劇場公開日 2025年1月24日

「名を求めず、利を求めず」雪の花 ともに在りて あさやんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5名を求めず、利を求めず

2025年2月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

江戸時代末期、有効な治療法がなく多くの人の命を奪ってきた痘瘡(天然痘)。
福井藩の町医者・笠原良策は、その痘瘡に有効な「種痘」という予防法が
異国から伝わったことを知り、京都の蘭方医・日野鼎哉に教えを請い、
私財を投げ打って必要な種痘の苗を福井に持ち込んだ。
しかし、天然痘の膿をあえて体内に植え込むという種痘の普及には、
さまざまな困難が立ちはだかる。
それでも良策は、妻・千穂に支えられながら疫病と闘い続ける。

・・・といったあらすじ。

子供のころ読んだ、ジェンナーの伝記を思い出した。
そうそう、牛痘の菌を子供に摂取したんだよな。
今でいう予防接種だよ、ワクチンだよ。
その方法が日本に広められていく話だったとは。

今回は福井が舞台、その町医者の笠原が異国からの牛痘の入手に骨を折り、
幕府から許しを得る。
そして入手した牛痘を子供に植え付けることに成功。

次に、種痘を京都から福井にどうやって運ぶのかと思いきや、
まず京都で子供に種痘(植え付け)を行い、その子供を連れ、
道中でまだ種痘をしていない別の子供に植え継いでいくとは、驚き。
しかも、冬の大雪、吹雪の中、峠越えをしていくとは。。。

主人公笠原良策を演じたのは、松坂桃李さん、まっすぐなところ、
ぴったりでした。

奥さん役は芳根京子さん、夫を信じぬく、心の強さ、素敵でした。

京都の蘭方医・日野鼎哉を演じたのは、役所広司さん、
バツグンの安定感、さすがです。

ただ、ストーリーはちょっと地味。
同じ福井ものであれば、少し前にやった「おしょりん」のほうが
ストーリー、描き方は面白かったかな。。。

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よっしぃ