劇場公開日 2025年1月24日

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雪の花 ともに在りてのレビュー・感想・評価

全170件中、101~120件目を表示

3.5『劔岳 点の記』を想起させる雪山シーン

2025年1月27日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

どこまで忠実なやり方なのかわからないけど、当時の天然痘の予防接種ってあんな感じなのねと思ったのが一番印象的。
全編通して正直それほど盛り上がるシーンはなかったけど、あの雪山シーンの後では皆無事で一安心したらしく、かなり深く息を吐きだしていた。

あとは医者らしく(?)、襲ってくる悪漢を撃退するのに、相手の関節を中心に狙っていくのがえげつなくて好き。

ついでに言うと宇野祥平が坊主頭でなかったので、最初のうちは何処に出てるのか気が付かなかったw

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フクメン

3.0肝心な「克服」が如何にも軽い

2025年1月27日
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鑑賞方法:映画館

鑑賞前は前情報を極力入れないようにしている私。ところが、先週に新宿ピカデリーを訪れた際、通常の予告編とは別の「本作の解説動画」をついつい観続けてしまい、大筋でどんな話かを知ってしまうという想定外。まぁ、松竹作品だし松竹直営映画館で売り込みするのは当然のことで、私のリスク対策不足ですね。と言うことで、劇場鑑賞は見送ろうかなとも考えたのですが、小泉堯史(監督・脚本)×上田正治(撮影)の最新作は観ておくべきかと考え直し新宿ピカデリーへ。上田さんの訃報の影響もあったのかと思いますが、10時50分からの回はなかなかの客入りです。
と言うことで、まず作品のルックは言うまでもなく素晴らしい。名匠・上田正治の撮影技術は自然の美しさ、過酷さ、壮大さが伝わりながら、どこをどう見ても紛れもなく時代劇映画に仕上がっていて、スクリーンを通してその世界観に引き込まれます。偉大なお仕事に感謝するとともに、謹んでお悔やみ申し上げます。
次に内容についてですが、、ふむ、やはりと言うかそりゃそうなんですが、数日前に知ったばかりの大筋通りの展開が続きます。ですが、史実がベースであるためそれはある程度当然のことで、重要なのはその見せ方。前作『峠 最後のサムライ』だって最後の最後まで「河井継之助の落とし前のつけ方」に目が離せなかったわけですから、今作でも「笠原良策の偉業」をどう見せてくれるのか集中して観続けます。
ところが、、、パターンとして乗り越えなければならない「困難」からの「克服」の繰り返し構造なのですが、肝心な「克服」が如何にも軽い。。中でも今作最大の「困難」である「峠越え」。猛吹雪の中、優に腰の辺りまで沈み込む雪をかき分けて峠を登っていくのですが、皆が倒れ込んで動けなくなるほどの状態から、助けが来た直後にシーンが切り替わると・・・「そんなわけない。。」と苦笑せざるを得ず、、もうこれは脳を空っぽにして全部受け入れましょうと開き直るしかない。
何なら、劇場も皆さん泣いている様子はなく、むしろ笑いがこぼれるシーンがチラホラ。原作未読のため、どこまでが映画オリジナルの脚色かは判らないものの、主にフィクション性が高い部分はそれまでのトーンと異なった思い切りのよい演出が。例えば「良策(松岡桃李)が悪漢に囲まれるシーン」の立ち合いと台詞は、そのあまりの変さに劇場の方々から笑い声。また良策の妻・千穂(芳根京子)も大活躍で、こちらも「質屋に押し入ってくる強盗」を見事に返り討ちした後の亭主とのやり取りがまた可笑しく、更に終盤でその伏線を回収する「男之助」はもうニコニコして観るしかありません。一応私の解釈としては、立派で真面目な笠原夫妻に対する「微笑ましいギャップ」を見せる意図かな、なんて。お茶目ですね。
とは言うものの、正直言って映画作品としては少々物足りないかな。。これだけの「困難」と「克服」を117分でまとめるのは「やや詰め込みすぎ」で、結果的にこの偉業を処理しきれてないように思います。イマイチ大変さが伝わりづらく、作品に対して思い入れること出来ずに残念。なお、映画は映画として(史実や原作との違いを理由に、低評価をつけるのは違うかと)、参考までにWikipediaを斜め読みしてみるだけでも、笠原良策の正に「人生をかけた」歴史が垣間見えますよ。

