ザ・ウォッチャーズのレビュー・感想・評価
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ホラー仕立てのヒューマンドラマ
森の中に迷い込んだミナ(ダコタ・ファニング)が辿り着いたコンクリート造りの建物。一見お洒落な別荘かと思いきや、ウォッチャーズ=怪物から身を守るためのシェルターでした。夜になると襲って来る怪物は、生態どころかどんな姿なのかも分からず、それが怖さを醸成していましたが、むしろもっと怖かったのは極限状態に陥った時の人間心理でした。この辺の狂気じみた様相は、もし自分が極限状態に陥ったらこんな風になるかも知れないなと感じられ、妙にリアリティがありました。
そして、建物の秘密や怪物の正体が判明し、命からがら森を脱出して街に戻ってからも話が続いたところがある意味本番。そして森で体験したような恐怖とは一転し、怪物とコミュニケーションを取って最終的には両者が共感したように描かれた上、ミナが自分の過去を乗り越えたエンディングを迎える。なんかヒューマンドラマとして締めくくられていたのは意外でした。ガチのホラーを期待していると拍子抜けかも知れませんが、私としてはこの意外性は好みの部類でした。
そんな訳で、本作の評価は★4とします。
つまらなくはない
映画館にて鑑賞しました。
良く言えば王道、なのでしょうか。途中までは割とパニック映画だな感があったのですが、最後の展開は蛇足を感じました。森から逃げ切ったところまでで良かった気もしてしまいました。その後の研究室での答え合わせも悪くはなかったですが、シアラの家でのシーンはなんだかなぁ~、感と言いますか。。。
森から脱出するまでの展開も割と既視感はありましたが。。。限られた空間+未知の生物に襲われる、という映画は割とあるので、新しい展開って難しいんだろうな、と思いながら鑑賞しました。
つまらなくはない、という感想でこの点数になりました。
閉鎖環境ミステリーホラー
いつも通りに何も事前情報を能動的に確認せずに鑑賞開始
たまたま時間が合ったので、クワイエットプレイスDAY1とどっちにしようかな?と迷い、上映回数が少ないほうを選択
最初のほうはそれなりに惹き込まれるものは感じましたが、終盤に向かうにつれて説得力や整合性に欠ける部分が頻出しまくり、結果的にはうーん??という印象になってしまいました
精霊や妖精を具象的に生々しく描くのは日本人にとってはあんまり馴染難いものはあるかな?
主人公のアーティスト設定が観た後でわかって作中では絵が描けるという程度にしかわからなかった。
結局オウムをちゃんと届けたのかがわからない。
そもそもなんでオウムを届けなければならなかったのかがよくわからない。ペットショップで働いていたから?→アーティストなんじゃないの?→食えないアーティストだからバイトしているってこと?みたいに推測でしかわからない。(そもそもわたしはアーティストだとはわからなかったので、観た後での推測です)
主人公の双子の姉との関係の描写が中途半端。
ルールを守らなかった為に母を死に至らせた後悔があるのはわかるが、それと作品本筋との絡め方の意図がよく汲み取れなかった。
あの穴の底が結局何だったのかも判然としない
他の方も指摘されているように、あの構造物と地下施設についての説明も「???」だらけ。電源は自家発電だそうだけども燃料は?みたいな疑問は湧いた。
PCかMacかわからないけど端末内の最後の300番目の動画で、なぜ教授が撮影を切らずに撃ちに行ったのか?とか
河に出る方法も、なぜいままで出来なかったのかがよくわからない。教授の説明だけで?
妖精たちにはそれなりの知性があると思しいにも関わらず、地下への扉を放置した理由がわからない。
知性の在り様がよくわからなくご都合主義的に見えた。
人を学習する要素などは、近年発展めざましいAI学習を連想させられました。
監督の「顔」をこれから見てみたい
アイルランドの森の奥
足を踏み入れたら戻ってこれない謎の領域があった
そこにはコンクリートの小部屋が建てられており、部屋の一面だけが全面ガラス張り
主人公含む4人の男女は、毎夜ガラス越しに
"なにものか"に観察されているのだった・・・
父親であるM・ナイト・シャマランに対しても「どんでん返しの監督」という目を向けることに私は否定的なのだが、今作もその影響を受けたプロモーションが目立ったように思えた(日本だけか?)
