愛に乱暴のレビュー・感想・評価
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チェンソーよりもスイカの音が恐い
ホームセンターで、一直線にチェンソー売り場に向かう桃子。後は勢いにまかせ、レザーフェイスばりの殺人鬼になってしまうのか?
家に帰った桃子は、妙な間を置きながら、チェンソーのエンジンを起動する。能面のままチェンソーを持つ江口のり子が、とても怖い。絶対、近づきたくない。
江口のり子の怪演がなければ、単なる夫婦破綻の物語。それなりの終わり方はするものの心に残るものがない。
調べてみると、原作はもっと面白そう。叙述トリックで驚かされ、離れの秘密がわかると、哀しいバックストーリーが浮き上がる仕掛けらしい。
チェンソーは、桃子にとって癒しのアイテム?
日常の幸せを。
主演の江口のり子さんの渾身の演技は、映画の世界にすっかり吸い込まれました。
この映画を観た後、今は日常の生活の幸せとは?と自分に置き換えて、明日はたくさん笑えるように、自分に正直に生きよう!って思うきっかけをくれた映画に出会えたと思いました。
和室にチェーンソー
江口のりこってどこにでも居そうな女性。
隣に住んでても違和感無さそう。
職場の同僚にも居そう。
という感じで、
身近に居ても自分は関心無いだろうし、
寧ろこっちが避けて振舞うくらいの存在感だが、
演者としてはその「普通感」が名人芸。
「あまろっく」でもそうだったが、
エリート会社員だった、というのが既視感。
(今作では多少おべっかだろうが)
旦那がいて義母がいて一軒家で、
でも旦那は大して話聞いてくれないし、
義母って存在がストレスだろうし、
一軒家とはいえもう結構古いし、
ストレスは溜まる一方で、
手抜きの出来ない性分が故のストレスも抱え、
鬱々とした日々。
やがてそこから桃子(江口)は、
その関係を精算していく様になるのだが、
彼女に未来はあるのかなーと心配になる。
この桃子を、
深キョンや安達祐実、柴咲コウあたりがやってたら、
(あくまで江口のりこと年齢の近い方を並べた)
多分その後は何とでもなるよなー、
とか思ってしまうから心配はしない。
多分0.5減点する。
江口のりこが「普通」過ぎるから、
この役が合ってたんでしょうね。
それとあのX風なSNSは本人の過去のかな❓
写真のワンピースは実家で捨ててましたね。
終始何でも匂いを嗅ぐ桃子。
匂いに敏感故に魚は嫌いだったのか、
他人の匂いには敏感だが、
自分の匂いは果たしてどうだったのだろうか。
旦那マモルがあんなに決定的な事言えるなら、
もっと早くに言ってないか❓
出来ればオプラートに包んでおいて欲しかった。
0.5減点。
江口のりこの魅力だけで言えば、
「あまろっく」の方が良かった。
今作は寧ろ魅力を出しちゃいけない役ですからね。
⭐︎3.2 / 5.0
8月30日(金) @映画館
愛に乱暴
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夫婦に必要なのは「ありがとう」って言葉よね🥹SNSの投稿はもしかして桃子の過去のもの?🤔深過ぎて賛否分かれそうな作品
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自然に振舞ってる裏
相手を疑い、元から幸せではない状態から物語は始まる。
キッチリとした性格だからこそ曲げられないルーティンの良さが相手に伝わらず、溜まっていく自分の気持ちの火に油を注ぐような強烈な出来事で気持ちは崩壊しつつも、冷静になろうとするが、重なる時は重なる気分の悪い事。
落ちてる時に追い討ちかけられる様がリアルに写し出され、その演技が素晴らしく上手い!
幸せなラインに乗る為に、日々しっかりと自分を保つのだけど何か一つ足りない…。
相手に対する言葉って本当に大切だって自分も反省しました。
孤独を愛でる覚悟はあるか
ファーストカットの炎から
彼女の孤独は約束された。
それでも人と繋がりたい、
繋がらないと生きていけない。
彼女の無謀な行動は、ただ自分を守る為。
一人ぼっちを極めないと、誰かと一緒にはいられない。
地味だけど、面白かった!
