入国審査のレビュー・感想・評価
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ラストの受け止め次第かな
ラストをどう受け止めるかで全体の評価が大きく変わってしまいそうです。
私は最初”え、何それ?”から考察を始め、結論が出せないうちに、監督の
術中に嵌っている気がして考えるのもやめました。
結果、採点も微妙になりました。
予測不能な展開、ハラハラドキドキ
観終えて真っ先に思った事、仕事で米国を訪れた時に入国審査で渡航目的を聞かれたら「観光」と応える様に教わって行って事を思い出した。なる程、そんな事もあるんだ(笑)
呼吸してる事を忘れてしまう様な77分間、誰にでも起こり得る様なシチュエーションが恐怖を感じた。答え一つでふたりの人生を左右してしまう様な質問の数々、憧れの地で洗礼を受ける光景がリアルでした。
BGMが無く感高い音声や当然の工事中の音等が静かな取調室の雰囲気を逆撫でする様に静寂を壊すから凄い。
トランプ政権の移民問題の最中の上映なのでヤケに意味深でふたりが無事に米国に入国出来るのか?を劇場で確認しても良いと思いますよ。
更にふたりの今後の行方が気になった。
見事な幕引きに脱帽!
ほぼワンシチュエーションで、
緊迫感のある会話劇。
スペインからアメリカへ移住のために出国しようとするも
入国の二次審査で尋問されまくる事実婚カップルだが、
これが本人たちの身になって観ると
めちゃめちゃ居た堪れなくなりわ、居心地悪いわ、
胸が苦しいわ、早くやめたってくれーと願うばかりだった。
こりゃ当然男の入国は無理だべ。女だけだべ。と
たかを括っていたら、ふたりとも
米国へようこそ!!
との見事な予想外の幕引き!!
今までの時間はなんだったんだ!?
でも、よかった!!
いや、よかったのか!?
たぶんこのカップル、絶対別れるよ?
でも、このぶった斬り、大満足☺️
外国人問題がクローズアップされる今、グッドタイミングな映画です。
もし自分の身に起きたら… 😱
久しぶりに心理的に怖いと思える(ホラー等とは別物の)作品に出会った。
自分がこれまで何回「入国審査」を受けたか正確には覚えていないが、あちこちの国で少なくとも60回程度は受けているはず。その内、米合衆国が最多で20回以上を占めている。審査官は仏頂面で機械的に作業を進める者も多いが、フレンドリーだったり、逆に意地悪だったりすることもある。いずれにせよ、審査カウンターの前に立っている自分はまな板の上の鯉の如く無力で相手の言われるがままに答えたり、指紋を取られたりする。
幸いこれまで別室に連れて行かれたことはないが、狭い部屋に閉じ込められて尋問を受けてたりしたら、自分ならきっとすぐに心が折れて、何もしていなくても「ごめんなさい!」と言ってしまいそうだ。
しかも、尋問への応答をどう判断するかは審査官の胸三寸次第となれば、これは確実に公権力を笠に着た暴力に他ならない。
エンディングで頭に??マークがともったのだが、ひょっとすると公権力に対して納得いかない理不尽さを表現しているのかも知れない。
本作で描かれているのは第一期トランプ政権下で国境に壁を作る云々と騒いでいる時代設定。第二期になってますます公権力による暴力的行為がエスカレートしている現代のアメリカに行きたいとはまったく思えなくなっていたが、鑑賞中どんどん自分の胸が締め付けられていき、さらにその思いが強くなった。
そう、普通に旅行で訪れた日本人の若い女性が売春疑惑で別室審査を受けたという話も少なくないことからも分かるように、作中でのディエゴとエレナの体験は、実は誰の身の上に起きてもおかしくない現実があるのだ。
ショートムービーかな?
