ザ・ウォッチャーズのレビュー・感想・評価
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どんなどんでん返しが…
シャマランの名を見て映画ファンならば誰しもがそう思うだろう。それだけのイメージを与えているのだから彼は本当に凄い人なんだと思う。本作ではシャマラン作品で第2班監督を務めていた過去のある実娘のイシャナ・ナイト・シャマランがメガホンを取る。デビュー作で大手スタジオ、製作にはもちろん父のシャマラン。なんとも贅沢なデビューだろう。親の七光りなんて言葉があるが、割と演出力等には高評価が目立ち、デビューとしては華々しいものではないか。
マジックミラーの様になっている建物をあの樹海に建てたのは中々至難の業だと思うが、ウォッチャーズの存在や、森に侵蝕されていく人の怖さ等は十分に描けている。やや人物描写が薄く、何ヶ月も閉ざされた環境にいるのであればもう少し掘り下げてほしい気もするが、上映時間等の関係から致し方ない事だろう。サスペンス色が強いが、ホラーとしてのポイントは押さえており、油断しているとドキッとする描写もある。だが流血シーン等のバイオレンス描写は薄く、直球でこの不思議な世界を表現している。
父シャマランの得意技とも言えるどんでん返し手法を取るのかと思いきや、それを踏襲しつつ希望を交えたラストになっており、上手く落ち着かせた様に思える。次回はどんな作品が登場するのか、楽しみに待っているとしよう。
安心して見られるホラー
ストーリーは、予告で想像していたものと少し違いましたが、楽しめました。
ホラー好きな人には褒め言葉じゃないかもしれないですが、暴力的な表現も目を覆いたくなるような残酷な表現も入れようと思えばいくらでも入れられる中ほぼ無く、ずっとスクリーンを見ていられたのもよかったです。
怖くはない
あ~はん…なるほどね、って感じで感情はあまり起伏しなかったです。
出られない森に謎の生き物と顔の怖いおばちゃんがいる状況は怖いはずなんですが、皆がもうここで彼らと共に生きることを受け入れているし、主人公は心折られずに森の探求してるし、洋服は汚れないしお互い臭いですねとかないし男の子がハーレムじゃん!とか興奮しないし殺し合わないし、心理的に観客までも追い詰められるような作りではない。
………いやそんなまさか…そうなれと思いながら見てたわけじゃ…
まあこれで終わらんやろからのネタばらしも想像はつくしまさかのハートフル説得で「それで引いてくれるのかベイビー…」ってなったね。かわいいやつ。
あと最後の赤毛の女の子の顔が一番怖いのどうにかなんないのか。あそこがハイライトだったのか、そうなのか、シャマラン???
盛りだくさん過ぎのホラーファンタジー
面白いと思うが、要素が盛り沢山すぎてどれも浅くなってしまっている。
特に中盤までのホラー展開から後半急に英国ゴシックファンタジー的な展開になり、まるで途中から別の映画のよう。
しかも、1時間40分ほどの尺なので深掘りできず浅くなってしまっている。
配信ドラマで10話ほどでじっくり描く内容のような気がする。
孤独なアーティストミナ(ダコタ・ファニング)はオウムを届けるために指定の場所に向かうが途中森に迷い込んでしまう。
車もなぜか動かなくなり、助けを求め外に出るが車を見失ってしまう。そしてたどり着いたのがガラス張りの部屋でそこには3人の男女がいた。
彼らが話すには、謎の存在が監視しており、日が暮れたら外に出てはいけない事など破ってはいけないルールがあるという。
隔離された部屋に男女が生活するという、いわゆる恋愛観察リアリティショーのスタイルとホラーを融合したアイディアは面白い。
ただ、設定は雑で、誰がなぜこのような建物をどうやって建てたのか(のちに明らかにされるが・・)、森で狩りをして食物を得るシーンはあるものの、さすがに飢えるのではないか、などリアリティに欠け、ストーリーに入り込めない。
冒頭で森林破壊の話やミナの過去の事故の贖罪を背負って生きている事などの伏線があるのでそうしたことが根底のテーマなのだという事が示される。
しかし中盤までは放置され、後半一気にストーリーが動くので消化不良に陥る。
奇想天外な映画を得意とするM・ナイト・シャラマンの娘、イシャナ・ナイト・シャラマンの初監督作で父が製作ということでシャラマン映画にはなっている。
24歳でこの作品を撮ってしまうのは才能はあるのだろう。
もう少しテーマを絞り込んで、次回作に期待しよう。
やっぱそっち系
92本目。
お父さんの映画は合わないけど、娘は大丈夫かなと。
でもやっぱそっちぽくなるのは、血筋なのか。
おいおい、ナビがそんなとこ通すかってのと、道沿い歩いて民家なんか探すのが普通だろ、何故森に?