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TWDera

3.0ちょっと物足りない

2025年1月27日
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鑑賞方法:映画館

単純

悪くもないけど、凄い面白いわけでもない。一番気になったのは役者さんのセリフがそのまま台本読んでるみたいで堅くて浮いているような気がして違和感が拭えなかったです。松坂さんや役所さん、またドラマ「ライオンの隠れ家」で主人公の弟役で名演が光った坂東さんは、役じゃなくちゃんとそこに生きている人たちという感じがしてさすが、自然体でとてもよかった。風景はとても風光明媚で美しかったですね。そこは大きな画面だからこそ映えていた。天然痘のワクチンを文字通り一命を賭して運び広げ人民に尽くしたことは素晴らしく、感銘を受けます。友人や蘭方医仲間、また知人などいつ裏切られるのかと、深読みして勘ぐって見ていましたが、そんな凝った人間ドラマは全くなく、品行方正な物語にちょっと物足りなさはあったかも。一緒に行った母は(70代)、大満足だったのでご年輩向けのお話しなのでしょうね。

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ふたり映画

2.0脚本がいまひとつ。

2025年1月27日
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単純

お話にあまり起伏がなく、画面の中になかなか入っていけなかった。
小悪人は出てくるのですが大半が普通の人、普通の人による普通の展開が続いて正直飽きてきました。
お医者さんが主役ですから立ち回りはない、ないならないで人間ドラマとして画く必要があるのですが、そこに圧倒的に凄みがない。
演者の芝居も平面的で、主役の夫婦は爽やかすぎ、苦労の欠片も見られない。
福井県のご当地映画にしては推しが弱いし、どこに力点を置いてるのかわからなかった。

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ちゆう

3.5予防接種の走り?

2025年1月27日
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近くに〜街道、シュガーロードあるけど昔は何処に行くにしても移動手段徒歩で大変、なんて忍耐強いんだろうと真っ先に思った そのような世の中でもやはり考える人物はいるものですね、そしてちゃんと本に書いてあるじゃん驚き、否何と言っても当時は鎖国 許可取って取り寄せるのが一番大変だった 結局先進的なことは都会の人の助けが無いと、地方では理解難しいのかと寂しい気持ちにはなりましたが、人との出会いが繋がって良い結果となるとても清々しいお話でした
当時の将軍誰だったのかその後感染は収束したのかとても気になりました

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ゆう

5.0ワクチンの真実

2025年1月27日
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細菌やウイルスの知識のない時代に、牛の膿を子供にいれて天然痘を予防するなんてのをどうやって皆に広めるか、そんな歴史の真実がここにありました。コロナワクチンや子宮癌ワクチンでも日本人は信用せずに大騒ぎしていたのに、江戸時代にこんなことをやってのけた人。それも命がけで。

藩医でなく、身分の低い町医が人々の迷信に打ち勝ち、役人の理不尽にもめげず、私財と自分の命を賭してやった偉業。Wikiをみると種痘で有名な緒方洪庵に分けたのがこの人。とんでもない人がいたもんだ。映画は綺麗な風景で昔の時代劇映画ってこんなんだろうなって思わせる内容。

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Jacky

3.0いい話なんだけど

2025年1月27日
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Kazu

4.5福井へ天然痘の予防接種を普及させた町医者

2025年1月27日
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悲しい

知的

江戸時代末期、当時は治療法がなく、かかると高確率で亡くなっていた痘瘡(天然痘)が数年ごとに流行していた。福井藩でも例外ではなく、町医者・笠原良策は、その痘瘡に有効な種痘(予防接種)という予防法あるらしいと知り、京都の蘭方医・日野鼎哉に教えを請い、私財を投げ打って必要な種痘の苗を福井に持ち込んだ。しかし、天然痘の膿をあえて体内に植え込むという種痘の普及には、奉行所や他の医者の邪魔など、困難が立ちはだかった。それでも良策は、妻・千穂に支えられながら困難な状況を克服し・・・そんな、実話に基づく話。

