劇場公開日 2025年3月7日

「老後にこんな関係でいられたら」35年目のラブレター 泣き虫オヤジさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0老後にこんな関係でいられたら

2025年3月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

幸せ

歳をとるにつれ、益々この手のクサい映画が好きになった俺は予告編を目にしてからとても楽しみにしていた。

【物語】
昭和10年、山深い場所で炭焼きを営む貧しい家に生まれた西畑保(重岡大毅)。 恵まれない環境で育った保は満足な教育を受けられず、読み書きも満足にできないまま大人になった。

職探しにも苦労したが、理解ある寿司屋の大将(笹野高史)の下で真面目に働き寿司職人となる。大将に認められ、勧められた見合で皎子(上白石萌音)と出会う。皎子に惹かれた保は読み書きできないことを打ち明けようとするも、できないまま結婚。あるときその事実を知った皎子だったが「今日から私があなたの手になる」と変わらず保を支え続けた。

月日が流れ65歳になり、定年退職を迎えた保(笑福亭鶴瓶)は、ずっと支えてくれた皎子(原田知世)に感謝のラブレターを書きたいと考え、夜間中学に通って読み書きを学ぶことを決意する。

【感想】
観賞前の興味というか、作品に入り込めるか否かの最大のハードルは現代の日本では絶滅しているとも言える文盲の主人公を、どんな設定でリアリティーを持たせるのかと言う点だったが、まあギリギリ納得できる設定だった。

入口のハードルをクリアした後は、期待通り!
予告編で結末の想像がついてしまうような作品なのに、涙ダダ漏れ。
最近、夫婦愛の物語にとにかく弱い。自分は果たしてカミさんと生涯共に過ごすことができるのか?と不安を感じていることの裏返し (笑)
定年後の離婚っていうのは女から言い出すと言うのが世の中の常識みたいで、そういう年代で男から離婚を切り出す話は聞いた憶えが無い。保のように愛されるじいさんに憧れる!!

鶴瓶は良くも悪くも期待通り、想定どおりの鶴瓶だったが、原田知世が思った以上に良かった。歳相応の落ち着きと、サラっとした感じでありながらも温かみがあり、やり過ぎない佇まいが良かった。結末で明かされるラブレターを受け取ったときの皎子の真意にはホントにやられた。

本作はやはり永く一緒に暮らし続けることの難しさを身に染みて知る既婚者にこそおススメです。

泣き虫オヤジ
みかずきさんのコメント
2025年3月19日

みかずきです

笑福亭鶴瓶、原田知世ともに、イメージ通りの演技で、
仰る様に歳を重ねたら、こんな夫婦になりたいと素直に思いました。

みかずき
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