化け猫あんずちゃんのレビュー・感想・評価
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新感覚アニメに不意を突かれた感じ
想像をはるかに上回る秀作。
非現実の中にある真実とでも言うべき作品でした。
観た方が良いと思います。観て良かった😊
まさかの感動作!素晴らしい👍
88
あんずちゃん猫又ではないのね
ロトスコープというのはよく分からないけど、とにかく変わった手法で制作されているという点に興味を持った。
地獄につながる井戸の伝説をパロディにしたっぽいストーリー自体は面白かったのだけど、いかんせんかりんちゃんの性格が歪みすぎなのと、度々の舌打ちでどうにも好きになれず、後半の根は良い子キャンペーン程度では巻き返せなかった。
あんずちゃんをはじめ、カエルちゃんや舎弟2人組など人間も妖怪たちもキャラクターは良かった。お父さん半殺しや、けだるげな閻魔大王も悪くない。
キャラクターデザインや背景などが淡めの色使いで、日本よりも海外で受けそうだなと思ったら、フランスとの合作だったのか、なるほど合点がいく。
ややモヤっともするけど、あんずちゃんのキャラが魅力的!!
あんずちゃんは可愛いし面白くてずっと見てられるなーって感じでとても魅力的。
一方で女の子かりんちゃんの方はどうも好きになれず、寂しさ紛らわせからの行動や性格なのはわかるけど、でもなんだかなぁって感じで…
「あんずちゃん」
基本的には人型で呑気なキャラで、でもどことなく動きが猫なのがとても魅力的。
場面によっては猫の姿になるけど、それはそれでとても可愛い!
なんとも言えない表情するところとかが良かった!
「日常パートが最高」
前半はあんずちゃんの日常がメインで描かれる。一応働いてるんだ…って場面から、無免許で普通に警察のお世話なってる…!とか、ゆるい日常が最高でした!
あんずちゃんちゃんと料理とかもしてとても偉い(食材めっちゃこぼすし、イカは地面落とすけど…笑)
山の妖怪?たちとの宴会後、残りもん食べつつの後片付けの様子もなんか良かった。
あんずちゃんの日常ずっと見てたい!
「いざ!地獄へ!」
後半はかりんちゃんの母に会うために地獄へ!って話だけど、え?かりんちゃんのお母さんいるの地獄なの…?って疑問。
まぁ生きてるだけで何かしらの罪を犯しているから人はみんな地獄行きなんて事も言うから、そういうものかのかも知れないけど、良い人そうなのに地獄なのかぁ…ってのはなんだか腑に落ちなかった。
そしてその後のてんやわんやに関しては、まぁ完全にルールを破ってる現世側が悪いわけで、そりゃ死人を勝手に連れてかれちゃあね…
「原付3人乗りの高速逆走はやべぇ!」
流石に危険すぎる!!って気持ちでいっぱいで、なんかすごいヒヤヒヤした!!
「あの後どうなった」
なんやかんやあって母はまた地獄へ戻るわけだけど、閻魔様から「わかってるんだろうなぁ?」的な脅しをされるけど、どんな地獄が待ってるのかは明確にならない。
ルールを破ったとは言え戻った地獄でどんな事が待ち受けているんだろうか…
あれでいいのか…?
「貧乏神に憑かれていた人」
名前忘れちゃったけど、あのおっちゃんはあの後どうなったんだろ?また就職とかできたのかな?っていうか貧乏神ついた状態でも一応仕事決まったりしてたのなかなかすごい事なのでは??
「父の借金」
結局返済はどうやってしたんだろ?半殺し状態になってたけど、それで勘弁してもらったって事なのかな?