作品自体も一作目ということもあってか親シャマランの雰囲気に寄せているような印象もある
それでも近年の『オールド』や『ノック』に比べると設定や物語は明解でスッキリとした描き方だ
これが監督自身の作風なのか別の要因によるのかはまだ分からないが、次回作以降も監督の「顔」が見えてくるまで期待を持って観に行きたいと思える一本だった
ただ、尺の問題もあるのかもしれないが、とあるキャラクターがクライマックスで翻意する理由づけがもっと厚く描かれていると良かったなと個人的には感じた
30歳間近のアーティスト、ミナ(ダコタ・ファニング)。 友人から1...
30歳間近のアーティスト、ミナ(ダコタ・ファニング)。
友人から1羽のオウムを動物園に届けてほしいと依頼される。
車で出かけたが、途中、カーナビの故障なのか、森の小道に迷い込んでしまう。
スマホも効かず、車も故障。
助けを求めて、籠の鳥とともに森をさまよううちに夕暮れ近くになってしまう。
と、見知らぬ女性(オルウェン・フエレ)が、「早く逃げ込まなければ!」と、ミナを奇妙な建物に押し込めてしまう。
そこは、一方の壁面がマジックミラーになっており、夜な夜な「ザ・ウォッチャーズ」と呼んでいる生き物がやって来ては、中にいる人々を監視しているのだった・・・
といったところからはじまる物語。
父親譲りの奇妙な設定の映画を撮った娘シャマラン監督。
これは小さい時分から父の映画を観、同趣向の作品が好きなんだろうなぁと推察したが、原作があるんですね。
ま、この手の話を選ぶのは当然かもしれませんが。
原作があるせいか、予想していたほどの破綻はない。
奇妙な監視施設の建築とか、どうやったんだろうなぁ、みたいな疑問はあっても。
「ザ・ウォッチャーズ」の正体もフォークロア、民俗学の領域に踏み込んでいて、英国版『妖怪ハンター ヒルコ』ね、と納得したした次第。
人間vsウォッチャーズの構図に持ち込まないあたりが、非常に好ましい。
結構、好きです、この作品。
ダコタ・ファニングが少々太りじしになっており、その肉体的存在感が映画にリアリティを与えていました。
私はとても面白いなと感じました
ホラー映画としてもよくできていたし、構成が素晴らしいです。
強いていえば少しありがちな話ではありました。
でも父親のシャラマン監督の「KNOCK」に比べると、相当納得のいくストーリーだったし、起承転結の転は三段仕込みで終わったかと思えばまだ先があり。
話はとても面白かったのですが、CGが微妙だったのでうまく誤魔化した方が良かったのかなと思うシーンはありました。
個人的には主人公がずっと抱えている罪悪感が軸になっており、最後にはそれに決着をつけることで、綺麗にまとまっているなと思いました。この辺のダコタ・ファニングの演技はとても良かったです。
キャラクターは危ういメンタル状態のダニエルがビジュアルも含め結構好きです。
賛否両論なのは頷けます。
ホラーや謎解き、刺激を求めると、確かに陳腐なところも多々あります…。ホラー視点で行くと、結果として謎クリーチャーが音と暴力性で怖がらせているだけ、な感じです。
謎解き視点では、ツッコミどころしかありません。最後のオチもそうですが、あの極限状態で行き届いているオウムの世話とか、そもそも誰がオウムを届けさせたのかとか、何であんな森の中に普通っぽい自転車が持ち込まれてるのかとか、教授のDVDの謎チョイス(笑)とか、他のところに気を取られる感じです。
しかし、この辺は洒落怖などの穴だらけのホラーがOKな方なら許容範囲と思います。ちなみに私は洒落怖大好物なので、急に古代史の妖精共存おとぎ話が入ってきても全然いけます。オチとしてはそこまで感心はしませんが、結局よくわからず終わるより、はっきりしてくれた方が好みです。
人間心理の視点だと、少し見方が変わるかもしれません。全員にどこかしら不完全さを感じます。でもキアラみたいになれたら、人生辛くても満足度高そうな気がします。これも賛否ありそうですが…。
