ハロルド・フライのまさかの旅立ちのレビュー・感想・評価
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哲学的……よね?違う?
ひと昔前なら先回りして号泣しちゃうほど涙脆かったはずの自分が最近だとどんな映画を観ても全然涙が出なくなってしまったことに気が付いてしまった…。 『泣けたよ』と聞いたのであわよくば涙活を💕というわけで、泣きたい女の泣けるかチャレンジ🍀
【結果】撃沈(泣けませんでした💦)
映画について箇条書き👇
・とってもとっても哲学的な作品に感じた。
・人ひとりの人生がなんたるかをハロルドの道中で表現してるよぉな。
・人は一人では生きていけない。
・でも時として他人は居ても邪魔なだけ。
・思い悩んだり、振り切ったり、それを繰り返し『終着』まで進んでいく。
・ほう!ダウントンアビーのイザベルばあちゃんが奥さん!
と、そんな風に見えたのだけど、そんな堅苦しいこと考えなくてもただただイギリスのrural areaの雄大な景色を見ているだけでも気持ちが良い。
同じ日の直前に観た『東京カウボーイ』も雄大な自然が心地よかったけど、アメリカとイギリスとでは分かりやすく全然違っていたのが印象的な作品。
たまたまだけど、同じ日に観てよかったなー✨✨
犬🐶がついていった女性は❔
大変上質なロードムービー。
定年退職して夫婦で穏やかに暮らす老人男性のもとに以前共にビール工場で勤めていた女性から手紙が1通届く。
どうやら手紙では女性は残り僅かの命であるという。
男は返事を書いて近くのポストまで足を運ぶが、投函する気になれず郵便局まで歩を進める。
途中立ち寄ったガソリンスタンドのレジの女性との会話をきっかけに、そのまま800kmも離れた女性がいる施設までなんと歩いていくという物語。
まず設定が今までになく斬新で、自分勝手ですごく気持ちがいいと思った。
途中出会う人たちのストーリーや、イギリスの豊かな自然とリアルな街並みにはとても心が惹かれた。
何かを信じて理屈を抜きにして主人公の取った選択にはメッセージ性を感じた。
今年観た映画の中でトップクラスに小気味の良い名作。
希望の力
24-061
主人公はハロルドなのか?ハロルドの行為で起こる事
心に深い傷を負った孤独な老男性の物語
何かを成し遂げる事
主人公ハロルドが800km歩いてイギリス縦断してかつての同僚に手紙を手渡すロードムービー
明るい作品かと思っていたらこれがなかなか重め
ポストに投函するはずの手紙をふと思い立った感じで妻にも言わず歩き出すハロルド
妻からしたらかなりショック
でも何も持たずひたすら歩くハロルド
道中いろんな出会いもあるけど、歩く事が今まで自分がずっと抱えてきた後悔と向き合う時間になったようでした
「自分は何も成し遂げていない」、そんなふうに思う人は多いのかもしれません
やりたい事、やらなければいけないと思う事
それをやろうとチャレンジするのはとっても大切だし、私も何か成し遂げたい
重い作品ではあったけど、暖かい気持ちになるラストに涙、カフェでのハロルドの気持ちが溢れたシーンは本当に切なくて涙ポロポロ
ハロルドとモーリーン夫妻を演じられたお二人、すごく良い感じに歳を重ねられた感じで演技もナチュラルで素晴らしい俳優さんでした
キラキラした光、イギリスの田舎の街並み、ステキでした
中盤はジーンと来るが、最初と最後が…。奥さんが見どころでした。
小説の邦題のままかも。
実話っぽいフィクション
『君を想い、バスに乗る』では、バスを乗り継いでの旅だったけれど、今度は徒歩。
イギリスの爺さん元気で無謀。
『あんのこと』を観た直後だったけど、こちらもなにやら大変。ホスピスにいるクイーニーを応援したいだけではなく、ハロルド自身のケジメの旅でもあった。
ロードムービーにはつきものの出会いも、わりと現代的。
スロバキアのお医者さん、ぶっきらぼうな出会いだったけど、すごく魅力的なキャラクター。
ガソリンスタンドの子や、スニーカーおじさんも、ハロルドに会って変わっていく。なんかみんな幸せになってほしい人たち。
水晶をはじめ、それぞれのキラキラがとっても印象的。
大部分はとっても好きなのだけど、『君を想い、バスに乗る』でも同様、SNSを使ったエピソードは、現代の象徴的なものではあるけど、お祭り的に便乗してきた人たちのプラカードとか、変なシュプレヒコール的なものは要らないので減点。
いつも思うけど、イギリスの田舎町の景色はホント美しい。
おしまいに出てきた窓辺のクリスタルは「最後の一葉」を思わせた!
最初は、何という荒唐無稽な話かと思った。ホスピスにいる昔の恩人から連絡があったとは言え、イングランド南端の海辺の街から、波の荒いスコットランド東岸まで、500マイル(800km)も歩いて英国を縦断し、彼女に会いに行くなんて。500マイルと言えば、PPMやブラザース・フォアによって歌われて日本のフォーク・ブームを決定づけた「500マイルもはなれて」が思い出される。しかし少し我慢して観ていたら、主人公のハロルド・フライは、歩くことによって、うまく行かなかった息子とのことや、不仲であった奥さんのことを含め、初めて自分の人生と本当に向かい合っているのだと思ったら、納得できた。黒沢明の「生きる」の英国版が、また一つできたということか。
最後の方で、旅に出て歩き続けることを支援してくれた、食堂で同席した紳士、スロヴァキア出身のドクターで、イングランドでは掃除婦しか仕事のない女性、病と闘うことを教えてくれた青い髪の若くて美しい女性、が光を見上げるところがとても良かった。
不安が強く、自信が持てないでいる日本人に、一人でも多く、この映画を観て欲しい。やはり、体を動かすことが大事なのだろう。それにしても、強い身体をもっている(スコティッシュのショーン・コネリーのような)アングロ・サクソンにしか、あんな無茶なことはできないが。
人生でやり残した事、それはやり切る事。 そしてその後悔。 駆り出し...
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