劇場公開日 2024年4月26日

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「こんなの応援したくなるに決まってる」リバウンド kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5こんなの応援したくなるに決まってる

2024年4月30日
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鑑賞方法:映画館

バスケを題材にした物語だとどうしてもスラムダンクと比べてしまう。これは仕方のないこと。そしてメンバー集めから始まり、登録選手が少ないチームが勝ち上がっていくという話は、ドカベンとか球道くんとか水島新司の野球マンガによくあるパターン(他のスポーツマンガでも使われる手法とも言える)。5人でやるスポーツで選手が6人しかいない高校が勝ち進むストーリーなんてマンガじゃないと受け入れられないが、驚くのはこれが実話ベースだということ。こんなのリアルにあったら盛り上がるに決まってる。
高校のスポーツを題材にした物語だと大事なのはどんな大会があるのかということ。日本とは違うから参加している大会が地方予選なのか全国大会なのかがわかりづらかった。そして、韓国の高校は転校してもすぐに大会に出場できるんだなと妙なところが気になる。ここらへんはフィクションかもしれないけど。
笑えるところも結構あるけど、やはり基本はスポーツもの。バラバラだったチームが徐々に結束を強めていく流れがいい。あの下手な子がゴールを決めるところや、(スラムダンクほど感動的ではないけど)いがみ合っていた2人のタッチに胸が熱くなる。そして1番の胸熱ポイントがコーチの言葉だ。高校時代に頑張っていた部活とその後の自分の人生を重ね合わせてグッと来てしまった。盛り上がってきたところでfun.のあの曲が使われたことも嬉しい驚き。歌詞の内容はスポーツに合わないけど、サビのところだけ合っていればいいってことなんだな。とても印象に残る、効果的な使われ方だった。
胸熱ポイントはたくさんあったしfun.もよかったけど、それでも不思議と涙は出てこなかった。泣きそうだったけど。泣いてしまったのはエンディング。その後の彼らの進路を見て妙に涙が流れてきた。嬉しい気持ちと切ない気持ちとが混じり合った涙だった。コーチの言葉があってこそのこのエンディング。いい終わり方だ。
それにしても若い女性が全く登場しないという設定に少し驚いた。実話ベースだから実際そうだったんだろうけど。女優なんかで客寄せはしないぜという気概か。実際、かわいい女の子がいなくてもいい映画は作れるということ。とてもいい映画だった。

kenshuchu
みかずきさんのコメント
2024年5月1日

こんばんは
みかずきです

私もエンディングで泣きました。
肝心の決勝戦を最後まで描かず結果だけして、その後の彼らを伝える。
仰る様に、コーチの人生訓のような言葉が蘇ってきて、自然に涙が溢れてきました。ナイスエンディングでした。

では、また共感作で。

ー以上ー

みかずき