スペアキー

本作に漂う独特な甘酸っぱな雰囲気に惹かれて鑑賞。
うーん…期待していたフランスものとはちょっと違ったが、それでもストーリーはコンパクトにまとまっているし、所々できれいな映像が織り込まれているしで、じゅうぶん及第点はつけられる内容だ。
本来重くなりがちな貧富の差や、ドロドロになりがちな禁断!?の愛を、さらりと描いたところもとても好印象。
ところで本作の題名は、原題邦題どちらのほうが合っているだろうか。

十五才のフィフィ
スペアキーで入った旧友の家
クツろいでいたところで
友の兄が帰ってくる
落ちついた物腰の大学生の彼
フィフィはビールも飲むしタバコも
ちょっと大人な高校生
そんな二人は何処か波長があう
兄の繊細な悩みにも静かにうなずき
自分と違う世界だけど
誰にでも寄り添える

フィフィは
いままで町から出たことがなく
海を
見たことがなかった
初めて海をみたフィフィは
新たな未来が待っている予感
もう少し先の
フィフィも見てみたかった
ふたりの雰囲気がよくて
大人な彼もどこか魅力的で
惹かれるところがあった