まあそうしなきゃ、展開しないから仕様がないとして。
マデリンがサプライズだったけど、後はなんか強引と言うか、説得力に乏しいと言うか、そっち方向に向けさす事で、全て納めちゃってる感がする。
森から回帰不能とは?
山越えドライブしていたら何故か深い森に迷い込む。
その森に入ると回帰不能?
この森は何なのだ。
このガラスの建物は何なのだ。
このガラスの鑑賞者は何者だ。
答えは,妖精だそうだ。
腰が抜けるほど面白い設定だ。
だが、その妖精の姿を見ると彫刻家ジャコメッティの針金人間のようだ。
残念ながらティンカーベルのような可愛い妖精ではなくて,人間に恨みを持ち自分達に同化させ不死となるゾンビのようだ。
そして、このガラスの建物は、ある目的のため、この妖精を観察するために作られた研究室なのだが、
妖精が危険すぎて研究室から日中出歩ける境界域が決まってくる。それが回帰不能点。
つまり、鑑賞されるのではなく、妖精を観察する建物だったのだが、敢えて監禁状態となり観察される立場に身を置いたのだが、
誰が何のためにこんなことを始めたのか?
そしてその結果、
その成果によりハーフ妖精人が誕生し、
封印された妖精が,ウォッチャーからストーカーに進化し、森の境界域を超えて再び人間界にハーフ妖精人が戻ってきたと言う警鐘と聞こえる。
ホビット好きには、
続きが楽しみなのですが…
( ^ω^ )
ザ・ウォッチャーズ
M・ナイト・シャマラン製作のもと、娘のイシャナ・ナイト・シャマランが長編監督デビューを果たしたホラー映画。
A・M・シャインが2021年に出版した同名小説を原作に、謎の監視者の恐怖を描き出す。
28歳の孤独なアーティストのミナは、鳥籠に入った鳥を指定の場所へ届けに行く途中で、地図にない不気味な森に迷い込む。
スマホやラジオが突然壊れ、車も動かなくなったため助けを求めようと車外に出るが、乗ってきた車が消えてしまう。
森の中にこつ然と現れたガラス張りの部屋に避難したミナは、そこにいた60代のマデリンと20代のシアラ、19歳のダニエルと出会う。
彼らは毎晩訪れる“何か”に監視されているという。そして彼らには、「監視者に背を向けてはいけない」「決してドアを開けてはいけない」「常に光の中にいろ」という、破ると殺されてしまう3つのルールが課せられていた。
ダコタ・ファニングが主人公ミナ、
「マンディ 地獄のロード・ウォリアー」のオルウェン・フエレがマデリン、
「バーバリアン」のジョージナ・キャンベルがシアラを演じた。
ザ・ウォッチャーズ
劇場公開日:2024年6月21日 102分
気味悪い
一応、説明もしてくれるのでウォッチャーズとは何なのか判明します。
そこまでホラー?要素はないので苦手な人でも気軽に見れると思います。
終始、「ふーん?」という感じ。
最後主人公はなんか納得して受け入れている感じでしたが、正直自分なら姿形を変えられる不思議な生命体に生涯監視されるなんて嫌すぎる!
暇つぶしなホラー?
予告の映像だけ見て鑑賞
冒頭で失敗したなと思ったが・・・
ストーリーは結果的に見れば、ありがちなのかなと。
ホラー系はあまり好きじゃないので、レビューを見てから観たほうが良かったかも?
暇つぶし程度には楽しめる。
雰囲気的にザ・メニューに類似している感じだが、見栄えの点ではザ・メニューに軍配。
2度は観ない。
サイコホラーの新たな幕開けになるか!?