恋人たちの過去を入国審査官があからさまにする。というシチュエーション、男をスノッブ、女を家庭環境から自立していない設定。
シネマ鑑賞には、いつもスクリプトを読んでから観ることことにしています。
もちろん、英語翻訳ソフトでも著作権の問題で概略の内容にはなります。
本件はAIに検索したところ、約70%がスペイン語等で英語の部分は少ないものでした。
粗なストリー;恋人たちの過去を入国審査官が質問攻めでお互い隠してしたことが、あからさまになる。
というシチュエーション。男をスノッブ、女を家庭環境から自立していない設定でストリーが進んで行く。
女性審査官が男の深層心理を鋭く掘って行き、彼の本心を尋問する。別室で女の不安定な生活力を突いて行く。審査が終わった二人の心はそれまでの二人ではない。『この後の二人の関係は修復しようがない。』
と個人的に思った。特に女性側、男性はなんとかしたいという、役者の表情がとても上手かった。
Welcome to the United States!
7月が誕生月だったのでSMTから1回限り1,100円で見られる誕生月クーポンが来ていたのをすっかり忘れていた。有効期限は2ヶ月で8月29日まで。土日は使えないという事だ。他劇場からも誕生日クーポンが来ていたが、こちらは期限が誕生日から2週間だったので使わずじまい。
8月29日(金)
本日から上映5週目に入り1日1回上映になっている「入国審査」を誕生日クーポンを使用して新宿ピカデリーで。
グリーンカードの抽選で移民ビザを取得したエレナは、事実婚の相手ディエゴと移住するためにバルセロナからアメリカにやって来る。
ニューヨークの空港で入国審査を受けるが、二人は二次審査の別室へ連行され、女性審査官から尋問を受ける。何故入国出来ないのか?何の説明も無いままに質問される。「貴方が入国出来るかは私の裁量なのだ」と彼女は言う。質問に答えない訳にはいかない。
最初は女性一人だったが、男性審査官も加わり二人となる。理不尽と思われる尋問は何時間も続く。時には個別に。携帯電話の使用も許されず、トランジットの便の時間も過ぎる。
尋問が続く中でエレナが知らなかったディエゴの過去が明らかになって行く。
バルセロナを出発する時からパスポートを忘れそうになっていたディエゴ。飛行機のトイレで入国審査での応答の練習をしていたディエゴ。ディエゴは審査に必要な書類を失くし、審査前にエレナは書類を書くが隣のカタルーニャ語を喋る男性からボールペンを借りる。順番が来てボールペンは借りたままになる。(誰と会った?という質問もあったから)これが後で問題になるのかと思ったら、そこは何も無かった。
ディエゴとエレナ、入国審査に入る前とは明らかに二人の間の空気は変わった。
そして、…。
高圧的な態度の審査官も彼らの仕事をこなしているだけなのだ。ベネズエラ国籍のディエゴが何故スペイン国籍取得を目前にアメリカに移住して来たのか?
アメリカの永住権を与えて良い人間なのかを冷静に判断しているだけなのだ。暴力を振るう訳でもない。
入国審査ってこんなだったっけ?と思ったら、私は米国本土へ入国した事が無かった。
新婚旅行で行ったオーストラリアも、観光旅行で行ったシンガポールも、仕事関係で行った中国、香港等も別室に連れて行かれた事などない。
本作には音楽が無い。隣室の物音や話し声、廊下の工事の音等ばかりである。空港で二次審査の別室へ移動する際に廊下で照明の工事をしているのをさりげなく見せる。これが後の伏線にもなっている。
そして、ラスト。この後の二人の関係はどうなるのだろう。
わずか17日間で撮影された低予算の映画だが、金を掛けなくても、限定された空間の中でも面白い映画は出来るという良い見本だと思った。
おまけ
昔の村田英雄絡みのギャグで「Sex?(性別)」って聞かれたから「週2回って答えたよ」っていうのがあったのを思い出した(本当は「そんな事まで聞かれるの?」だったらしい)。
日本では技能ビザで入国し、延長を重ねて10年経過すると永住出来るらしい。誰の裁量なのか。
おまけ2
