「見やすい作品。」リバウンド eiga_beginner.comさんの映画レビュー(感想・評価)
見やすい作品。
周辺でも数えるくらいの劇場でしか上映していない小規模作品の模様。
他に観たい新作があったのだがそちらはさらに小規模展開のようで少し離れた劇場でしか上映していなかったため代わりにこちらを鑑賞することに。
まず20台半ばのコーチが六角〇児さんに見えた。元MVPにも選ばれた選手らしい。
そんな彼が職員会議で「廃部はさすがにやりすぎなのでせめて形だけ残そう」という提案の中でバスケ部のコーチを任命される。
コーチは名簿情報などから選手集めに声掛けをしていき、少しずつメンバーが集まっていくというもの。
ストーリーや展開はよくある感じのもの。ただこれは実話を元にした作品ということもあって、そういった意味では凄いなぁと感心した。
試合に出れるギリギリの人数のままストーリーが進行していき、当然他のチームができる途中交代などがなく相当消耗する。当然だろう。
そんな中で初めての試合でいきなり無効試合?のようなかたちとなり、さらにその中でトラブルがあり6か月の出場停止処分を食らう。
誰もいなくなった体育館でコーチが一人荷物整理のようなことしているときにふと棚からDVDが出てくる。(当時のお話ということもあってかケータイがガラケーでPCのOSがWindows XPだった)
内容はかつて選手時代の優勝インタビューでの自分の様子が映っているものだった。
それを見て忘れかけていたものを思い出し気持ちを新たに事実上の解散状態となっていたチームメンバーをなんだかんだあって再招集し、そして試合に挑み勝っていく。普通に凄い。
チームメンバーの中でも最初の方で実力者同士で仲の悪かった2人は試合中「へいパス!」と言われて他のチームメイトにパスする流れがあり、もうそれ花道と流川の関係性じゃん。
しかも片方は足首傷めて一度バスケ辞めて賭けバスケ?みたいなことやってトラブってたりとか、そこなんか三井じゃん。
他にも後半で急に目覚めた試合出場経験がないメンバーは、あの3ポイントでのスロー演出もあってメガネくんじゃんとか。
そもそも人がいなさすぎてバスケ部が廃部寸前でそれなりに実力のあるメンバーはいるもののチームとしては弱小なのだが、練習だの色々経て快勝していく姿はスラムダンクそのものじゃね?とおもう人は多いのではないだろうか?
いや、スラムダンクがこちらの話を参考にしていたのか?どっちだ?たまたま?
まぁどっちでもいいか。
途中で突如登場した自称マイケル・ジョーダン2世みたいなおちゃらけキャラのバスケ未経験者はまさかのそこそこうまい人だったんだけど、試合途中のアクシデントで肩を骨折する大ケガを負い、途中から試合には出ることができず少しかわいそうだった。
最後は強豪校との決勝戦でいい感じで追いついていくも結局は敗北。そこがいい。
バスケのルールとかほんの少ししか知らない程度だけど、コミカルなシーンもあったりとストーリーもわかりやすく全体的に見やすい作品だとおもった。
試合に勝つに連れて学校中でもバスケ部の活躍が広まっていき話題となり、先生たちも喜び試合会場に行っては応援したり、少しずつだが女の子のファン?も応援にくるなど盛り上がりをみせていた。
ラストの方では実際の選手の写真との比較みたいなのが流れたんだけど、コーチ本人と似すぎ。
というか他のメンバーとかも結構似ているようにおもった。
そしてその後のメンバーがどうなったのかも少しだけ語られていた。
コーチを含めてチームで苦楽を共にする姿には青春を感じた。スポーツっていいものだなぁと。
などとおもいつつもチームスポーツにそんなに興味はないんだけども。