酷い目にはあったのかも知れないけど、なんかそれだとまた借金とかしそうだなぁ…
とにかくあんずちゃんが魅力的すぎる作品。
日常パートだけ延々と見ていたい気もする。
そして本作ロトスコープという手法で作られたということで、テイラー映像でもあったけど森山未來さん(猫耳付き)が実際に演じた動きをトレースする感じでアニメーションになっている。
森山未來さんが演じている映像自体もなかなか面白いので、なんかの機会にその映像もう少し公開されないかなー
まったり見るのにちょうど良い作品で、前半は特になんかクスッとくる面白い場面も多かった気がする。
了解まんにゃ〜くらいのゆるい感じで生きていきたいものですね。
パチンコで負けてしょげる猫がメチャ笑えます(笑)
とても不思議な映画だった。
見た人はわかると思うんだけど、ストーリーとかわかる前から、なんか雰囲気がもう不思議で。
あんずちゃんが猫のくせにしゃべって原付乗って、マッサージのバイトとかまでしてるのを、みんな違和感なく受け入れてるんだけど、それが全然気にならない。
そういうもんかなあ、と思えてきてしまうのです笑。
そんな不思議なノリで、言いたいことがあるんだかないんだかよくわからないまま話が進んで、あれよあれよという間に地獄にまで乗り込んで、現世に戻って派手にカーチェイスしたりして、結構急展開があるんですけど、終始あんずちゃんはマイペースというか、、いや結構頑張るところは頑張るんですけどね、所詮猫だからなあ、という感じなので・・・そこまで温度も上がらない。
そう、良くも悪くも猫なんです。
化け猫といっても、完全に人間みたいな責任感があるわけでもないので。
これで伝わるかどうかわかりませんが笑。
そんなほんわかした不思議な映画なんですが、では見ていて感情が動かないかというと、そんなことはなくて、なんというのでしょう、ラストには、うまく理由は説明できないんですけど、本当に胸がいっぱいになっていました。
ただただ、かりんちゃん(主人公の女の子)の幸せを願って応援したい気持ちになっていました。
そしてそれに続くエンドロール、流れてくる曲が、また素晴らしくて。
信じられないくらいこの映画にぴったりの歌なんですよね。
曲が終わって客電がつくまで、幸せな時間が続きました。
大笑いした!
おっもしろかった〜〜〜!
内容全然知らずに見に行ったけど、あんずちゃんの登場シーンからもう爆笑!隣の人も声出して笑ってたのでこちらも気にせず大笑い。終始劇場がくすくす笑って楽しい映画でした。
周りにはいい子ちゃんにしてるけど見えないところでは舌打ちしたりするかりんちゃん。うんうん、いるよね〜、こういう子。父親を名前で呼び捨てかい!と思ったけど、「自分がしっかりきなきゃ」という意識もこういうところからかな。
あんずちゃんによってちょっとずつ「大人のふり」から「年相応の子供」に戻されていく様子とかほっこりした。
後半の地獄からのストーリーはちょっと「??」なところもあったけど、キャラもの映画だからそこまで気にすることはないかな〜ということで特に評点には影響なし。
楽しい映画でした!
シュール、メルヘンではない
あんずちゃんの登場シーン、原付きから降りる所が妙にリアルだなぁと思ったら、実際の俳優の動きを抽出してたんですね。
閻魔と鬼は反社にしか見えなかった。
地獄パートからの流れを見てると
母親は父親のせいで死んで地獄行きとしか思えず。
娘と夫の犠牲になるお母さんが気の毒で仕方なかった。
絶妙に性格が微妙な猫
母を亡くし、実質父から育児放棄されている絶望から、したたかに生きる術を身につけている主人公が、祖父の寺で働く、絶妙に性格が微妙な化け猫と出会い成長していくお話。
もののけ達との日常を送る中、
貧乏神が接近したことで、主人公はあの世の存在に気付き、死んだ母がいる地獄へと導かれる。
残虐非道に処刑する鬼たちに追われる中、母を連れ出すが、失敗してしまう。
最期に母に逆立ちの練習を成果を見せることはできた主人公は、自立する力と帰る場所を手にする。
情(じょう)のない映画
何というか、日本古来の文化や情(じょう)の無い映画でした。
タイトルは「化け猫あんずちゃん」なのに、映画では少女が主人公だし、化け猫のエピソードとストーリーがいまいち噛み合わないし、なんか変だと感じたのですが、映画を観た後に原作漫画を見て分かりました。
映画の主人公の女の子、原作には影も形もないんですね!
