「切羽詰まった者同士のバディムービー」ランド・オブ・バッド regencyさんの映画レビュー(感想・評価)
切羽詰まった者同士のバディムービー
『バット★21』や『エネミー・ライン』などのような、“遠隔地から敵地に取り残された兵士を救出する”という戦争映画の系譜を辿る一本。イスラム過激派組織に攻撃され孤立してしまったデルタフォース隊員の救出をドローン戦闘機を通じて行おうという、今ならではの展開。デルタフォース隊員は実戦経験ゼロで心もとなく、一方のドローン戦闘機のオペレーターは、ベテランながらも同僚から疎まれ四面楚歌状態。職務は違えど、共に切羽詰まった立場にある両者のバディムービーとなっている。
とにかくオペレーター役のラッセル・クロウの存在感たるや。キャリアを重ねるに比例して恰幅も良くなっていくが、『ヴァチカンのエクソシスト』然り、その風体を活かした役選びをしている印象。本作でも人情と熱血漢あふれるオペレーター役を好演している。
PG12レイティングだが、バイオレンス描写はR15+クラスではと思うぐらいエグめなので、そうした描写が苦手な人は注意。
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