35年目のラブレターのレビュー・感想・評価
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観て損なし。しみじみあたたかい映画
想像以上によかったです。
事前情報が全くなかったからこそかもしれませんが、いつまでもこういう映画を素直に受け止められる人間でいたいなと思います。
鶴瓶さんは鶴瓶さんなのですが、きっと保さんってこんな方なんだなと思える朴訥さ、かわいさがありました。また若かりし頃を演じた重岡さん上白石さんもとても良かった。私が泣いたのはほぼこの2人の過去のシーンだったなと感じます。
2人とも良い意味で昭和の良い顔をしているし、演技も良いので昔を魅せるこれからの映画にひっぱりだこになりそうだなと思いました。もうすでに今もそうならすみません。
安田顕さんも本当にいい役者さんですね。どんな役にもハマりますし、特に声がいいんだなと再確認できました。今回もあの先生がいてこそのお話だったと思います。
実話だからこそものすごい派手さはないものの最後まで飽きることなく見続けられました。
少し気になったといえば、原田さんが美しすぎて親子かと気になったところくらいです。
本当に美しくて見入ってしまいました。
観終えた後に誰かを思い出せる良い映画でした。
誰かを誘いやすい映画だなとも思います。
説得力がある実話
信じられないかもしれませんが、私はこの映画を6回観させていただきましたが、6回目が一番面白かったです。本当です。
同僚から馬鹿にされる。出来ない事を詰め寄られる。負けじと主人公、保も対抗する。「俺は文字が読めないだけです。文字が読めないだけで俺はアホやない、アホやない!」と言い放つ姿は正直で潔く強い人だと思ったけど頼りなかった。同僚たちが思う『文字が読めない=アホ』の考え方は間違ってないと思う。いじめられるのは確かに心が痛んだがそう思っても仕方のないことだと思った。でも、アホはほんとうに私の方でした。そのシーンは冒頭の方で、まだ始まったばかりで、保さんがどんな人かまだまだ何も知らなかったから。文字が読めないと、どんなふうに生きるのか考えた。間違ってるかもしれないが、文字が読める人より、感情と表情に敏感なのか?と思った。体力や笑顔、本心で乗り切ってきたのかなと思った。保と生きると決めた妻、皎子は書けない、読めない保ではなく、書けない読めないをカバーするほどの、それらを忘れてしまう程のひたむきさを持つ保を見ていたのかもしれないと思った。
大好きなシーンが沢山あります。ご覧になる方にお勧めしたい場面が一つあります。それは、はじめて自分の握ったお寿司を食べてもらう場面。保さんと寿司屋の大将の緊張と焦りの表情、皎子さんの美しい素直さから出る言葉がほんとうに「その頃」を見ているような気持ちでした。皎子さんは一口食べて、なんと言ったか‥特にその言葉がこの映画の中で一番大好きかも知れません。この映画を表す言葉かもしれません。本当にありがとうございます。この話を知れて本当に幸せです。
この夫婦は この家族は、おはよう おかえり ありがとうを相手の目を見て必ず言っていた。そしてこの家族間の挨拶シーンが多かったように思う。私にとっては家族間の挨拶は、おはよー ただいまーと流して言う言葉、大事な時は丁寧に言うかもしれないが、普通の日はそんなに相手の目を見ていたかな?と思い返した。見過ごしてしまいそうになった。
舞台挨拶中継回を鑑賞。 「はいここ泣くとこですよー」「こーゆーの泣...