当然母親も、地獄も閻魔様も出てきません。
無理やり原作漫画のエピソードを使ったせいか、どおりで登場人物が揃いも揃って情もへったくれもない人ばかりだったわけです。
たとえば、毒親の父親はもとより、祖父の和尚さんも血の繋がった孫なのになんか他人事のようにしか関わらない。田舎特有のお節介なお隣さんも出てこないし、心配する妖怪たちも金で解決しようとする。化け猫のあんずも、本気で面倒くさがって、積極的に関わろうとしない。東京の結婚の口約束をした友達以上恋人未満の男の子も、お受験優先で主人公のことはスマホ弄りより優先度が低い。
地獄の閻魔様や獄卒たちも、ヤクザのような有様で、情どころか品もない。
母親が唯一主人公のことを心配していたが、状況に流されるまま。
全体的に昭和のギャグテイストなのに、昭和の人情が無い令和のドライな映画でした。
それから個人的に気になったのは、日本文化にあまりに無頓着なところ。
まず、お寺を舞台にしながら、宗派がごちゃ混ぜ。和尚さんは真言系か浄土系の袈裟をつけているのに、お寺は日蓮宗系。仏壇も適当。途中に出てくる過去の写真も宗派ごちゃ混ぜ。(まあコレは、普通の人は気にもならない点だとは思いますが)
それから、蝉が鳴いて盆踊りをしていることから、お盆の時期だと思うのですが、和尚さんが暇そうにしている。お盆は一年のうちで一番お寺が忙しい時期でしょうに。
他には、お地蔵さんが出てくるのに、子供の守護者としてあまり活躍していない。
出てくる妖怪たちもなんかイマイチパッとしない妖怪ばかりで、しかもそれぞれの特色があまり出ていない。
この辺は、フランスとの共同制作というあたりが影響しているんですかね?
あと細かいところですが、化け猫が焼きイカを食べてましたが、猫にとってイカは毒です。化け猫だから関係ないのかもしれませんが、少々引っかかりました。(原作漫画では焼いてるだけで食べていません)
全体としては、ボケーっと見ている分には何となく面白いような気がしなくもないので、星2つぐらいにしておきます。90分と短いので、ものすごい暇で他に見るものがなかったら見てもいいかもしれません。個人的には、おすすめしませんが。
というわけで、あまりに情も素っ気もなかった母との別れの場面はこんな感じだったら良かったのになーって妄想をしてみました。
(以下妄想)
閻魔様たちに追いかけられる主人公たち。妖怪たちが宝くじで買ったスーパーカーに乗って、颯爽と登場! 逃げに逃げる。妖怪たちはそれぞれの特色を生かして足止めをしていく。最後は貧乏神まで情に絆されて手助けをする「ここは俺に任せて先に行け!」
気がつけば、化け猫あんずと娘と母親だけが和尚さんのお寺にたどり着く。
大破する車に、ボロボロの一行。いよいよ本堂の前で追い詰められる。事情を飲み込めずに目を白黒する和尚さん。
化け猫あんずが娘の前に出て庇う「閻魔様、母を慕う子と、子を思いやる母のやったこと。お目溢しを願えませんかにゃ?」
威圧的に迫る閻魔様。「世界の規則は守らなければならぬ。死んだものが現世に居てはならぬのだ!」
その時、化け猫あんずが、和尚さんに目配せをしながら言う「ところで閻魔様、激務でお忘れのようですが、今日は何の日でしたでしたかにゃー?」
ハッと何かに気がつく和尚さん。鐘撞堂に駆け寄り、梵鐘を打ち鳴らす!
