劇場公開日 2024年9月6日

「自分なら何を選ぶ?と考えずにはいられない」とりつくしま kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0自分なら何を選ぶ?と考えずにはいられない

2024年9月22日
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鑑賞方法:映画館

亡くなった人が、とりつくことのできる物を選べるという設定。これはもう、自分だったら何を選ぶだろうと考えずにはいられない。誰かと一緒に観るならば、観終わったあとにそんな会話で盛り上がるに違いない。
本編では、マグカップ、ジャングルジム、カメラ、ロージンを選んだ人たちが登場する。不思議なのは、ジャングルジムを選んだ男の子の話。他の3つは大事な誰かを思って、そばで見守るための選択。でも、ジャングルジムを選んだ男の子はそのへんの思いが若干弱い気がした。子どもだからなのか。これだけ若干変な雰囲気の話だった。原作があるから、仕方ないところではあるけど。
そばで見守りたいと考えても、1人の人間が同じ物を長い間所有または使用するってかなり難しい。大事な人をどこまで見守るのか、あまり長い間自分のことを引きずらずに前向きな人生を歩んでほしいという気持ちもわかる。やはり最後まで、自分だったら?と意識しながら観ることになってしまった。
一番重要な立ち位置だけど、スクリーンに映る時間は短かった小泉今日子。登場時間は短いが、さすがの存在感だった。

kenshuchu