「小説家の館」Shirley シャーリイ カール@山口三さんの映画レビュー(感想・評価)
小説家の館
小説家の妻が小説を書き上げるために、
夫の大学教授が共謀して短期の間借りのはずの新任講師若夫婦などにネタを仕掛けて色々と刺激して行く。
その構想は、この大学であった女子大生行方不明事件をモチーフに、フィクションのストーリーに仕上げるため教授夫婦で絶妙に演技していることだ。
その仕掛けは嘆かわしく小賢しく各種のハラスメントなことまで及ぶだけにゾッとする。
その怪しさをカメラアイと効果音と時代背景が不快に盛り上げて行くだけにハッとする。
まあ、小説至上主義の作家私小説はよくあるが、夫の教授まで共謀犯いや、作家の熱烈なファンなのだから仕方ないがこんな加担を…
それに目覚めたローズもこの仕掛けを期待通りに終わらせるためにラストの山歩きかな…
見事だけど、
二度観たくなるほどのものものか?
( ̄∀ ̄)
Shirley シャーリイ
アメリカの怪奇幻想作家シャーリイ・ジャクスンの伝記を基に、
現代的で斬新な解釈を加えて現実と虚構を交錯させながら描いた心理サスペンス。
1948年、短編小説「くじ」で一大センセーションを巻き起こしたシャーリイは、
女子大生行方不明事件を題材にした新作長編に取り組むもスランプに陥っていた。
大学教授の夫スタンリーは引きこもって寝てばかりいるシャーリイを執筆へ向かわせようとするが上手くいかず、
移住を計画している若い夫妻フレッドとローズを自宅に居候させて彼女の世話や家事を任せることに。
当初は他人との共同生活を嫌がるシャーリイだったが、懲りずに自分の世話を焼くローズの姿から執筆のインスピレーションを得るようになる。
一方、ローズはシャーリイの魔女的なカリスマ性にひかれ、2人の間には奇妙な絆が芽生え始める。
ドラマ「ハンドメイズ・テイル 侍女の物語」のエリザベス・モスがシャーリイを演じ、
「君の名前で僕を呼んで」のマイケル・スタールバーグ、
「帰らない日曜日」のオデッサ・ヤング、「ウォールフラワー」のローガン・ラーマンが共演。
マーティン・スコセッシが製作総指揮を手がけ、「空はどこにでも」のジョセフィン・デッカーが監督を務めた。
Shirley シャーリイ
劇場公開日:2024年7月5日 107分