トボケタようにあんずが呟く。「おや、いつの間にやら時の鐘が。今からお盆ですにゃー」
閻魔様はジッとあんずを睨む。明らかにまだ時間が早い。
冷や汗を流すあんず。
閻魔はニヤリと笑うと「お盆といえば、地獄の釜の蓋が開いて、死者がこの世に帰ってくる日。お盆であればその母親が現世におってもおかしくは無い。ワシとしたことが、忙しさのあまり日時を忘れていたようだ」
状況が飲み込めず見つめ合う母と娘。理解した途端、抱き合って喜び、閻魔にお礼を言う。
閻魔は慣れないお礼に赤くなりながら、「何のことやら。ワシは規則に従ったまで。16日の朝までには帰って来るように」と言って帰って行く。
母と娘は、それまでの空白を埋めるかのように、盆踊りなどのお盆行事を楽しむ。
楽しい時はあっという間に過ぎ15日の深夜。母はナスの精霊牛に乗りながら、娘に別れを告げる。
泣きながら母を引き止める娘に、母は優しく諭す。「今回は閻魔様のお情けで猶予をもらっただけなのよ。それを裏切ってまた逃げるわけにはいかないわ」
娘は泣きじゃくりながら「なら私があの世にいく!」と叫ぶ。
母は困ったように微笑みながら「そうねぇ、私もあなたと別れたくない。攫っていきたいわ」と呟く。
娘は喜んで叫ぶ「なら!」
母は真剣な顔で諭す「でもね、あの世に行ったらあなたは成長できない。私はね、あなたの成長を見守れなかったことが何よりの悔いなの。だからあなたには、やりたいことを何でもやり尽くして、もうこれ以上何もすることはないと満足してから、あの世に来て欲しいのよ」
娘は俯いて呟く「そんな・・・お母さんと別れたくない!」
母は泣きながら微笑み、「私はあなたがお婆ちゃんになっても、あの世で必ず待ってるから。そんなに慌てて来なくてもいいのよ。大丈夫、来年のお盆にはまた帰ってくるわよ」とウインクをして返す。
母は化け猫あんずに「娘を頼みますね」と言いのこし、和尚さんの焚く送り火の煙に導かれてあの世へ旅立つ。
あんずは「しょうがないにゃー。化け猫は寿命がないにゃ。面倒臭いけど、孫の孫ぐらいまでは面倒見てやるにゃ」と呟き母親を見送る。
娘は涙を拭い、突然、逆立ちをして見せる「お母さん!私、1人で逆立ちできるようになったから!」
母は娘の成長に泣きながら「まだまだね。来年は逆立ちで歩けるようになってるのを期待してるわ」と言い、笑顔で消えていく。
以下、本編へ続く。
ほっこりしながら色々怖い夏休み猫映画
予告編でおもろそうだなって思ってほぼ前情報なしで行きました。
最初はほのぼの系なんだろうなーぐらいなテンションで観てたけど割ととんでもない映画だった。
音にちゃんと空間を感じるし、キャラの演技がいちいち細かい。シーンの描写が緻密で惹き込まれるのに、キャラデザが素っ頓狂すぎてギャップに笑っていました。(ロトスコープだって後で気づきました)
話はシンプルだし、冗長な場面もあるけど、ただのほっこり映画じゃないです。
あんずちゃんがイチイチふざけた存在すぎて面白いです。
個人的にはあんずちゃんがブチギレてたときの猫っぽさがたまらなくツボでした。
あれは猫飼いならきっと分かる。
猫アニメとしてもとても良いものです。
話が進むにつれ、しれっと怖いシーンや生々しさが見えたりして、いい夏休み映画だと思います。
また観たいなぁ。また観よう。
あんずちゃんと行く地獄巡りの夏休み
何とも脱力感たっぷりのファンタジーアニメで、最初に観た時はどうって事ない内容と思ってたら、後からジンワリくる不思議な作品でした。伊豆半島の田舎のお寺に一人預けられた女の子と、お寺に住んでいる化け猫のあんずちゃんとの一夏の物語です。まず、化け猫なのに人間社会で堂々と生きているあんずちゃんと、周囲の人間達がそれを当然のように受け止めている世界観が面白いです。スーパーカブに乗って登場するあんずちゃんの姿や無免許運転で警官に捕まった時のやり取りは爆笑でした。主人公のかりんちゃんは、性格がきつそうであんまりいい子ではないけど、あんずちゃんは、どんなに意地悪されても馬鹿にされても動じないでかりんちゃんを守るマイペースで優しいところがいいですね。あんずちゃんのキャラは、藤子不二雄と赤塚不二夫を混ぜて宮﨑駿風味を足したゆるキャラっぽく、森山未來のおっさん声の吹替は、人によって好き嫌いが分かれるかも。映像はフランス人スタッフが大勢参加しているためか、パステル調のきれいな色使いでした。役者では、森山未來の声が正直微妙だけど、最後の方では慣れてきます。
あんずちゃん可愛い。
猫好きの私。これは見なくちゃと思い仕事終わりに観に行きました。
猫のくせに喋れてバイク乗れて仕事まで出来るとか面白くてくすくす笑いました。
とても可愛いあんずちゃん。38歳らしい…猫バイクの免許取れるの…❓
ただ、お父さんクズすぎた…こんな可愛い娘置いてくとか普通ないよ…
そんなすぐに短期間で100万以上用意できないでしょ。
腎臓でも売ったのかな…海外に。
猫好きの皆さん、ぜひ見てください。
あんずちゃんは可愛いですよ。
でも雄なのにあんずは変な気もするけど…
後エンドロールに大谷育江さんがいて、え、この人だったのってなりました。豪華すぎる‼︎
人間臭い化け猫と貧乏神のキャラが良い
原作も何も知らない状態でしたが、たまたま時間が空いたので鑑賞しました。
思いがけず面白かったです。
昭和のグータラおっさんのような化け猫や貧乏神が愛らしく見えてきます。
複雑な環境のせいか子供ながらに人の顔色を読んで同情をひく術を身に付けている猫っかぶりの女の子にも甘やかさずあんずちゃんなりに正直に接するのですが、お互い煩わしそうな関係性がどう変わっていくかも個人的には見どころでした。
可愛いらしい絵柄のアニメですが小さい子には世界観や内容が意味不明かもしれません。
割と大人向けなのかも。
なんとも変な映画!親に捨てられた都会の子供が田舎で友達を作る、死...