友人が1974年に羽田からハワイに行った時、当時入国審査はアメリカ国籍でも白人と黒人は審査ゲートが別で、日本人は黒人ゲートに並ばされて入国審査を受けたそうです。
合法でもグレーゾーンはある
自分の体験を思い出した。
どの俳優も見たことがないし、皆演技力があるので実にリアルだった。ヨーロッパに住んでいた時、一番多かった時は年間40回国外出張をしたことがある。日本のパスポートは最強でほぼフリーバス、入国審査は恐らく500回位経験しているが、僕も一度だけ別室に連れて行かれたことがある(100%悪いのは僕、1時間くらい説教されて20万円くらい罰金を払った)が、あの時のいつまで帰してくれないんだろうという不安感は今でも鮮明に覚えている。この作品を65万ドル、17日間で制作したのは凄いと思う。弱いパスポートの国から移民となって来る人達にとっては入国審査官は神様のように見えるのだろうか?エンディングは正直サプライズだったが、この後彼らはどうなるのだろうか?本当の意味でのハッピーエンドになるとは思えない。平日とは言え、200人入る劇場なのにお客さんが10人もいなかったのは残念。
背負っているもの
よし、人権侵害で訴えよう
実はコメディ? よくできた佳作だとは思うが 映画より短篇小説向きでしょ
まずは、私が個人的に聞いたお話から。出張中の北京でたまたま知り合った ある日本のビジネスマンと、日本に帰国するフライトの時間が近かったかなんかの理由で、空港までのタクシーに同乗し、車内で1時間ほどおしゃべりして過ごしたことがあります。彼は海外出張に関してはかなりの猛者で、日本を拠点にしながらも世界中をあちこち飛び回り、パスポートの有効期間中に入出国のハンコを押すページが足りなくなって増ページするほどの企業戦士でした。で、その百戦錬磨の強者ビジネスマンがアメリカでの入国審査で別室に連れてゆかれて、こってり油をしぼられたとのこと。実は彼は直近ではイランを相手にした商売のプロジェクトで忙しくてイランに何回か入出国を繰り返した後、アメリカに入ろうとしたのでした。”On business” の一言では許してもらえなかったんですね。この日本人、最近やたらと我々にとっては敵対国であるイランに行ってる、おまけに入国した国もやたらと多い、怪しい、といった感じだったのでしょうか。で、入国目的であるビジネスの内容をしつこく何度も訊いてきて矛盾がないか確認するような感じだったそうです。こっちは個人、相手は国の代表で恐らくはマニュアルあり。こっちにとっては英語は外国語、相手は英語ネイティブ。まあなんとか切り抜けて入国したそうですが、なんか嫌な体験だったみたいでご同情申しあげてしまいました。彼はアメリカ以外の国ではそんな嫌な思いをしたことはないとのことでした。まあ、でも、思い起こせば、9.11 からあまりたってない頃の話だったので、そんなこともあるだろうな、多少時間がかかっても仕方がないかとも思いました。
この作品では単なるビジネスや観光での入国ではなく、移民が絡んできます。合法的な移民に見えても実は計画的に法の網をすり抜けて入ってこようとする人たちもいるみたいで(そのことに関する是非については我々がとやかく言うことではないと思いますが)、それを取り締まるのも入国審査官の役目というわけです。本作ではそんなグレーゾーンにあると思われる入国者に対して、入国審査官が別室に呼んで訊問して揺さぶりをかけてくる様子が描かれています。訊問の対象者はスペインから入国しようとしていた男女のカップル。そのうちの男性のほうが言われてみればなるほど怪しいなあ、でも単にいちゃもんをつけられてるだけと言えなくもないよな、あたりのグレーゾーンにいて審査官に揺さぶりをかけられます。私が最初に例をあげた日本人ビジネスマンなら、どんなに揺さぶりをかけられようとも自分の出張目的を正直に淡々と説明するだけでよかったのですが(何回も同じことを説明するのは疲れるにせよ)、彼の場合は指摘を受けたことに対して多少は心当たりがあり(たぶん)、気弱な性格(たぶん)なこともあり、かなり動揺しているように見受けられました。そんな過程で連れの女性に意図的に隠してきた(たぶん)彼のある過去がその女性の知るところとなり、女性の男性への信頼が揺らぐこととなり……
