「いやいやなんとも…」フィリップ うさぎさんさんの映画レビュー(感想・評価)
いやいやなんとも…
60年前発禁処分となった衝撃の書物が原作という触れ込みの映画。
60年前なら当然発禁処分当然だよね。AV男優まがいの絶倫ユダヤ男の武勇伝だかれね。
ナチスに妻をはじめ、家族と親戚を虐殺されたユダヤ系ポーランド男の復讐の話。
ナチス支配下の恐怖と緊迫の世情の中でも、いっさい縮こまることない、勇敢なる睾丸と女を虜にする巨大な棹を武器にし、貞淑なる?ドイツ女を娼婦に落としめ、捨てるというのがその復讐方法。(パンフレットには魂の解放と書かれてあった)
はぁ…いやはやはなんとも、ご苦労様。気の毒とは思うけど、全く感情移入はできなかった。
最後に、親友が殺されて、ブチギレたわりには、冷静にこっそりと銃を乱射して、男だけでなく、女子供を含む数名を殺害するのだけど、とってつけた感が否めない。本当に乱射したのかね。
その後、するするとフランスに逃げ落ちるところで映画は終わるんだけど、フランスで終戦を迎えて戦後生き延びるのだろう。
ナチスに家族を殺された人は、何万人もいたと思うけど、その一人である、主人公が、よくもこの本を書こうと思ったことがそもそも理解できない。
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