なんとも変な映画!親に捨てられた都会の子供が田舎で友達を作る、死んだ母親に会うために彼岸へ旅する少女、妖怪と少女の疑似親子的交流、と要素だけ挙げるとそれこそジブリかと思うくらい王道なのだが…まずトトロ的ポジションを37歳フリーターの化け猫(中身は森山未來!)なのが、おかしい。他の妖怪連中も神秘性のかけらもなく、ぬぼ~っと出てきてしかもたいして役に立ちゃしない。見方はダメ人間ダメ妖怪ばっかりなのに、終盤では迫力のカーチェイスから、いたいけな小5ヒロインの面前で繰り広げられる容赦ない暴力展開!閻魔大王のほぼヤクザ的凄みよ…。それでもなんでも、なんとかくぐり抜けてやっていこう、というええ加減な逞しさ、みたいなものに貫かれている。変な映画だが、良い映画だった。
よかった
6歳の娘と見る。主人公のかりんがかわいらしくて安心した。あんずちゃんはちっともかわいくなくてそこが猫らしくていい。
かりんが東京に行っても結局居場所がないのが切ない。好きな男の子の対応が切なくリアルで傷つけないように言葉を選んでいて少し優しい。
お父さんがダメ男で、その分かりんがしっかりしてしまい、大切な子どもの時期を失っている。かわいそうだ。
展開がよい
たまに会う、何をしている人なのか分からない親戚みたいなあんずちゃん。
ロトスコープで撮られたこちらの作品、細かい動きの描写と上手いデフォルメ。
あんずちゃんの動きや声はどの場面もよいが、とくに盗られた自転車を探す場面がリアル。アニメ史上もっともリアルなのでは。
森山未來さんの声は、たしかにゆるく、大人なあんずちゃんに合っている。
未來さんは似た役を二度とやらない、と聞いた。また化け猫役見たいけどな。
かりんちゃんの父ちゃんはクズだ。
かりんちゃんはそんな父ちゃんと共に母ちゃんのいない日々を過ごした。子どもなら、母ちゃんの思い出を昇華できず、父ちゃんに苛立ち、つっけんどんに心を開くことをしなくなるだろう。かりんちゃんはそんなガキンチョなのだ。
そしてかりんちゃんの母ちゃん。
地獄から脱走し、どんな目に遭う覚悟もできている!と閻魔さまに。
閻魔さまとあんずちゃんチーム、どう勝つんだ!?ってくらいボコボコにされる。けれど、最終「勝つ」ではなく話し合いで終着する。大人だ。ご都合的な助っ人も来ない。みんな弱いのだ。そうだよな、普通に暮らしてる人だもん。ボコボコが仕事の人には敵わない。そこがリアル。
この地獄や地獄チームが現世に来る描写が楽しい。閻魔さまが霊柩車で追いかけてきたり、鬼たちがやわらぎのバスで迫ってくる。
霊柩車に乗れるサイズの閻魔さまが「覚悟は」と母ちゃんに聞く場面は色の使い方が見事で、閻魔さまは人間と変わらないサイズながら、圧があって怖い。その見せ方が上手くていいアニメーションを見ている満足感があった。
母ちゃんの覚悟。
自分が死んで、地獄で娘に会う。3年前の娘で記憶がとまっていたのに、3年後の娘に触れられて、声が聞けて、現世を逃避行(原付で)する。これ以上のことがあるだろうか。母ちゃんが「覚悟できている」と言うのは、そういうことだろう。
こんないい思いをしたのだ。死にながら、また娘に会えた。地獄で何が待っていようが構わないんじゃないか。
こんな冒険があり、あんずちゃんに心を開くことができたかりんちゃん。
そこに帰ってくる父ちゃん。帰るぞ、と言う。
ハァ!?やっと落ち着いたのにか……
ラスト、かりんちゃんの決断にも納得した。綺麗でファンタジーな作品ながら、脚本にリアルを感じられる。いや、そうだよな、と大人が思える展開が多い。ご都合主義や勢いで乗り切る脚本ではない。そこに好感がもてた。
ロトスコープ撮影のほうも見せてくれないかな〜🐱
絶対にまた見たい作品だ。
姿が猫に変わるだけで、こんなに印象がキュートでまろやかになるのものでしょうか。見た目と異なり中身はおっさんという「ギャップ萌え」も発生しているようです。