M・ナイト・シャマラン監督の娘であるイシャナ監督の長編処女作。シャマラーとして興味本位で鑑賞しました。
本作はイシャナ監督の初長編ということもあってか、ホラーの基礎を意識したプロットで理解しやすかった。逆に、ホラーともサイコともミステリーともヒューマンドラマとも言えない難解な物語は親譲り。当然、違う点も感じました。
まず、嵐の前の起。アートで生計を立てる平凡な女性のミナ。心に負った傷のせいか見知らぬ森に心惹かれてしまう。ミナは何事も取り乱さず対処できる精神力の持ちながらもどこか繊細だった。ミナ演じるダコタ・ファニングさんのイメージなのか。或いは、これが恐怖に直面した女性の姿なのか、とても自然体な演技でした。まあ、パニックになったら真っ先に消されるか。
次に、サイコの承。その森で待ち受ける恐怖。理解不能な事を強要される理不尽は『ノック』ほどでないにしろ惹き込まれました。森に捕われた人の数も意思決定を遮ったり、分断する要因に。順調だったり、反抗的だったり、登場人物観察も面白い。
さらに、ミステリーの転。本作の恐怖にもしっかりとした具体性があり、その謎解きも惹き込まれました。逆に、謎を解くほど新たな想像で恐怖が増す感覚もいつもながら。ただ、既視感があっても心身が身震いするようなシーンもありました。
そして、結。サインやスピリットなど力技だったシャマラン監督と違い、より女性的観点の結末だった気がします。これがミナが望んだ結末なのか。
イシャナ監督の今後の作品が楽しみです。シャマラン監督のあの恐ろしいほど独特な感性に新たな感性が加わわるとどうなるのか。ネタ切れ気味のホラー界で、お二人には未知なるサイコでホラーでドラマな作品を追求して欲しいですね。
少し物足りない
森の中に迷い込んだ主人公が、箱のような家、通称鳥かごの中で
マジックミラー越しに謎の存在『ウォッチャーズ』に監視されながら生活を送る、
というサスペンスホラー作品。
つまらなくも退屈でもない。
①夜は外に出ずドアを開けない②森にある穴には近づかない③光を常に浴びる④鏡に背を向けない。
これらのルールを強いられる生活は話を引っ張る謎に満ちており、
また人間関係の悪化や周囲の森の探索などで緊張感を煽り常に飽きさせないよう工夫している。
ただ、少し物足りない。
ホラーサスペンスとして見た場合、
怪異は謎に満ちている方が怖いのが定番だがウォッチャーズは見た目すら出てこない為、
集団のリーダー格に守らされる決まり事がピンと来なくなっている節がある。
なので色々可能性を見ながら吟味するのだが…
例えばドアがけたたましく叩かれても、これは主人公をハメる壮大なドッキリなのでは?
などと意識してしまうとどうにも怪異の緊張感がボヤけてしまうのだ。
決まりを破ってウォッチャーズに捕まったらどうなるか分からないのも緊張感が出なかった一因だと思う。
死ぬことは示唆されるがそもそも怪異の目的が分からないが前提の作品なので、
本当に死ぬのかどうかさえ分からない。
怪異が実在するかさえ怪しいでは、決まりを守る・破ることに緊張感が見いだせない。
恋愛リアリティーショーを作中で見ているのはテレビ番組であることを示唆しているのか?
などという説が終盤まで捨てられなかった。
捕まったらテレビ局のスタジオで、司会者が現れ残念でしたーと笑うのかなーとか。
(これは自分の深読みしすぎが悪かったとも思う)
また張られた伏線を回収する手腕に唸る作品かというと、
未回収なのか、自分が見逃しただけか分からないが、
あの伏線らしきものなんだったんだろうが散見される。
(例えば上記の恋愛リアリティーショーがそれ。内容はどうでもよくて教授の名前出したかっただけだろうか?
実はあれが奥さんとの出会いの馴れ初めだったりする?)
主人公には『罪』があるのだが今回の一件と無関係に勝手に納得して解決?するのもいただけない。
(今回の一件を通して何か気づきを得て解決、というプロセスが欲しかった。
これもまた自分が見逃しただけかも知れないが…)
そして最後、森を脱出してハッピーエンド、後はエピローグ…
というところでまた話がひっくり返るのだが、この作品はここで
驚愕出来るか、前も似たようなの見たことある、と感じるかで評価が一変するだろう。
私は残念ながら後者だった。
怪異達は何者なのか? というでっかい謎が提示されるので
ついつい考えたくなるが、あまりゴチャゴチャ考えずに見た方がいい映画であり、
そこがこの作品最大のミスマッチなのではないだろうか。
カメラワークや話運びのおかげで一定の緊張感は出せているし、
仕込まれたどんでん返しもバレバレでつまらないほどではなく、
キャラ造形やそれに伴う各人の心理描写はむしろたくみな方だと思う。
主人公達への感情移入なども難しくないので最後まで楽しんで見られる。
ただ総じてあともう少し話全体が推敲できていれば化けたと思うもったいない作品だった。
ゲゲゲのミーナ
闇の世界から邪悪な妖精を人間界に連れて来てしまったけど人知れず窮地から救ったのね。
物語の展開は予想外で面白かったです。
クリーチャーのデザインが不気味で、鳴き声が低い唸り声で、何故そんなに攻撃的なのか不満でした。
