「800km」ハロルド・フライのまさかの旅立ち Mさんの映画レビュー(感想・評価)
800km
高校の頃、隣の県のいとこの家まで歩いて行ったことがある。220km。たしか5日かかったと思う。
この映画は800kmだからその4倍。いくらなんでも2カ月はかかりすぎだ。
所持金は少なかったので野宿したが、途中、お寺に泊まった。軒先を借りようと思って声をかけたら、なんと、本堂を使ってよいという。だだっ広い本堂に寝袋を広げていると、「夕御飯を食べなさい」との声。厚かましくごちそうになってると「お風呂に入りなさい」と風呂に入れてくれた。明朝、起きて出かけようとすると、「朝御飯を食べていきなさい」。図々しくごちそうになり、今度こそ出かけようとすると、なんとおにぎりを持たせてくれた。
私は、それまで、近所のおばちゃんが飴をくれようとすると、遠慮して断るような子どもだった。この旅以降、間違いなく、私は変わった。
帰りはヒッチハイクで他県を経由して帰った。距離は何倍にもなったが、歩く距離が短くなった分、逆に楽だった。
そんなことを思い出しながら見た。
歩いての旅というのは、人生を変える力がある。もちろんハロルドも。
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NOBUさんのコメント
2024年6月19日
今晩は
コメント有難うございます。
ロードムービーは、映画の人気ジャンルだと思いますが、この作品は英国映画らしい、品の良き映画だと思いました。
Mさんがご経験されたように、私も中学生から友人や、一人で山に登るのが好きでしたから、珍しいのか大人の方々に親切にして貰った記憶があります。
最近は仕事の関係で長旅が出来なくなりましたが、あと20年ほど頑張ったら、支えてくれている家人と九州にでも行こうかと思っています。海外は、大学時代からバックパッカーとして色々フラフラしてましたから。では。