「表情、景色が眩しすぎて」大きな家 HKさんの映画レビュー(感想・評価)
表情、景色が眩しすぎて
低い視点からのクローズアップの多い、短いカットを繋いで
子供たちの日常が綴られていく。
男の子がカメラで撮影した写真や、
ときおり挟まれる折々の季節の周辺の風景も含めて映像が美しい。
インタビューに応じる子供たちが冷静に現状分析しているのが少し意外だった。
子供たちの家庭事情や葛藤、苦悩などを深堀りせずに、
現状や成長を写生的に見せることを主眼に置いているようで、
子供たちの素敵な、たくましい表情や美しい映像と合わせて
全体的にポジティブな明るい気持ちで観ることができた。
一方で社会問題の提起というような観点ではメッセージ性が少し弱い印象で、
それが製作者側の意図に沿っているのかは少し気になった。
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