「カラオケ行こ!」「1秒先の彼」の山下敦弘監督とアニメーション作家の久野遥子監督がタッグを組み、いましろたかしの同名コミックを日仏合作で映画化し、アヌシー国際アニメーション映画祭の長編コンペティション部門に出品された長編アニメーション。
●ストーリー
ある豪雨の日、南伊豆・池照町の一角にある草成寺の住職が段ボール箱の中で鳴いている子猫を見つけます。その猫は「あんず」と名付けられて大切に育てられますが、奇妙なことに20年が過ぎても死ぬことはなく、30年経った頃には人間の言葉を話して人間のように暮らす化け猫となっていました。現在37歳のあんずちゃん(森山未來)は、飼い主であるおしょーさん(鈴木慶一)の養子となり、寺の仕事を気まぐれにこなしつつ、日常生活をおくっていたのです。たまに原付バイクに乗って移動し、マッサージ師のアルバイトもしていました。但し、ノーヘルと無免許を警察に指導された後は自転車に乗り換えています。
見た目は愛らしいのに、食事中にオナラはするわ、立ち小便もするわ。しぐさは完全なおっさん。 おしょーさんに拾われた際に、安心させるような笑い声を掛けられており、それに似た「ニャッハッハッ」という高笑いをよくします。
ある日、親子ゲンカしたまま行方がわからなくなっていた住職の息子の哲也(青木崇高)が、11歳の娘かりん(五藤希愛)を連れて寺に帰ってきます。かりんの世話を頼まれたあんずちゃんは、仕方なく面倒を見ることになります。
しかし逆に金をあんずちゃんにパチンコで使い込まれる等、迷惑を被ることに。またかりんには、亡くなった母に会いたいという願望があり、それを叶えて名誉挽回したいあんずちゃんは、彼女と一緒に上京するのです。さらにどういうわけか、地獄へと繰り出すことになります。
●解説
今作の最大の特徴は、実写映像を基にアニメーションを作る「ロトスコープ」と呼ばれる手法を採用したことにあります。山下監督が演出し、撮った映像や音声に基づき、久野監督がスタッフとアニメーシを作り上げました。
あんずを演じた。中の人”は、森山未来。ロトスコープの効果は抜群で、躍動感あふれる森山の動きと豊かな表情があんずに乗り移っています。シンプルなアニメ化ではこの味は出せなかったことでしょう。これだけで一見の価値ありです。
山下監督は過去の実写作品と特段、変わらずに演出したといいます。「全身で芝居をするタイプ」と評するあんず役の森山未来については「猫っぽい動きを注文したりはしたけれど、わざとだらしない感じでやってくれて、苦労はありませんでした」と称賛します。 一方、久野監督は「動きが出すぎてしまうか、普通のアニメの感覚で止めすぎてしまうか。うっかりすると、どちらかになってしまう」と、難しさを語る。ただ、大きな発見もあったといいます。「人間は思ってもみない動きをするので、自分も、アニメーターたちの頭も拡張されていく感覚がありました。初めて監督という立場で長編を手がけたことで、『お芝居の大切さ』が身にしみました」。
脚本開発にあたっては、制作に加わった仏のアニメスタジオ「MIYUプロダクション」の意見も多分に取り入れました。その結果、仏側の反応が良かったといいます。その結果、あんず以外の妖怪の登場シーンが増加。
あんずちゃんにしか見えない貧乏神とか妖怪とかが現れるとぼけたエピソードは脱力系のコメディーとなっています。貧乏神やカエル、たぬき姿の妖怪たち。えんま大王まで出てくる後半のドタバタ劇は笑いを誘うことでしょう。同時に、かりんの母への思いが浮かび上がり、今までの反抗期一色だったあんずが、ひとりの娘として可愛らしく思えてくるのです。頼りない父親だけど、それでも親として認めているかりんの気持に触れるとき、ちょっとグッとくるものを感じることでしょう。