個人的には、ミナがハーフリングであるマデリンに対し『半分は人間』と伝えたシーンが1番印象的でした。それまで私もマデリンのことを『クリーチャー』と決めつけて見ていたことを思い知ったからです。本当によくある展開でとても単純なんですが、何か今回はグサッと来ましたね。自分の先入観や価値観を思い知らされました。
そして、時間数がちょうどいい!最近の映画は120分超えが当たり前で私には長すぎるんです。120分を超えると、いくらか没入感があっても必ず1度は時間を気にしてしまいます。そもそも、この映画観ようと思ったのは120分以内だったからです。クワイエット・プレイスと迷って、シャマランの娘を選びました。
しかし、これらを求めてこの映画を観る人は少数派でしょうね。なので、胸を張ってオススメはしませんが、私は良かったです。
シャマランの監督作品ということで
期待していたらありえないくらいつまらなくて、調べてみたらシャマランの娘のデビュー作だったのね。
登場人物達が山奥の小屋に軟禁されるんだけど、TVが見れるんだったら電気通ってるじゃん携帯電話を充電して助けを求めろよとか、小屋からの脱出方法が偶然に発見したトンネルであっさり脱出したり、偶然に川に出たら都合良くボートがあってあっさり脱出したり、教授の研究室に難なく潜入して資料をGETしたりとあり得ない偶然が起こりすぎ。
シャマランも娘のデビュー作なんだから気合い入れて脚本に赤ペンつけろよと思いました まる
夜に家では電気を点けるべき
一応、ゆるいシャマラニストとしてはシャマ娘の監督デビュー作を見逃すわけにはいかない。ドローンでの森の空撮はシャイニングっぽさを思わせつつ、なんでそうなっちゃうの?なところには父の遺伝子を感じなくもないが、シチュエーションスリラーかと思いきや話が進むにつれてファウンドフッテージ要素が入ったり、進撃の巨人っぽかったり(見た目だけ)、いろいろと思わぬ展開が…。
予告の謳い文句の通りたしかに予測不能っちゃそうなんだけど、いろいろ入れた一つひとつが薄味で、少ない登場人物の関係性も浅く、理屈をつけてるわりに納得感がない。人の真似をするってだけでオウムも役不足だし。熟女感の出てきた主演のダコタ・ファニング(まだ30歳でした、失礼!)が最後に能町みね子になるぐらいの突拍子のなさを次作には期待したい(さすがに無茶)。
ちょうど良い怖さかも
怖くないわけではないが、怖すぎるわけでもない。この塩梅がちょうど良く、時間も100分と見やすかった。
こういう日本でいう洒落怖系統のホラーは、個人的には大好きだが好みは別れそう。終盤は「うーん…」という感じ。
楽しい覗き
観終わった後あぁ、あれは伏線というか、匂わせ的なやーつか。
きちんと回収されてて纏まってたのでは。
別人になるミア、白鳥の湖、言葉を真似る鳥、鏡に映るミアなどなど。
カゴから出られない人間と森から出られないウォッチャーズ。
囚われ人達の中に待望の鳥を持って颯爽と現れるミア。
鳥の名前はダーウィンだ!
唯一映る番組がリアリティーショーなのも良かったな〜
覗きって楽しいけど趣味わるいよね。
あれ観てて脱出できるのは2人だ!って思ったけど。
しかし、あの中で毎日毎日観られてたら精神病むし炎上もするよ。
主人公が出た途端、ルールが破られ地下施設が発見されとご都合主義ではあるがそれはいたしかたなし。
脱出できた時、もっと喜ぼうぜ!とか思ったけど。
バスに乗れたあとも変な顔してたから、実は乗客みんなウォッチャーズでしたとか期待してました。
まぁ、ウォッチャーズ紛れてましたけど(マデリン)
前半と後半でスタンスが変わってくる作品は好きなので、ミアが真実を暴きマデリンと対峙する展開はとても興奮した。
実は1番ゾワっとしたのは3人が声を合わせて「ルール」を言うところとこ。
人間の外側だけ真似てもだめなんだよね。
マデリンがんばれ。
赤い髪の少女、これから何をしてくれるのか楽しみなホラーらしい終わり方。
あの施設を観たら結構な人数の方々があのエロい号を連想したんだろうな〜とか思うけど海外の方々にはそれはないと思うのであれは日本の文化なのかな。文化なのか?
