやねん”と思ったよ。
有罪無罪無縁でどっちに傾いてもお金が流れる仕組みに 如何に法曹界ってのが魔物なのかを知った訳で。
だから冤罪晴らすって、そんなこの作品みたいに簡単に行く?
違うと思うけどな。
そもそも正しき判断を ”この社会に期待した” ってか?
舌斬って、血吐いて偽装して暴れて 救急車から脱出って・・・
逃げたら罪重いやろ。
結審出る前に弁護士何しててん。
そんな脱出パワ-あるなら判決出る前にもっと訴えるべきやろ。
そもそも
本件は、最初から 本人は遣ってないって言ってたやろ。
過去裏取りした? 周囲の人格証言とったの?自供か?
認知症おばさんの証言て有効か?
動機は何よ? 凶器は?カマか。あれで3人遣ってあの血まみれ現場か?
あり得ない感じするわ。カマの先端見たことあるのか?
ナタで頭カチ割ったらあり得るかもだが。
真犯人が現場から堂々と出て行ったのに、カマに指紋、足跡も残る。
何を現場検証してるねん。拭き取っても跡残るやん。屋外にも残る。
第三者指紋もでるやろ。あんな田舎で、変質者逃げきれるかな。
昔ならともかくスマホ登場してる時代で。
大体、逃亡劇で 顔変えて変装だけかよ。頭髪、髭もあるし。
指紋、掌紋も変えいるし 警察もそれで捜すやろ。
全部杜撰すぎる構図な事件と思う。
それらによる 冤罪って言われてもね。
犯行内容、裏取りがとことんまで追いかけられていないワケで。
脱走含めて茶番劇にしか思えない。
最終 介護施設で捕まえるとき、
包丁振り回してる相手に いきなりピストル??
まずは”刺股” やろ。介護施設に無くても警察あんなけ居たら持ってくるやろ。
そう言う所の考察だと思うのよ。
撃たそうとしか 展開持って行かないから
現実と大分乖離してると思う。
最後の流れ展開と、判決も既に読めてしまってました。
そういった所がとても残念に感じます。
(良かった所)
・大阪の住吉地区だったかな。建設業現場で住込みで働いてる所。
責任者に詰め寄って2万円だったけど もぎ取ってきて野々村へ渡すところは良かったかな。会社の雑多な雰囲気と怒号感は現場らしと感じた。
そして、野々村が半信半疑で警察にタレ込む場面ですね。
あそこはちょっとドキドキしたかな。
・安藤のマンションから鏑木が飛び降りる カメラワ-クが良かった。一緒にカメラ落として、その後逃げ回るのを追いかけて行くところ。
良い感じが出てるなと思いました。
・今作の鏑木慶一役:横浜流星さん、又貫征吾役:山田孝之さんですね。
二人共 良い感じで仕上がってましたね。
特に山田さん。表情に現場の責任者って感じがしました。
興味ある方は
劇場へ!