舞台挨拶中継回を鑑賞。
「はいここ泣くとこですよー」「こーゆーの泣けるでしょ?」みたいな演出が露骨なお涙頂戴モノは苦手ですが…
鶴瓶さんの演技が自然なので、露骨なお涙頂戴モノにならず、むしろ最初から最後まで泣きっぱなしでした。
クスリと笑えるシーンも多々あり、泣きながら笑っていました。
不器用だけど真っ直ぐな役は重岡くんよくハマりますね〜。
鶴瓶さんと重岡くん、原田さんと上白石ちゃん…喋り方や仕草や雰囲気が似ていて、お話の世界に入り込めました。
舞台挨拶でもお話されてましたが、鶴瓶さんと重岡くんの笑顔はとにかく人を幸せにする笑顔で素敵です。
誰でも同感できる良作。観客は心の清い人ばかり。鶴瓶さんが意外と健闘。
本作は なんか 山田洋次監督だっけ 西田敏行さんだっけ 『学校』思い出すなぁ
一生懸命真面目に学ぶ人が何が劣るんだ💢偏差値なんか意味がない💢と思わせる点は同じ。
胸を打つ展開 コレも予想どおり。
鶴瓶さんが『ザ・鶴瓶』ではなくて 意外に演技に柔軟性 は 世界のたけしさんと 好対照
世界のたけしさんは スクリーン上も 世界のたけしさん
殿 のイメージの 世界のたけしさん
と違い 鶴瓶さんは 演技派 と感じた。
でもなぁ 泣かせどころ多いんですけど
全てが 事前情報の予定調和 ツーか空き時間あって 事前に有料パンフ🈶100%読み込んでた俺が悪いですね。
辛うじて based on 実話に基づく
という点で 感動🥹作ではある。
でも実在の人物でも 全てが全て同じでは無いのは 映画マニアの常識 っていうかNHKの朝ドラとかほぼほぼフィクション
まぁ俺 映画マニアでは無いけどね。年度末で大変中🥵🥵🥵また異動かよ❗️
まあ 週末レイトショーに来る お客様は 全て心の清らかな人。
号泣ってほどでも無いけど 少し目が潤んだ🥲
ご本人のお立場に立てば 大変だなあ と思う。その環境が特殊すぎるから
そもそも江戸時代 寺子屋普及してたから 世界的にも 日本の識字率は高かった
加えて 明治45年までに 当時のテキトーな政府集計によれば 男子の小学校卒業率は ほぼほぼ100%
女子も大正時代中にほぼほぼ100% 。テキトーな統計というか集計だけれども
確かに高校【昭和23学制改革まで旧制中学 旧制女学校】進学率は オイルショック後昭和49ごろまで欠けていた
ただし 安定成長 昭和50以降は かなりの高率 希望者は全員高校に進学してたよ 単願 とか 県立落ちたら確約とかあったから
だから 昭和47以前というと 奇跡的な不運 きのどくとしか言いようが無い。親が悪いね。
チコっと 奥さん役の 原田知世さんと 上白石萌音さんが 顔の作りが 小作りと 大きな作り
で心配😟だったが 演技力か 違和感が無かった。重岡大毅さんは良かったです。
終わり方も上手い 感動🥹ストーリー 年齢が何歳だろうが 国籍 肌の色 がどうであろうが 心の病があろうが
向学心にハズレなし。ハート❤️ウォーミング 偏差値振り回す愚かな人より遥かにマシ。
笹野高史さん 安田顕さん あるいは娘夫婦2組が 真の誠実さ 失われつつある 家族の温かさ 感じさせた。❗️
江口のりこ さんも くわばたりえ さん も大健闘
気合の入った 寿司🍣 も良かった テーマソングも良い わかりやすい
ただ 奥さんの名前 難しすぎて 敢えて 有料パンフ🈶 皎子さん→ 当時のタイプライター では『的子』という細かい修正あり。まあ有料パンフは 文字間 というか行間が読みやすいので 買っても損は無い気がします。
細かい細かい指摘
『警察 所』 でテスト○になってた気が・・所・・気のせいですね そもそも 『警察』書ける段階で相当ハイレベル
まあ心の清らかな人は誰でも共感作品でした。
だが ひねくれたおっさんの私的には 予定調和的でした。🎯 悪い人の出てこない好作品。是非スクリーンで確認して‼️
タオル必須!嫌味なく泣ける。
泣いたのは。
読み書き出来ないと不自由だっただろう