久々シャマラン風味は嫌いじゃない
ネタバレなしの口コミだけは見ていたため、1番のがっかりポイントらしき「それ」の正体についてはある程度分かった上で鑑賞し、どうやって脱出するのか?にフォーカスできたのでそれなりに予想外展開もあってドキドキ見ることができた。
娘シャマランさんの処女作らしい、とはいえパパMナイトシャマランの名前も製作にあったので最初は共同作品なのかな。一応小説原作らしいけど。
フェアリーと言うと、どうしてもティンカーベルのようなちっちゃな美少女に羽が生えてるイメージだが、アイルランドのフェアリーやチェンジリングはトロールとか妖怪よりらしい。老婆の精霊っぽい画像もでてたのでアイルランドの文化・伝承を踏まえた上での映画なんだなと納得。日本であれば人間に一方的に地下に追いやられた妖怪たちが人間に化けて人間界に紛れ込もうとする?みたいな物語と思えばいいのかな。。
森の中の不思議な出来事や矛盾はすべて「幻影」でごまかすパターンと理解しました。
鳥のダーウィンが繰り返す「Try not to die」 がなかなかいい味だしてた、もっと後半も使えばいいのに。
<気になったところ>
-ハーフの方は教授の子どもなのかしら。。?
-何ヶ月も暗闇を恐れる生活してて、なぜ夜にでかける!しばらくは24時間電気つけて生活するでしょうよ!
-誰でも自分の中に悪い部分を半分もっている、それを認めるということが最後のオチなのか?
-仲間を見つけてみよう、という提案に納得したとして殺すのやめるほどなのかな?
-鏡に背を向けてはいけない、のにソファで寝るのはよいの。。?
-鳥が道を示す、とはいえなぜダーウィンがいきなり道案内できる前提なの。。?邪悪から逃げる本能?
-腐った木の中なら気づかれないかも設定はなぜ最初に教えてあげないの!これもハーフの力?
-あの恋愛リアリティーショーみたいなのの意味は。。?
-冒頭で白鳥の湖が出てきたけど、流れる曲はサンサーンスの白鳥、なんか意味あるのかな。
-動物園どうなった。
今後の活躍に期待
夏になったので涼味を求めてホラー映画を鑑賞。
双子の姉に生まれたが、幼いころから周囲に反抗的だった「ミナ」(ダコタ・ファニング)。
ドライヴ中に母親の言いつけに逆らって車窓を開け、それに気を取られた母親が運転を誤り、母親は死亡、妹も重傷を負ったというトラウマを抱えている。
28歳になってペットショップで働いているが、自己嫌悪に苛まれ、別人格に化けて酒場で男を引っかけるというような危なっかしい日々を送っている。
ある日店主からオウムを顧客に届けるよう依頼され、カーナヴィを頼りにアイルランド西部の樹海に分け入る。だが、林道で車が故障し、携帯の電波も入らず、助けを求めて鳥籠を持って車を離れる。
異形の気配を感じて引き返すが、車が見当たらない。深い森の中を逃げまどい、「引き返し不能地点」という謎の標識を通り過ぎ、60代の「マデリン」(オルウェン・フエレ)、20代の「キアラ」(ジョージナ・キャンベル)、19歳の「ダニエル」(オリバー・フィネガン)と遭遇。助かりたかったらついてこいと言われ、森の中に建つコンクリート製の箱のような一軒家に逃げ込む。
建物は一方の面がマジック・ミラーになっており、一番古株のマデリンが言うことには、森の異形が中の人間を観察しているのだという。マデリンたちは異形を「ウォッチャー」と呼んでいた。
キアラはもともと夫婦者だが、夫「ジョン」(アリスター・ブラマー)は数日前助けを求めて出ていったまま帰らず――といったストーリー。
前半はウォッチャーが正体を見せないのでゾワゾワするような恐怖感があるが、後半はシルエットながら姿を現し、それがいかにもという造形なのでちょっと拍子抜けしてしまう。
ウォッチャーは妖精と呼ばれた種族の成れの果てなのだが、であれば、見た目は可愛らしいのに心性は邪悪というようなキャラ設定もできたのではないかな。
ウォッチャーは人間を観察し、人間に成りすまして樹海を抜け出そうとしている。己を偽って別人に化けるミラは、なにか通い合うものをウォッチャーに感じるらしいのだが、残念ながら観客はそこまで共感を抱けない。イシャナ・ナイト・シャマラン監督は、『シックス・センス』で父親が見せたような境地にはまだ至っていないようだ。
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