●感想
姿が猫に変わるだけで、こんなに印象がキュートでまろやかになるのものでしょうか。見た目と異なり中身はおっさんという「ギャップ萌え」も発生しているようです。
人を食った話だと、あきれることなかれ!タイトルと設定と絵柄から予想される興趣のはるか上を行く佳品でした。だらしない中年オヤジのごときあんずちゃんは情に厚い人格者~トラ柄だけに寅さん的(?)で、頼りない父親を、不満だらけでも慕うかりんを見守る。その距離感が絶妙で、多感な少女のひと夏の物語としてみずみずしいなと思えました。
ただし、かりんの母親に会うためにあんずちゃんと地獄に行くという展開、特に閻魔様まで登場し、閻魔様の手下となる妖怪とあんずちゃんたちがバトルを繰り広げるところはぶっ飛びすぎて、ストーリーについて行けませんでした。その辺が同じ異界を描く新海誠監督作品との違いでしょう。
「お前に何がわかる」と叱られると思いますが
ヒロイン(と、お父さんもだけど)の根性の悪さと、彼女の「だだコネ」で無茶苦茶になっていく展開には耐えがたいものがありました。
この後、お母さんも貧乏神も地獄で罰を受けていると思うと耐えがたいものがあります。
だた、彼女を慕う妖怪の皆さんや坊さんはみな素敵なので
楽しく観ることは出来ました。
うちの猫も大切に育てています♪
"夫と子が旅行中に映画見まくるゾ"
第二弾は「化け猫あんずちゃん」
先日の「大いなる不在」では静かながらも熱い芝居で魅せてくれた未来ちゃんが今度は
"化け猫"だと?!
フライヤーも持っていたので見てみると。
久野監督&山下監督!
青木さんに美和ちゃん、慶一さん!に
うのしょ〜へ〜!(宇野祥平)
(呼び捨てなっちゃうけど言いやすい
敬称略m(__)m スキだってばぁ)
中々のキャスト!
そして実写をアニメにする
「ロトスコープ」なる手法を採用したとの事。
どんな映像に仕上がっているのか興味津々で行って来ました。
原作は知らなかったのですが、この世界観を受け入れられるかどうかで評価が変わってきそうな作品でした。
私は楽しく観れました♪
でも
かりんちゃん初登場で何か違和感。
日本人に見えないの、何だろ?目の色?
表情やしぐさ?
日本のアニメーションの少女っぽくないビジュアルにやや戸惑う。
が、見慣れてきたら大丈夫でした。
背景も(特に田舎)色味が独特な雰囲気を醸し出していて美しい。
この辺はフランスっぽいのでしょうか?
あんずちゃん。
最初は普通の猫だった。大切に育てられていたあんずちゃん。
しかし死なないのよ何で?!
今、37歳!!
お寺で和尚さんのお手伝いをしながら暮らしている"化け猫"
ほぼ人間?!みたいなんだけど、猫っぽさが残っていて面白い。
猫って、うつ伏せで寝ていると乗っかってきてモミモミするから。
あんずちゃんもマッサージのお仕事しているのかな〜?とか、
猫舌だから、お茶も冷ましときました〜とか、いきなりテンション上がって1人運動会はじまっちゃう〜とか、猫あるある?細かい所もニクイ♪
"化け猫"なのに、その存在は皆から受け入れられている。不思議w
かりんちゃん。
小学5年生の都会っ子で現代っ子。
お母さんは亡くなっているらしい。
借金取りから逃げている、やや無責任な父親が、お金を工面するまでの間、田舎のお寺に預けられることに。。
良い子の顔と本当の自分の顔を使い分ける様子は、彼女の置かれた立場からリアルに伝わってきた。
この年代の子は、大人が思うよりもずっと色々考えている。だけど出来る事には限界があって、その怒りや苛立ちが伝わってきておばちゃんはやや涙でした( ; ; )
そんな
あんずちゃんとかりんちゃんの物語。
「母さんに会いたい」
その願いを叶えるべく、あんずちゃんとかりんちゃんのひと夏の大冒険が始まった!