江口のりこの役が怖かったが、ショックと怒り心頭には共感した。あの演技は凄い。生々しいし本当に怒りから震える感じは中々できない。
おまけで脱ぐとは思わなかった(笑)
小泉孝太郎がいつもの髪型と違ったから最初は分からなかった。なんか声は似てるなーって思ったら。
最後の泣き崩れたシーンはなんか可哀想だった。
ありがとうを貰えたのが救いだった。
この映画は元気な時に観ないと気持ちネガティブな方に引っ張られるな。帰りなんか落ちちゃったよ。。。
どこにでもある日常なのに
ずっと引き込まれて。
最初から最後までとても良い映画でした。
あまりにもどこにでもいる主婦。
あまりにも普通の日常。
なのになんなんだろうこの映画の面白さは。
ルール通り、ルールを破らずに真面目に日常を過ごす。
よくいると思うんです、こういう方。
でもね、ルール通りってつまらないんです。
ルールを破ると面白いんです。そんなもんです人生。
観る人の立場によって様々な感想がある映画だと思います。
これ、くそ真面目な主婦が買い物の途中にちょっとサボって映画館に入ってこの映画観たら、どんな感想になるんだろうか。
ちょいちょいサボりながらストレス解消しながら生きましょうね。溜めたらいけません。
「楽しそうなお前がつまらない」そんな主婦を見事に演じきった江口のりこさん、さすが完璧です。
しかし酷いこと言うなぁ。。
子供がいたらママの味方だったんだろうと思います。
いろいろなみかたができるのでおススメ。
今年310本目(合計1,402本目/今月(2024年8月度)35本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
今日は天気もよくなく映画館に行けなかった方も多いと思うのでネタバレは薄目で。
自分にとって何かどうしてもうまくいかない「時」というのはどうしてもあるもので、それが続くとイライラしたり、また起きたことがまた「自分のせい」と思ったりと追い込まれることってありますよね。それを扱った映画です。
ただ、このストーリーでは主人公(女性の方)を「微妙に」怒らせるよな発言や言動ほかが結構多い一方、「こういうことをしてほしくはない」ということを言っていない(言ってたっけ?)あたり、「好き嫌いの伝え方のうまい下手」の論点もありますが、ここで夫婦となると法的(民法)上平等で上限関係がないとしても特にこうした状況で女性である妻から色々いうのは実際難しい場合もまた存在するので(もちろん、男性→女性で言いにくい状況も少数ながら発生しうる)、こうした部分も込みで描いているのだろうといったところです。
要は「意見を言うことが苦手な女性がもっと苦しんでしまうお話」と一言で書けばそうなりますでしょうか。
東京テアトル系列の作品の中では比較的展開や述べたいことがわかりやすいストーリーでもあるので迷ったらおススメです。台風が来ていろいろ大変なこの8月5週ですが、迷ったら本作品は押せるところです。
採点に関しては特に気になる点までないのでフルスコアです。
喪失の恐怖が、いつもの日常を支える。
近年ノリに乗ってる江口のりこをお目当て。
クライマックスまであらゆるシーンが<完結しない>リズムが続き、その違和感や気持ちの悪さが増幅していく仕掛となっている。それが主人公の<屈託の堆積>となり、観客は主人公へ共感していくのだが、しかし、彼女が日々チェックするSNSの正体が明かされるとき、すべての前提が崩壊してしまう。静寂なる狂気はチェーンソーの爆音へ変貌していく。
息苦しさが伝染してくる
江口さん、小泉さん、風吹さん、キャストの皆さんの演技が素晴らしく物語に引き込まれていきました。
日々の夫婦生活、姑との関係、近隣住人との関係、
噛み合わないストレスが少しづつ、少しづつ、
蓄積されていく、ずっといつ爆発してもおかしくない爆弾をかかえてるようななんともいえない緊張と重苦しさが画面全体を覆い、その息苦しさが見ている側にも伝染してくるような映画でした。
各所に散りばめられた伏線が徐々に繋がってくる演出は上手いなぁと思いました。
そして普段から人に「ありがとう」を伝えることの大切さを改めて再認識させられました。この言葉ひとつで、日々の中で実は色々なことが大事に至らず解決されてるコトって山程あるじゃないかとさえ思いました。
雄弁なポーカーフェイスにしてやられた!
徐々に真実が明かされる度に、それまでのシーンを誤解していたことに気づき、心が揺さぶられまくりでした!
ミスリードも巧みで、確かにサスペンスですが、濃厚なヒューマンドラマとしても、女性や家の問題に言及した社会派ドラマとしても奥深い。
登場人物たちの細やかな心理描写が素晴らしい。
本音を出さないように表面上は取り繕っているけど、ちょっとした態度や仕草から心の声が漏れ出ちゃってますから。
そんな心の声たちに、イラ立ち、傷つき、共感しました。
小泉孝太郎さんのダメダメ夫も素晴らしい。笑
夫婦の会話が絶妙!