そして、尋問は終わり、カップルの間には気まずい空気が流れ…… そうこうしているうちに物語は突然の大団円を迎えます。なかなかうまいオチのつけ方で、思わず「座布団一枚」と言いたくなります。ただ映画としてはどうなんでしょう。よくできたお話なんですが、実はもっと短くできたのに引き延ばして上映時間77分の劇映画にしたような印象を持ちました。これだったら、30分くらいの入国審査にまつわるお話を3篇ほど集めてオムニバスにしたらどうかと思ってしまいました。楽しんでおきながら、わがままでどうもすいません。
このお話って、つまるところ「語りもの」のような気がしました。それこそ、最初に例を出したような、旅の同行者に「昔、こんなことがありましてね」と語り聞かせるようなお話です。この映画で入国審査を受けたカップルの女性のほうが10年後に空港の待合室でたまたま居合わせた人に、10年前にニューヨークの空港で体験した入国審査の思い出話を語るというストーリーの短篇小説はいかがでしょう。この小説では映画では描かれていない、ちょっと気になる「その後」も描かれます。
「あれがあったから、私たちは……」彼女は飛びたってゆく飛行機のほうに視線を移して続けた。「そういうことってあるのよね」
理不尽
実際の入国審査はシステマチックで流れ作業。余程の不審者か渡航歴なヤバい国が含まれていなければトラブルは起きないはず。
とは言え、威圧感ありまくりな審査官に暴かれる事実婚の旦那の隠し事でどんどん話が悪い方にエスカレーションする様はブラックユーモア。
最後は不信感しかなくなり夫婦は破局。
ワンシチュエーションの勝利で短いので、ぐいぐい引き込まれた。
むしろ不法移民を受け入れたくなった
「入国審査」を題材にした、よくできた密室会話サスペンスを想像していたら、全然違った。
「借りたままのボールペン」「妻の糖尿病」「ずっと鳴り響く工事の音」など、あからさまな伏線にしか思えない要素が、終盤に絡み合って事態が解決するんだろうなと思っていたが、最後まで観ても本筋と関係ない。
それが逆に新鮮だった。
この映画は「入国審査」をリアルに体験させるような映画だった。
ただし、普通の「入国審査」ではなく、移民を目指す人への差別的な「入国審査」を疑似体験させる映画。
ちょうど今現在映画館で上映している『アイム・スティル・ヒア』の、軍人による取り調べシーンだけを77分に引き伸ばしたような内容に感じた。
海岸旅行と縁がない人間なので、スマホのパスワードを教えるように言われて伝えたらIT部門の人間がスマホを徹底的に調べ始めたり、性行為を週に何回しているのかを尋ねられる場面を観ていて、「海外旅行なんて絶対行きたくない」という気持ちになった。
職員が性生活に関する質問をする場面で、伊藤詩織さんが性暴力にあって警察に行ったら処女かどうかを尋ねられた話を思い出した。
スペイン人は移民として認めるがベネズエラ人は認めない。
このままだとベネズエラ人の夫ディエゴが移民してきてしまうので、それを阻止すべく、移民ビザを持っている妻エレナと別れさせようと、アメリカの職員たちが奮闘する話。
そのために行われる、心を踏みにじるような尋問の数々。
観ていて職員たちのことが蹴りたくなった。
ネットで調べたら尋問とは「口頭で問いただすこと」とのこと。
職員たちが夫婦にやっていることは尋問というより洗脳に近いと感じた。
近年のトランプ大統領が行なっている大規模な移民排斥のニュースを見るたびに酷いと思いつつも不法移民ならしょうがないのかな、と思っていたが、この映画を観てその考え方を改めようと思った。
人を騙すことはダメなことだが、彼らの中には「不法移民となるか、いつ命を落としてもおかしくない環境に居続けるか」の二択しかない人もいるわけで、そういう人が不法移民になるのも仕方ないのでは、と思った。
