劇場公開日 2024年8月30日 PROMOTION

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愛に乱暴 : 特集

2024年8月26日更新

【この主婦、何かが“おかしい”】不審火、行方不明の
愛猫、怪しい隣人、SNSの不倫アカ、床下への異常執着
丁寧な暮らしを送る主婦の日常が歪んだ…何故? 江口
のりこの怪演が誘う“異様な知的興奮”に浸れる刺激作

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8月30日から公開される映画「愛に乱暴」は、独特の魅力を放つ出演陣の“怪演”に引き込まれ、不穏で不安で不可解な“おかしい描写”から目が離せなくなってしまう。つまり、とてつもない“引力”を有した作品だ。

「悪人」「怒り」など多くのベストセラーを発表してきた吉田修一氏の同名小説を、圧倒的演技力を誇る主演・江口のりこを筆頭に、小泉孝太郎(劇中での“激変ぶり”も要注目!)、風吹ジュン、馬場ふみかといった実力派俳優を迎えて実写映画化。

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描かれるのは、しあわせな“主婦”の日常……が、少しずつ、少しずつ、でも着実に“歪んでいく”様子。何が原因? 何かが狂っている? それとも――。

このヒューマンサスペンス、一瞬でも気を抜いたら重要な要素を見逃してしまう……?知的好奇心がビシバシと刺激され、身をよじるような感情の応酬に悶えてしまう意欲作の魅力、本特集でがっつりお伝えしていこう。


【予告編】女は床下に愛を隠す。

【不穏濃度は1000%】一見“しあわせな夫婦”の裏側に
不穏さが充満!日常が崩壊…この映画は“心”が炙られる

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一体どんな映画なのか? 一歩間違えれば“全てが崩壊”しそうな緊張感が漂っていて、その大元となっている愛のエゴや欲望の炎が、あなたの“心”をじりじりと炙っていく。

しかも予想を遙かに超えた“異様な光景”も待ち受けていて――こんな映画体験、これまでに味わったことがないぞ……!?予告編をご覧頂いたうえで、魅力を解説していこう。

[どんな物語?]結婚8年目の“しあわせ生活”が壊れた。平凡な主婦が過激に、過剰に暴走していく…瞬きすら忘れる衝撃展開にのめり込む
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主人公は、夫の実家の敷地内に建つ“はなれ”で暮らす桃子(演:江口のりこ)。結婚して8年、義母から受ける微量のストレスや夫の無関心を振り払うように、センスのある装い、手の込んだ献立などいわゆる「丁寧な暮らし」に勤しみ毎日を充実させていたのだが、周囲で不穏な出来事が続発する。

近隣のゴミ捨て場では不審火が相次ぎ、可愛がっていた野良猫が失踪、不気味な不倫アカウントまで目にするように……。幸せだった日常は少しずつ、確実に乱れ始めていく。

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やがて追い詰められた桃子は“床下に異常な執着を募らせる”。さらにはチェーンソーの匂いをうっとり嗅いだり、夫(演:小泉孝太郎)や義母(演:風吹ジュン)へ向ける眼差しも変化し…彼女の静かな暴走はエスカレートし、徐々に「予想もつかない驚愕の方向」へと舵を切っていく――。

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おかしいのは桃子? それとも周囲の人々?一度見始めたら“この先どうなる?”と気になりすぎて、瞬きすらも忘れてしまうはず。

[どんなテイスト?]これは感動?恐怖?コメディ?サスペンス?どれでもなくて、その“すべて”でもある この物語はジャンル分け不能…!
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観るとどんな感情を得られるのか? 原作者・吉田修一氏は「愛に乱暴」の物語を「ジャンル不明」と位置付けている。鑑賞すればわかるが、これはめちゃくちゃ納得だ。全方位の感情を刺激しつつ、鑑賞者によっては“見え方”が異なってくるのだから。

例えば、人それぞれで「真逆の映画体験」になるかもしれない。女性にとっては胃がキリキリするような光景も、男性にとっては“笑い”が生じるようなコミカルな場面に。また、その逆も然り。

ひとつの描写をとっても(例えば予告にもある桃子の絶叫など)感動や恐怖、笑い、謎、これらが驚くべきことに同時に盛り込まれており、鑑賞者間の解釈違いで“激論”が発生するような映画なのだ。

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しかも「いくつもの伏線」が巧妙かつさりげなく配置されている。あえて「ヒントをアップで映す」なんて野暮なことはしないので、気を抜いていると“真意”に辿り着けない。いわば本作は、森ガキ侑大監督からの“挑戦状”。このチャレンジングな体験、映画ファンには絶対に味わってほしい。


【この映画、油断禁物】大量に仕掛けられた“おかしさ”
あなたはいくつ読み解ける?全身感度爆上げで鑑賞して

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ここでは、本編から抽出した“おかしいポイント”を紹介。ひとつの要素だけでは意味不明? でも確かに共鳴し合いながら、重要な意味を生じさせていく。映画館で鑑賞する際は、これらのポイントを絶対に見逃さないで。


[“不倫アカウント”がおかしい]

桃子は暇さえあれば見ている…アカウントの主は誰? どうやら不倫をしているようだが、その相手は…?

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[“スイカ”がおかしい]

桃子が“ある人物”に無理矢理プレゼントしたのは、家庭菜園で育てたスイカ。“一瞬の描写”を見逃さないで。

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[“野良猫のぴーちゃん”がおかしい]

餌をあげて可愛がったのに、家に寄り付かなくなった。鳴き声は聞こえるけど“見えない”……何処にいる?