地獄!まで母さんに会いに行っちゃうYO!
劇カワ♡なウズラちゃん。
カエルちゃんやたぬきさん、お地蔵様にお婆。キノコおじさん!見た目も可愛い劇弱助っ人も加わるが、、さぁ大変!
追いかけてくる、やっぱり非情なのねのエンマ様や鬼達が大暴れでピンチ!
ボコボコにし過ぎなのはちょっと可哀想だった( ; ; )
逆立ちで退場の母さんにはビックリしたが。
かりんちゃん。強くなれた。
自分の中で納得し、消化出来たのではないかな?
これからのかりんちゃんの人生を応援したくなりました。
夏に似合う楽しい作品でしたYO。
でもよ??
何で母さんは地獄行きなの?とか、
あんずちゃん、それはどこから出した?!の
ポケットの仕組みが謎過ぎて気になるのドラえもん仕様??
そして
"使用中止"のトイレは絶対に開けないゾと思ったり、死神は来ないでくれ!と願ったり、と、色々ありますが、
1番の売りである
「ロトスコープ」の匠の技。
私にはよくわかりませんでした落第
( ̄∇ ̄)
トトロっぽさと、あと何かが混ざってた
原付に乗って、ガラケー首から提げて、按摩やって、豪快な料理をつくって、ピンクのおならをするあんずちゃん。なにこのかわいい生きもの…37歳、中村あんずって名乗ってる!おもしろーい。
無免許で警察に怒られて、ちゃりんこ派になり、パチンコで有り金失う。
そうそう、あんずちゃんのボディには毛皮のポケットがあるらしい!なにそれーうけるー!
化け猫っぽいのは、貧乏神が見えるところくらい?
いやいや二足歩行で人語を操るんだからじゅうぶん化けてる。
かりんちゃんは借金取りに追われる哲也(たぶん父)により、実家の寺に預けられ、あんずちゃんに出会う。南伊豆らしい。
初対面からあんずちゃんに対しては、いい子の仮面は被らない。ふきげんを隠さない。
かりんちゃんの「今」の子っぽい、いい子のフリとか、いじわるな感じとか、すらんと伸びた手足とか、2020年代の子だなーって思った。11歳かぁ。
まるいウズラ(なわけなかろう)に誘われ、森の穴に入ると、かえるちゃんが住んでいて、その寝姿はまるでトトロ…まるいウズラは小中トトロか!
エリンギみたいな神様とか、スイッチを正座して嗜む地蔵とか、信楽の狸とか、千と千尋の神隠し系でもある。
怖くないけど面白いビジュアルの鬼たちと、顔が國村隼に似てるけど声が國村隼じゃなかった閻魔大王(宇野祥平だった)、盆踊り会場での弱い助っ人たちのバトル…
地獄の入り口のトイレから、ゴキブリ⇒ねずみ⇒鳩から、間はわからんけど最後はカブトムシが、
エリンギみたいな神様に、かりんちゃんのピンチを伝え、みんなでスポーツカーで助けに行く(でも弱い)。
死んだ母を恋しがる11歳のかりんちゃんと、親身にはなってあげないけどみまもるあんずちゃんの
距離感が良かった。お寺のそこそこおっきい大仏、目が開いてたね。地獄にいたカラフル大仏と、何か関係あんのかしら?
つよいメッセージもないけど、のんびり楽しめて、なんかちょっと切なくて、よかった。
洋画が流行らない昨今の日本。メイディセンバーは公開初日の金曜の夜に見たけど、10人以下しか客いなくて、でもあんずちゃんは、火曜の夜で30人くらいいた。しかも若い子が多かった。邦画、ってゆうかアニメ映画を若者は見てるんやな、と思った。そらそうか。
映画といえば洋画と思っているのは、古い人の考えなんやなー。
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