キッチンから花束を

劇場公開日:2024年5月31日

キッチンから花束を

解説・あらすじ

東京・南青山で多くの人々の食卓的存在となってきた中華風家庭料理店「ふーみん」と店主の「ふーみんママ」こと斉風瑞(さいふうみ)さんにスポットを当てたドキュメンタリー。

日本で台湾人の両親の間に生まれ育った斉風瑞さんが1971年に開店した「ふーみん」は、連日長い行列ができる超人気店として50年にわたり愛され続けている。看板メニューの「納豆チャーハン」や、イラストレーターの故・和田誠さんが生み出した「ねぎワンタン」など数々の名物料理で知られ、料理研究家の平野レミさんや絵本作家の五味太郎さんなど著名なクリエイターや文化人にも同店のファンは多い。斉風瑞さんとその家族を3年半にわたって取材し、数々の証言を交えながら、さまざまなメニューが生まれたエピソードや彼女と料理の原点についてひも解いていく。

これまで多くのCMやミュージックビデオを手がけてきた映像ディレクター・菊池久志が監督を務め、俳優の井川遥がナレーションを担当。

2024年製作/89分/G/日本
配給:ギグリーボックス
劇場公開日:2024年5月31日

スタッフ・キャスト

監督
菊池久志
プロデューサー
菊池久志
岩本桃子
照明
入尾明慶
粂川葉
ミックス
森浩一
音楽
高木正勝
音楽プロデューサー
山田勝也
語り
井川遥
アートディレクション
GOO CHOKI PAR
台湾コーディネーター
青木由香
劇中イラスト
高妍
メインビジュアル撮影
若木信吾
全てのスタッフ・キャストを見る

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6
  • 画像7
  • 画像8
  • 画像9
  • 画像10
  • 画像11

(C)Eight Pictures

映画レビュー

4.5 不易流行

2024年8月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

上映最後の週になるかもしれない日曜日の朝、漸く拝見しました。
ふーみんママとよばれる斉風瑞さんの50年にも及ぶ台湾風家庭料理店の歩みを描いた素晴らしいドキュメンタリーでした。

一度でも台湾に足を踏み入れたことのある人ならば、彼の地の食を忘れることはできません。台湾人の両親を持ち東京で生まれたふーみんママ。彼女は、おそらくお父様からもらった味覚と料理人としての才能、お母様の持っていた力と愛情を引き継ぎ、何よりも、確かな舌を持っていました。

ただ、それを開花させるためには、日本の文化人の皆さんのヒントが必要でした。特に人気のメニューは、「ねぎそば」「豆腐そば」や「納豆チャーハン」。台湾では食べられていない「なっとう」や、作ったこともない「チャーハン」に挑むには、とてつもないふーみんママの適応力が必要でした。おそらく大ママから来た。
根本は、あくまで「小腹が空いた時に食べる台湾の家庭料理」なのでしょう。

スキャットで流れるアン・サリーのナチュラルで力のあるヴォイスも魅力的でした。
私は、松尾芭蕉が見出した「不易流行」を思い出していました。
変わらないものを理解しなければ、基礎は成り立ちません。ただ、変わるものを理解しなければ、進展はありません。
劇場に急ぎましょう!

コメントする (0件)
共感した! 2件)
詠み人知らず

4.5 これはいいドキュメント

2024年7月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

幸せ

東京南青山の台湾家庭料理の店ふーみんに関する飲食店のドキュメント。
ふーみんこと斎風瑞氏に関する密着ドキュメント。
ふーみんの人気メニューの裏話や平野レミ、五味太郎のインタビューなど
みどころが多く観て良かった。斎氏の食へのこだわり、哲学がしっかりしていて
これはお客様にファンが続出し、満席状態が続くのも納得できた。
今の飲食店はインスタ映えや食べログ炎上など嫌なイメージが多い中、今回の
ドキュメントはどこかホッとして機会があれば行ってみたい衝動に駆られた。
ただ、地方の人にとっては違和感を感じるかもしれない。むしろ、飲食店の
モットーや食のこだわりに注目して観るといいかもしれない。
納豆チャーハンが食べたくなった。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
ナベウーロンティー

4.0 【”食べることはこころを作る事、生きる事。”今作は台湾中華風家庭料理店「ふーみん」の50年に及ぶ足跡を店主のいつも笑顔を絶やさない、斉風瑞さんの姿と共に描いたドキュメンタリーである。】

2024年7月24日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

幸せ

癒される

■台湾人の舌が確かな父と気丈な母を両親を持ち、日本で生まれ育った斉風瑞さん。
 友人達から愛される彼女は「ふーみんママ」と呼ばれている。
 今作は、友人の一言がきっかけで、1971年小さな台湾中華風家庭料理のお店「ふーみん」をオープンした後の50年の足跡を追ったドキュメンタリーである。

◆感想

・フライヤーに映る、斉風瑞さんの笑顔が素敵であり、映画タイトルも魅力的であり、映画館で観たかったのだが、上映館が県内で一館しかなく断念。だが、フライヤーは持っていた。
 鑑賞理由は、料理が好きという単純なモノである。

・斉風瑞さんが非常に小柄な身体ながら、大きな中華鍋を振り、次々に美味しそうな料理を手際よく作る姿が良い。
 そして、紹介される納豆炒飯、ネギそば、蒸し鶏の美味しそうな事。

・斉風瑞さんについて語る、著名な料理家や漫画家の何だか嬉しそうな顔。

・見ているだけで”きっと優しい味なんだろうなあ。”と想像できる料理の数々と、いつも笑顔の斉風瑞さん。
 人間って、齢を重ねると人柄が顔に出ると思っているが、斉風瑞さんの笑顔はピカ一である。
 この笑顔の人が作る料理は、それは美味しいだろうと思う。

<今作に登場する多くの人達は、斉風瑞さんの料理の美味しさを嬉しそうに語り、斉風瑞さんはいつもニコニコとその言葉を聞いているのである。
 ”料理は人なり”。”を地で行く人なのだろうな。
 お客さんとの会話の中で出来上がって来たという数々の料理の誕生話も面白い。
 今作は見ていてお腹が減る、素敵な料理ドキュメンタリーなのである。>

コメントする 1件)
共感した! 3件)
NOBU

3.0 美味しそうだった

2024年7月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

東京・南青山の中華風家庭料理店、ふーみんと店主の斉風瑞さんのドキュメンタリー。
台湾人の両親の間に生まれ育った斉風瑞さんが1971年に開店したふーみんは、連日長い行列ができる超人気店として50年にわたり愛され続けている。斉風瑞さんと家族を取材し、さまざまなメニューが生まれたエピソードや料理の原点について紹介していくという話。

美味しそうとは思ったが、それ以外の特別な感想は持てなかった。
平野レミも登場してて絶賛してたけど、個人的にはそんなに高評価つけたいとも思えなかった。
井川遥のナレーションは柔らかい感じで良かった。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
りあの

他のユーザーは「キッチンから花束を」以外にこんな作品をCheck-inしています。