戦時中に生まれ、父が亡くなり貧しい母子家庭で育ち、再婚した母と山奥に住むことになり、その後母が亡くなり、弟や妹のため働かされ小学校に通えなくなり、十分な教育をうけることができず、文字の読み書きができない65歳の西畑保と、最愛の妻・皎子(きょうこ)の夫婦。
ほとんど学校に通えず青年になった保は、読み書きが出来ないため、なかなか仕事に付くことも出来なかった。何とか寿司屋に雇ってもらい、真面目に働いていた所を認められ、皎子と見合いをし、結婚したが、その幸せを手放したくないため、読み書きできないことを彼女に打ち明けられずにいた。半年後、クリスマスプレゼントに万年筆をプレゼントされた保は、何か書いてくれと皎子に言われ、ついに事実がバレ別れを覚悟した保だったが、皎子は、今日から私があなたの手になる、と言った。どんな時も寄り添い支えてくれた皎子に感謝の手紙を書きたいと思った保は、定年退職を機に夜間中学に通いはじめ・・・という実話に基づく話。
現在89歳になる保さんの実話に基づく話で、65歳になるまでほとんど読み書き出来なかったという事らしく、大変な生活を送ってこられたんだろうなぁ、って思った。
笑福亭鶴瓶、原田知世、重岡大毅、上白石萌音と4人とも素晴らしい演技で良かった。
あと、安田顕、笹野高史、江口のりこ、など助けてくれた人達を演じて存在感あった。
もう少し早く行動できなかったのかなぁ、とは思ったが。
バスタオル級
昭和の松竹映画的な作品
実話ならではのあたたかい話
期待度○鑑賞後の満足度◎ 『これからは私があんたの手になるわ。』は、色んな映画で聞かされるどんな愛の言葉よりも深く強い「愛情」の込もった大好きな台詞だ。
①最初は、また一つお涙頂戴の映画か、というくらいの印象だったけれど、奈良が舞台と知って、奈良県人としては観ずばなるまい、突如県民愛に目覚めて鑑賞した次第。
泣かせる要素は十分あるのでお約束通り泣きましたが、決して心地悪い涙でなかった(泣かそうというあざとさがなかった)のと、奈良が舞台ということで⭐一つオマケ。
②主人公の西畑保役に笑福亭鶴瓶をキャスティングしたことが先ず成功の原因の一つ。
それで実話を基にした感動ものが持ちがちなあざとさ・押し付けがましさが上手くあく抜きされている。
原田知世との「美女と野獣」カップルであったのも、スクリーンへの吸引力が保たれた要因だと思う。
③決して演出の巧みさを味わったり、映画美術を楽しむような映画ではない、いわゆる人情話娯楽映画(横文字で書けばヒューマンコメディ?)なんだけれども、二つの点は巧いと思った。
一つは、卒業式をほぼラストに持ってきたこと。この部分は実話そのままだと思うが、此を加えたことで夫婦愛の物語に人生賛歌の一面が出てきた。
私も64歳にしてHSK6級合格とTOEIC900点得点に挑戦しま~す!
もう一つは、これは創作だと思うけれども、結婚半年後にキョウコさんから貰った初めてのラブレターを読めずに「読めへん、読めへん」と保が号泣するシーンと、キョウコさんが亡くなった後で見つけた最後のラブレターを読んで「読めんで。読めんで。」と保が遺影に泣きながら報告するシーンとを対比させた脚本の構成。
④上白石萌音…上白石姉妹では、やっぱりお姉ちゃんの方が好きだな…妹の方も『365日』
は映画の出来はともかく中々良かったけれど…
徳永えり、すっかり達者な助演女優さんとしてお馴染みさんになってきましたね…『あまちゃん』の頃のフレッシュさはさすがに無いけれども…
くわばたえり、『舞い上がれ!』の時が女優初挑戦だったけれど今回も奈良のオバチャン(というより大阪のオバチャンっぽかったけど)としてなかなかハマってました。
“よっこい、しょういち”を聞いたのも久しぶり😃✨⤴
そして、江口のりこ、ワンシーンのみの出演だったけれども、此処にもまた別の形で家族を愛し守ってきた人を描写して鮮やかな印象を残してくれた。
⑤出演者の大部分が関西出身なので変な関西弁に煩わされることもなく(北海道出身の安田顕には賢明にも標準語で通させたし)観れたのも良かったが、薬師寺界隈と興福寺界隈とがすぐ近くにあるような描き方はちょっとね…
実話ベースだから仕方ないんだろうけど
