「800km」ハロルド・フライのまさかの旅立ち Mさんの映画レビュー(感想・評価)
800km
高校の頃、隣の県のいとこの家まで歩いて行ったことがある。220km。たしか5日かかったと思う。
この映画は800kmだからその4倍。いくらなんでも2カ月はかかりすぎだ。
所持金は少なかったので野宿したが、途中、お寺に泊まった。軒先を借りようと思って声をかけたら、なんと、本堂を使ってよいという。だだっ広い本堂に寝袋を広げていると、「夕御飯を食べなさい」との声。厚かましくごちそうになってると「お風呂に入りなさい」と風呂に入れてくれた。明朝、起きて出かけようとすると、「朝御飯を食べていきなさい」。図々しくごちそうになり、今度こそ出かけようとすると、なんとおにぎりを持たせてくれた。
私は、それまで、近所のおばちゃんが飴をくれようとすると、遠慮して断るような子どもだった。この旅以降、間違いなく、私は変わった。
帰りはヒッチハイクで他県を経由して帰った。距離は何倍にもなったが、歩く距離が短くなった分、逆に楽だった。
そんなことを思い出しながら見た。
歩いての旅というのは、人生を変える力がある。もちろんハロルドも。
共感&コメントありがとうございます。
無料奉仕の野菜を取りすぎるな、というのは仏教の教えみたいでしたね。
あの激マズの草はなんだろう? 黒イチゴを食べると歯の裏真っ黒になるらしいですよ。
Mさんはじめまして
九州人の私は、博多〜鹿児島300kmや別府〜長崎260kmなど
野宿しながら歩き旅をしましたが、Mさん同様、出会いと人情に触れ世の中捨てたもんじゃ無いと実感しました。
思いついたら居ても立っても居られないハロルドの気持ち、よーくわかりますよね。
因みにわたくし
「男はつらいよ」の大ファンです!
今晩は
コメント有難うございます。
ロードムービーは、映画の人気ジャンルだと思いますが、この作品は英国映画らしい、品の良き映画だと思いました。
Mさんがご経験されたように、私も中学生から友人や、一人で山に登るのが好きでしたから、珍しいのか大人の方々に親切にして貰った記憶があります。
最近は仕事の関係で長旅が出来なくなりましたが、あと20年ほど頑張ったら、支えてくれている家人と九州にでも行こうかと思っています。海外は、大学時代からバックパッカーとして色々フラフラしてましたから。では。