例えるなら、ネグレクトの親に育てられている子供がまともに食事を出してもらえず、空腹のあまり食料を万引きしてしまった場合に、罪を犯していたとしてもその子供を責めるのは違う気がした。
職員側(さらにいえば移民難民に反発するような多くの人)の理屈としては「貧困で移民難民になりたがる人間は悪さをするに決まってる」ともしかしたら考えているかもしれない。
この映画に出てくるベネズエラ人の夫ディエゴは弱い人間だとは思うが、悪い人間には見えなかった。
職員が急遽いなくなり、部屋で一人きりになったディエゴの取る行動はダメすぎではある(ずっと重苦しい雰囲気が続くこの映画で唯一の笑える場面)。
しかし、彼はベネズエラからスペインに渡った後、一生懸命勉強し、真面目に働き、だからこそそんな彼を見ていたエレナは、国籍の違いを乗り越え、親の反対を押し切り、事実婚を結んだわけで、その時点で悪人には思えない。
世の中に蔓延する、国籍で人間性を決めたがる病魔にはうんざり。
最初は威勢の強かったエレナが、職員たちの尋問によって、震えながら涙が止まらなくなるまで精神的に追い詰められていく。
しかし、職員たちの最終的な要求に対し、エレナがどう応じたかは、この映画ではカットされている。
最後の場面で「入国審査」といえばお馴染みのあのセリフが出てくることで、エレナが職員たちに対してどう応じ、ディエゴに対して本当はどう思っているかがわかる演出になっていて、上手いし感動的だった。
一瞬そのセリフの真意が理解できず呆気にとられる夫婦の表情もたまらないものがあった。
オチが弱い?
もうちくっとスリリングなのかと想像してた。
入国審査の緊張感はよく理解してる。
今作は「移民」ってオマケつきだった。
あぁ、なるほどそういう流れになっていくのかと、フランス映画的な切り口に思えるも、そこまで深く抉ってはくれない。
男の方に、企てがあって、主に彼の秘密が暴かれていく。ほぼほぼ土足で踏み荒らすような詰問攻めである。
ソレもそのはずで、トランプ政権下の軋轢とかも絡めてあるんだろうとは思う。
が…100%会話劇で、抱えてる秘密が法には触れない事でもあるので緊迫感はどこへやらで…。
移民の為に、男は女を利用するみたいな事に。それを捜査官達が解き明かし女性を説得するみたいな展開に。
…面白くはあるけれど、メインの柱としては弱いような気もしなくはない。
最後のオチは不条理この上なく…この期に及んでコメディか?と、フッと笑えたりもする。
お役所仕事なんか、そんなもんだよねー
結局は入国を許可される。
んだが…男女間のゴタゴタは宙ぶらりんのまま終わった。
入国審査で試される夫婦の疑念
入国審査という誰もが少し不安に思う手続きを題材に、スリリングな密室心理サスペンスとして描いた発想と手腕がすばらしい。
スペインからの移住でニューヨークの空港に降り立ったディエゴ(アルベルト・アンマン)とエレナ(ブルーナ・クッシ)の事実婚のカップルが入国審査でパスポートを見せると何か問題があるらしく別室に案内される。そこから始まるのは冷徹な審査官によるプライベートを抉り出す尋問(職務を全うしているだけなのだが)。
夫のディエゴはベネズエラ出身でその過去が移民の目的が問題になったようだ。そして尋問される中で妻に伏せていたある秘密が暴かれていく。
この映画が初監督作だというアレハンドロ・ロハスとフアン・セバスチャン・バスケス両監督は登場人物も少なく単調になりがちな密室劇をカメラアングル、サウンド、スマホ、英語・スペイン語の使い分け、あえて音楽を廃すること、編集などを駆使し、手に汗握るサスペンス劇に仕立て上げた。特に音の使い方、とりわけ夫の不安を煽るような工事音の使い方が秀逸。
移民の国アメリカが移民に厳格になる皮肉的な現況とそれでも夢を追いやってくる夫婦の愛が本当なのか手段なのか?入国審査という限られた舞台に社会性、夫婦愛を秀逸に描き込んだ本作が各国の映画祭を席巻したのも納得だ。
ん?え?あ?で?〇?✕?
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