適度にモテる感じがするし、母親のことは桃子まかせだし、自分本位のお坊ちゃん。
トドメのセリフには開いた口が塞がりませんでしたが、あれは桃子へ対する誠意だったのかも。
言わずともがな。風吹ジュンさま最高です。
微妙に嫌な感じが素晴らしい。笑
電話の声だけでも裏側の心理を感じ取れる。
桃子への感謝が薄いところは“この親にしてこの子あり”と思わせるけど…
なんだかんだ息子が可愛いんだなぁ。
でも真守は絶対肉派よね。
母親と息子の距離感も絶妙。
とにかく江口のりこさんの雄弁なポーカーフェイスに騙されます!
ガラス戸に向かって「おかぁさーん」と呼びかける声のトーンもたまらない。苛立ちを抑えて明るく聞こえるギリギリの声。
自分の中の“正しくはこうあるべき”を貫き、社会的な属性にこだわる、桃子心理が手に取るようにわかる…
と思っていたら、不意に足元を掬われます。
漏れ出ている桃子の心の声をわかった気になっていた自分が恥ずかしい。
じゃあ、あのシーンは“正しくはこうあるべき”だけじゃなかったのか。。。
サティの名曲『お前が欲しい』が切なくて胸を締め付けられました。
驚きのラストには、見た方それぞれの感想があるでしょうが
私は桃子が社会的な肩書きから解放されて、自分の存在意義を見出すことができたと感じました。
きっと桃子はリフォームした家のオーブンでスペアリブを焼くことだろう。
クスッと笑えるシーンも大好き。
会社の元上司が戻って来ない気まんまん。
急かされたのに相手が遅れてくる。とか笑えました。
この寂しさは誰にでもあるかもしれない
原作を未読のまま鑑賞。
吉田修一原作の映画化作品、本当に最近多いなと思うけど、今回のお話は特別な誰かではなく、本当にごく普通の常識人に見える桃子に起こった出来事のお話。
一つ歯車が狂うと連鎖してに噛み合わなくなっていくのは誰でも経験があるのではないかと思う。
↓以下感想
意外な人がくれた、当たり前の、でも彼女がずっと渇望していた言葉。スカスカになった彼女の心に、じゅわじゅわ嬉しさと悲しさが沁みていくのが見えて、私も一緒に浸ってしまった。
物語はありふれた日常を淡々と進む中、繋がる関係も場所もあるのに、ずっと独りぼっちの彼女の寂しさがひしひしと伝わってしんどい。
一緒にいても1人を感じるなら、1人の方が幸せなんじゃないかと何度も思ったけど、桃子の気質では奥さんを演じる方が正解だったのだろうか。
色々考えてしまう。
多分、彼女はどこにでもいる誰か。
この寂しさが特異なものではない現代社会が悲しい。
床下にあるのはまさかの…でした。
江口さんの圧巻の演技と存在感に拍手。
小泉さんが表現する無関心と聞き流す演技も絶妙でした。次々と起こる不穏な出来事と同じくらい主人公桃子の孤独感も強く映し出されていました。
また、登場人物たちの会話の重なりがとてもリアル。
人の感情は表裏一体。ふたつでひとつ。
リアル
舞台挨拶付きの試写会で鑑賞。相性の悪い夫婦の崩壊を描いている。小泉孝太郎が冷たい嫌な奴みえるが、自分が同じ状況になったらあんなもんかな。江口のり子の壊れかたもリアルな気がしたし、最後に求めていたのが一言だけというのもなんともいえない。
タイトルなし
舞台挨拶ありの完成披露上映会で観ました。
舞台挨拶では 観るだけではわからない裏話なども聞けました。
江口のりこさんが「原作よりも映画の方がシンプルになっている」みたいなことを言われていて、原作も読みたくなりました。
確かに、この映画のストーリーからして、もっと深いところでいろいろあるんだろうな…とも思えてきます。
やはり原作もマストだなと(個人的に)
ヒューマンサスペンスとなっていますが、そのわりには少し軽めの気持ちで観られる作品かもしれません。
映画自体は江口のりこさん演じる桃子が、夫との溝が深まることで追い詰められてだんだん壊れていくお話です。
とは言っても、数々の突拍子のない桃子の行動に(声は出さずとも)かすかにクスっとなってしまう感じがありました。
チェンソーって(笑)
そこが映画を重すぎなくしている印象でした。
桃子は、江口のりこさん以外に誰が演じられよう という感じでしたね。
登場人物が少ない映画でしたが、俳優さん皆さんがとても役にハマっていて良かったです!
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