実話ベースなので仕方ないんだろうけど・・・いや、なにも鶴瓶師匠の若かりし頃を重岡大毅が演じることはいいんです(笑)もちろん駿河太郎が演じたらよりリアルだろうけど、彼ももう50前・・・重岡クンのような若さあふれるひたむきさは期待できないだろうし。
とまぁ話はそれましたが、ようするに「落ち」がやはり気に入らない。余り書くとネタバレになりますが、「その直前」で話を終えてもいいんじゃ?原作は読んでいませんが、原作を忠実に描き、ラストはハッピーエンドでもいいと思う。エンドロールの最後で「奥さん」のことや「無事卒業しました」でもいいと思う。もちろん映画の最後の鶴瓶師匠はどうみても85歳には見えないし。
でもまぁ「実話」なので仕方がないのかなぁ・・・
奥さんが退院した時点で話を終えても十分に感動作だと思うのだけど。
夜間中学のシーンは良かったです。特に安田顕は本当に変幻自在の役者さんですね。
彼のこんないい役なかなか見ることができません。そしてその演技力で本当にいい人でした。
細かいつっこみをすれば、興福寺界隈やならまちあたりと薬師寺はめちゃ距離がありますね(笑)薬師寺を映す必要はまったくないと思う。
紡がれる一言一句が限りなく美しく優しい
訳あって字の読み書きが出来ない寿司職人の男が定年後、一念発起して夜間中学に通い、それまで支えてくれた妻にラブレターを書こうとするお話。
最初、予告編などの情報から先天性の学習障害の方が主人公なのかなあと予想してちょっと構えてました。そのあたりの詳細な知識なほとんどなかったからです。しかし、過去の大きな事件、トラブルに巻き込まれたことで心に深い傷を負い不登校になり、さらに読み書き出来ないことが重ねて負目になって、心無い人々から攻撃もされ長らく文字を学習すること自体から逃げ続けてしまった方のストーリーでした。
つまり心因性のものなので、もしかしたら運悪く自分もなってたかもしれないし、ジャンルが違うから実生活で困っていないだけで、現実の自分にも当てはまるんじゃないか・・・というところでかなり共感度は高かったです。
そして主題として描かれていたのはびっくりするくらいの慎ましい、そして美しい理想的な夫婦愛でした。お互い足りないところはあるし、負いめもある。時にはつまらないことでいざこざもあるだろうけど、けっして切れることのない夫婦の絆は羨ましくもありましたね。
また何より、奥さん役が現在も過去も見た目のタイプは違えど(笑)これまた仰天するくらいの別嬪さんで気持ちも綺麗な大和撫子やったから、これで今までの不幸は帳消しってことでええんちゃうの? ・・・と関西風にツッコミをいれたくもなりました(笑)。
正直、映画の脚本や演出的にはもう少し工夫して関西風にテンポを良くしてくれたらもっと良くなる余地はあったかもしれません。が、相手を思い遣る心とか気遣う言葉、紡がれるラブレターの一言一句が美しくかつ優しく・・・言葉の力をまざまざと伝えてくれた作品としては秀作といって良いと思います。
ぜひご鑑賞を。
「教育とは」実話な事に価値がある
時をかけた愛情物語
上白石萌音ちゃんに萌え💕
古都奈良を舞台にある家族の半世紀を描いた物語でした。
なぜそれまで気づかなかったの?そんなことあり得る?という若干の不合理性に疑問は残るものの、実話を元にしたということなので事実は小説よりも奇なりということなのでしょう。
若き日の二人と晩年の二人。キャストのギャップを気にしなればそれぞれに魅力あふれるカップルで心が暖かくなりました。
特に、「夜明けのすべて」魅了された上白石萌音さんの愛らしさときたら!
舞台設定と物語が絶妙にマッチして、一見行きつ戻りつのように感じられるストーリーが、ラストに至ると、「普通の人」の人生の個々のエピソードは第三者から見るとこんな感じなのかもしれないと思い至りました。本人にとっては大変な山あり谷ありなのでしょう。
今の季節にマッチした美しい奈良の風景、全編を彩る柔らかな関西弁も作品の魅力を引き立てます。
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