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[“義母”がおかしい]

隣に住む義母・照子は野良猫を毛嫌いしている。そこまで?と感じるほど……まさかぴーちゃんは……。

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[“チェーンソー”がおかしい]

桃子が購入しようかどうかずっと迷っていた……これは“丁寧な暮らし”に必要?

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[“ゴミ捨て場にいる男”がおかしい]

桃子が散らかったゴミを片付けていると、その光景をじっと眺めている。誰? なぜ声をかけない?

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[“不審火”がおかしい]

昼夜を問わず、近隣地域で多発中。何者の仕業なのか? 犯人の“魔の手”は、桃子の生活圏内にまで及んで……。

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[“床下”がおかしい]

居場所を失い追い詰められた桃子が執着し始める。そこに“何”がある? 消えたぴーちゃん? それとも……。

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[“桃子”がおかしい…?]

「やめてください、私を変人あつかいするのは」 臨界点に達した彼女は、衝動と暴走の果てに ――。

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作品全体から匂い立つ“未知の衝撃”の気配、あなたは嗅ぎ取ることができただろうか。 これらはスクリーンで目撃することで、その“おかしさ”がさらに際立つ。だからこそ、是が非でも映画館へ向かってほしい。


【吹っ切れた怪演】“全力”の江口のりこが凄まじすぎた
ダークすぎる小泉孝太郎→彼だと認識できない人が続出

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これだけは伝えておかないといけない。本作が、その演技力が極めて高く評価される“俳優・江口のりこ”の凄みを、心の底から堪能できる作品であることを。しかも、共演の小泉孝太郎もとんでもない“変貌”を遂げているのだ。

●2024年は江口のりこイヤー! 主演作「愛に乱暴」で“壊れゆくヒロイン”の美しさ&可笑しさを全身全霊で体現
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2024年は「江口のりこの出演映画」が立て続けに公開されている年(「あまろっく」「お母さんが一緒」「ブルーピリオド」など)。そんななかでも「愛に乱暴」は、江口の芝居を存分に堪能できる主演作。江口が全身から発するパワーが最も濃密な1本であることは間違いない。

丁寧な暮らしを心掛ける“平凡な主婦像”を精細に体現しつつ、追い詰められた挙句に発する“感情の爆発&暴走”が圧巻。「私ね、わざとおかしいフリしてあげてるんだよ」というセリフを“桃子の言葉”として表した姿は、今でも心に深く、深く突き刺さっている……。

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撮影現場では、感情の流れを反映した“演技プラン”をいくつも提示していたようで、脚本に書かれたシンプルな文章から、桃子に対する“新しい見方”を創造。それが本作ならではの「映画的なラスト」へと結びついている。

江口だからこそ体現できた変容していく“唯一無二のヒロイン”の姿、是非スクリーンで目の当たりにしてほしい。

●エンドロールまで“誰だかわからなかった人”も! 小泉孝太郎、パブリックイメージ“陽”&“清廉”を完全払拭したダークすぎるキャラに挑戦

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小泉孝太郎といえば、明るく、清廉潔白としたパブリックイメージを持っているが、今回の役どころ“真守”は180度真逆。桃子に隠れて若い女性と不倫をしているというダークすぎるキャラクターだ。桃子への冷ややかな態度、虚空を見つめているかのような生気のない目……“心ここにあらず”をパーフェクトに演じ切っている。

内面だけでなくビジュアル(“前髪”はミリ単位で調整!)もこだわり抜いて完成させた真守像。小泉自身も手応えを感じているようで「おそらく女性を敵に回すような人物。そういう役だからこそやりがいを感じた」と語るほど。

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試写会では、重たい前髪で額や眉毛が見えない外見に加え、これまでのイメージとかけ離れすぎたキャラクターだったため、「小泉孝太郎が演じている」とわからなかった人が続出。なかには「エンドロールを見て、ようやく“小泉孝太郎が演じていた”と気づいた」という人も存在している。

しかも、小泉自身が「屋外の撮影では、道行く人に小泉孝太郎だと気付かれなかった。そんなことは初めてだった」と語っているほどの“変貌”ぶりなのだ。

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ちなみに、小泉と同様に好感度の高いイメージを持つ風吹ジュンも“怪しさ満点”で桃子の義母・照子を好演。謎めいたストーリーで心を鷲掴みにされ、頻発する俳優陣の演技合戦に圧倒されてしまう……この映画、やはり秀逸すぎるぞ。


【まとめ】この映画、江口のりこの“代表作”となることは確実!! 作品に込められている“不穏さ”の全ては説明しきれないので、お願いだから映画館で味わって
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最後に断言しよう。本作が、江口のりこのキャリアを代表する1本になることは間違いない。その観点からも、映画ファンにとっての必見作だ。

そして、ここまで見どころとともに“異様なポイント”を紹介してきたが、その全てを提示しているわけではなく、まだまだ“謎”はたっぷり存在している。しかも、それらの“謎”は投げっぱなしでは決して終わらず「普遍的なテーマ」を浮き彫りにしていくのだから驚きだ。

自らの“居場所”を求めて全身全霊でもがく主人公・桃子。その鮮烈な行く末、映画館で是非見届けてほしい。

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