例えば目的が同じであっても人間に友好的で好感の持てる姿の方が良かったのにと残念でした。
日本のスタッフで作ったら森羅万象的なより神秘的なキャラクターになるだろうなと思います。
まぁ無理もない、仕方ない事ですけどね。
日本の妖怪は魅力的だよ
しかしあの広大な森林に迷い込んだらとても生きて抜け出せる気がしない。あぁ恐ろしい。
構えず、期待せず、ウォッチ
ネタバレ サイトを見て、
作品に興味をもったので鑑賞。
内容を何となく分かっていたので、
大どんでん返しを期待せず、
鑑賞できました。
この作品、シャマラン DNA を感じさせながらも、
物語や心理描写を大事にする繊細さもあるように感じました。
スリラー、ホラー、サスペンスというよりも
民間伝承、言い伝え、妖怪、お化け的なジャンルとして、
観たほうが良いかもしれません。
分からないこと、回収されないことも多々あるが、
自分を見る。ことをテーマにしていると感じられると、
あまり、気にならないはず。
鏡を通して見る描写を多く出し、
その印象を植え付けた上での、
ラストの姉妹の会話シーン。
ニヤっとしてしまった。
そして、全体的にダコタさんが素晴らしかった。
もっと怖さが欲しければ、
遊星から来た物体X系のウォッチをお薦めします。
鑑賞動機:予告5割、あらすじ4割、シャマランの呪縛1割
パッと連想したのは『ミサゴの森』。いやもっと的確なのあると思うけど、あまりそっち方面知らないから。
なので、ホラー/スリラー風でないほうがあってたのではないかとは思った。ルールみたいなことよりも、終盤にもっとフォーカス当てて欲しかった。
途中のあのバスが全部アレなのではと妄想したがそんなわけなかった。
世にも奇妙な物語プレミアムです。
しっかり制作費をかけた上質な「世にも奇妙な物語」。没頭して鑑賞できる映画館のスクリーンで堪能したい作品だな。
今作もプロモーション用のビジュアルシーンが最高で、閉ざされた山奥に、壁一面だけガラス張りされた不可思議な建物と、そこに囚われている人間たち。そして日が暮れた漆黒の森に煌々と浮かび上がる、室内のオレンジの灯りが美しい。
ウィッチーズとは何者か? 本当に存在しているモノなのか? 物語はどんな結末を迎えるのか?
「世にも奇妙な物語」と捉えて鑑賞すれば、間違いなく楽しめます。細かい設定の綻びを突っ込んだらそれは野暮ってもんですよね。
ダーク作品
ホラー度はかなり低めなので、苦手な人でも観れると思う。ホラー映画としては少し物足りなさを感じる。ダークな部分が強め。伏線多め。
森に迷い込んだ主人公ミナがマデリンという女性に声を掛けられ、ガラス貼りの建物の中で何かに監視される日々がスタートする。
始めは『ウォッチャーズ』と呼ばれる何かへの恐怖がしっかりめに描かれている。ルールという縛りがウォッチャーズへの恐怖を引き立てる。ミナはメンタル強め。
中盤から終盤にかけて一気にテンポが早くなる。ドキドキからハラハラへと変わる。終盤は序盤への解説が描かれており、この作品だけでしっかりと一小説を読み終えた感覚がした。
質の高いホラー映画を観た
どうしても「シャマラン」という名前に踊らされてしまうけど、今回はナイトシャマランの娘イシャナシャマランの作品。
ナイトシャマランへの期待を彼女に向けるのは間違っている。
評価が微妙だったので、ハードルが膝の下まで下がってたからとても素直に楽しめた。
音楽が作品に厚みを出していてとても良かった。不安を煽る煽る。ダコタファニングも大人になったなー。
人を選びそうです
面白かったけれど、既視感満載で、この作品ならではのとんがった個性はあまり感じられませんでした。
その辺り、次世代の監督による次世代のお客さんのための作品と思えば、しっくり来ます。
私のような、映画鑑賞数ばかり多く、捻くれた思考と嗜好、かつ感受性の鈍さを併せ持つおっさんが大満足する作品ばかりになるのも、それはそれでゾッとします。
恐らくは、余計なテンプレ知識をあまり持たない、これからの映画を支える皆様にはドンピシャなのではないでしょうか。
もしくは、テンプレを様式美として楽しめる方にはとてもオススメできます。私も途中からその意識で見た所、チケット代の元は十分に取れたと思える程には、しっかりと楽しめました。
こうゆう出会いがあるから映画鑑賞はやめられない。
傑作でした。
何者かに監視されるという恐怖の中にあって、ラストのシーンは感動的。
泣けるホラーが大好きな私にとってはドストライクでした。
感想一言一言がネタバレに通ずる恐れありの今年1番のホラー系の傑作。
何かを期待して行くほどではない
設定が面白そうなので見に行きました。
話はきれいに出来ていて、なんでこうなるの?といった不明瞭な点がなかったのは良かったです。映画はハズレ以外ならOKという人にはおすすめ出来ます。
ただ内容は想定の範囲内というかあまり感心するところはなく、展開が読めてしまう方もいると思います。斬新な映画を期待している方にはおすすめ出来ません。
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