見所満載。
まず、主人公の笠原良策の志が素晴らしい。そして、医師としてだけじゃなくて武術も素晴らしいこと。そのため暴漢に襲われても退治できた。こんな全国的には無名の人物を取り上げて作品にしたプロデューサーや監督にも敬意を表したい。
妻千穂も自分の持ち物を質屋に持っていき夫に協力する姿勢が素晴らしい。また、武芸の心得が有った事も良かった。
雪の中の峠越えのシーンは、がんばれ、と手に汗握って応援してた。
主演の松坂桃李が良かったのはもちろんだが、妻・千穂役の芳根京子が美しくて強くアクションも披露してくれて凄く良かった。日本髪も似合ってた。
役所広司、吉岡秀隆、三浦貴大らもキーマンとして活躍してた。
元子役の新井美羽も観れたし、はつ役の三木 理紗子は演技も良かったし歌も上手かった。
素晴らしい作品だった。

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りあの

3.0内容が優等生過ぎて極度に詰まらない、映画としての面白みは及第点。

2025年1月27日
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知的

難しい

幸せ

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The silk sky

3.0プロジェクトX(NHK) 時代劇版

2025年1月26日
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天然痘対策に力を尽くした福井県の町医者の物語。

出演者は有名どころだけど、物語の主人公は全く無名の人。
正直なところ話にあまりメリハリがない。
(しいてあげれば吹雪の山越え。でも本来やっちゃ駄目なこと)

プロジェクトX大好きな方向けかと。
ちなみに民衆のために尽くした主人公を悪く言うつもりはないです・・

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お抹茶

4.5最後急に半沢直樹くらいスカッと

2025年1月26日
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2025年劇場鑑賞28本目。
エンドロール後映像無し。

実在の無名の町医者(まぁ実在で名前残っている時点で無名ではない気もしますが)が当時かかったら隔離して一か八か生き残るしかなかった疱瘡を、オランダの蘭学から学び福井に持ち帰ろうと奮闘した話。

正直役所広司が演じていた京都の医者も結構すごい方でしたし、この映画のヤマの一つ冬山越えも別にこんな時期選ばなければもうちょっと安全に楽にできただろ、と思いましたし、芳根京子はなんかセリフセリフしてるし、引きの画が多くてこの役者誰でしょうクイズがしょっちゅう始まるし、こういうチャンバラじゃない時代劇あるあるのメインテーマの曲ヘビーローテーションだし、そんなに評価高くなかったのですが、福井に着いてからの展開が急に痛快になりすぎて、そこだけでお釣り来ました。

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ガゾーサ

4.0安心して観てられました。

2025年1月26日
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ささき

5.0キレイすぎる映画だけど…

2025年1月26日
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田中スミゑ 90歳

5.0神社や町の小さな祠に疱瘡神と云う石塔を見たことがありませんか。

2025年1月26日
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泣ける

知的

疱瘡(天然痘)は江戸時代では死病とされていて、これを撲滅するために奮闘した福井藩の町医者笠原良策に吉村昭さんが光を当てました。
私は原作を2年前に読みました。

今回の映画では主人公の笠原良策を松坂桃李が熱演していましたが、良策の妻千穂を私の大好きな芳根京子が演じ、良策を導く蘭方医日野鼎哉を役所広司が演じました。

江戸時代末期には笠原良策や師匠の日野鼎哉、大阪適塾を開塾した緒方洪庵、妻や実母を実験台にして日本初の麻酔手術を行った華岡青洲、福井藩には医者ではありませんが、幕末の志士橋本左内は緒方洪庵の適塾で医学を学んでいました。

この映画でそう言う人達が改めて名前を知られることになったのであれば、今回笠原良策が映画になって良かったと思います。

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映画大好きジジイ68歳

2.5もったいない

2025年1月26日
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みき

2.5優しく描いている教科書みたい・・

2025年1月26日
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「2時間でわかるワクチンの教科書」みたいでした。天然痘ワクチンについてはなるほど〜と思うが・・映画としてはあまりインパクトなかったなぁ~。もう少し主人公の生き様を強くするとか、もしくは奥さんを主人公にして映画を作った方が私にはシックリいく。まさに文科省推薦映画でした。感想は役所広司はうまいなぁ~と感心すると共に確か「侍タイムスリッパー」の同僚で切られ役の人(名前は知りませんが)がちょい役で出てたのには「頑張ってるなぁ」と映画離れした所に目が行ってしまった私でした。

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momo

4.0感謝✨✨

2025年1月26日
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音楽も、山や川も美しく、日本の美に溢れていました。
先人の研究や努力があるからこそ、今日の医学があり、私たちが安心して生きられるのだと、素直に感謝の念が湧き上がってきました。
良策の奥さまが、隠れた一面を持っているのもお茶目でよかったです。
そして…注射器が発明されて、本当によかったとも思いました。

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eigaeiga

4.0お金をもらってやる仕事ではない。

2025年1月26日
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泣ける

知的

 ジェンナーが牛痘による種痘を始めたのが1796年。この作品の主人公、笠原良策が福井県で種痘を始めたのが1849年末。実に50年以上の時間を有しますが、しかし彼らが頑張ったおかげで日本では1976年に種痘をやめたそうな。日本は天然痘自体は1956年以降発症していないとか。

 なお、日本で牛痘ではなく人痘による種痘は1789年に成功し、また牛痘による種痘は1824年に成功したそうな。この映画を見たら、どうしてもこの映画の例が最初のように勘違いしてしまいますが、四半世紀も前に日本でも牛痘による種痘が行われたそうです。

 ただ、この作品は日本で種痘が広まっていく苦労や経緯がよくわかり、決して笠原良作とその妻の偉業を否定するものではありません。しかし・・・種痘を受けるって本当に勇気が必要だったでしょうね。基本的に「ワクチン」って現代でも同じなわけで、コロナワクチンに対しても反対論があっても当然だと思います。もちろん副作用で大変な目にあった人も多かったですし。

「お金をもらってやる仕事ではない」というセリフに胸が熱くなりました。

 「雪の花」というタイトルは普通に雪深い北陸福井のシンボルとして感じていましたが、全く違ったので感心させられました。

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邦画好き

3.0己のに恥じない生き方を

2025年1月26日
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江戸時代の末期に流行した疾病に挑んだ町医者の物語。まだワクチンも無かった時代に独りの町医者が残した功績は勲章に値するように感じる。
「己に恥じない生き方をしたい」という台詞が印象的で昔も今も疾病と闘い続ける医師に感謝したい。

2025-10

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隣組

3.5名を求めず、利を求めず、胸熱時代劇!

2025年1月26日
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江戸時代末期に疱瘡(天然痘)を種痘(ワクチン)で予防していく町医者の話ですが、
この時代に、いわゆるワクチンの発想が海外から持ち込まれ、
それを理解し、実現しようとする当時の医者に脱帽ですし、
素晴らしいと思いました。

やはり日本の医学を飛躍的に進歩させたのは、蘭方医であり、
杉田玄白と前野良沢によるターヘルアナトミアの翻訳書「解体新書」でしょう。
そのくだりも描かれ、
主人公 笠原良策(松坂桃李)が大武了玄(吉岡秀隆)との出会いにより、
開眼していくところや、
そこから京の日野(役所広司)に師事して、種痘に出会うところは胸熱でしたね。

いや、全編にわたって胸熱なんですよね。
冬の山越のシーン、城下町でのチンピラとのアクションシーンなど、
どれをとっても胸に突き刺さりましたね。
良策の判断軸が日野から教わった「名を求めず、利を求めず」であるところはグッときました。

良策の妻 千穂を演じた芳根京子も、良策への愛情が迸る、
また、男まさりな格闘シーン、太鼓シーンなど、みどころも多々あり、
素晴らしかったです。
その他の脇も、三浦貴大、益岡徹が良かったですね。

まさに時代劇の王道を地で行っている作品で、とても楽しめました。
松竹さんには今後も良い時代劇をつくり続けて欲しいです。

※案の定なのですが、客層がジジババがほとんどで、劇場内がお茶の間化していたのは
とてもとてもとてもとても苦痛でした。
話しのみならず、咳エチケットもなく、スマホも見放題。
普段劇場にいらっしゃらない諸先輩方の振る舞いにはうんざりです。

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ひでちゃぴん