ルックバックのレビュー・感想・評価
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映画館で見たのですが、簡単に語りたくなかったので、そのまま寝かして...
映画館で見たのですが、簡単に語りたくなかったので、そのまま寝かして、寝かしすぎてました。このたび、アマプラで再見したので書きます。
一緒に見た奥さんは、いまいち話の後半が理解できなかったようで私なりの解釈を解説しました。(こういう事で合っているかな。)
京本の葬式の夜、藤野が京本の家を訪れ、小学生の頃に書いた4コマ漫画を破った。「出てこないで」というコマがドアの隙間にすいこまれていった所から、藤野の妄想(京本生存ルート)が始まる。それは漫画家の性で、どんどん面白いストーリーになってしまうが、そこで京本の描いた漫画が返事のように風で返される(現実世界で、京本が背景だけではなく、漫画の練習もしていた物が窓から剥がれた)。「藤野先生、背中を見て」つまりルックバック(振り返れ)。それはまるで、私たちの過ごした時間を無かったことにしないで、というメッセージのようで、藤野は再び立ち上がり、作品を作ることを始める・・・という事だと思います。
私が、この映画から感じた事は3つありました。もちろん京都アニメーションの事件を念頭においてですが、1つは「暴力には屈しない。私たちは作品を作り続ける」という強い宣言。2つは「あなたたちの事、あなたたちの作品は忘れない」という犠牲者への優しい言葉。3つは、これは本当にそうか分かりませんが、事件を怒りのままにではなく、冷静に分解して、作品に昇華してみせてやるというクリエイター魂でした。
以上は原作の力でしょうが、アニメーションの技術的にも素晴らしい映画でした。最初の1シーン(夜空が回るシーン)からして、単なる回転に視点移動もあり、これは疎かには見れないな、と感じさせるものでした。特に背景が素晴らしく、東北の美しい風景が、美しすぎるほどに描かれています。背景にも注目(ルックバック)という事なんでしょうね。音楽(特にLight song)も素晴らしい。京本の秋田弁も耳に心地良かった。途中から身じろぎ一つできなくなる程引き込まれる演出技法も、様々な技法を駆使した実験的手法も。。。
全然褒めたりないけど、キリがないので、この辺で。
今年ナンバー1映画です。
並みの並み、刺さらず…
評判が良かったのでアマプラにて鑑賞。
映画(総合芸術)としての評価は並の並み。
特にドラマチックでも無い生きていれば誰でも経験有りそうなストーリー(原作者の実体験??)に、アニメーションでなければ表現出来ないエモーションも特に感じず、実写TVドラマだったら埋もれてしまったでしょうね。
主人公より引きこもりちゃんの方が家庭で心配されてるはず、喪服再訪シーンでも家族が出て来ず、そこ描かないのはとても違和感有り。
「先生」も、他人との接し方が不器用な引きこもりちゃんから感情的に呼ぶ・名付けるのではなく、マウント気質な主人公から"先生と呼びな!"の方がしっくり来そうな…
しかし昨今の邦画作品、リアルかつナチュラルな少年少女を描けるクリエイターが居ないように感じます、子供同士の会話・行動が"大人目線で見た少年少女"を感ていまう事が多いんですよねぇ…
間違いなんてない
あっ、おもしろい!
静かな悲しみ‥
「不覚にも涙腺緩みほろほろと頬を伝った涙モニタへ」 また詠んでみました。
鑑賞前こそ独特の絵柄に馴染めず、あまり期待せずの再生スタートでした。かなり最近の作品だったこと、アマプラでの配信当日だったこと、サクッと観るにはドンピシャな尺だったことが鑑賞の決め手になりました。(最近の映画長い!長すぎるよスレッガーさん!)1時間ににも満たない作品って珍しい映画体験です。
結論。不覚にも涙をほろほろと落としてしまいました。不器用な藤野と、朴訥すぎる京本の友情とお別れに泣けました。
クライマックスで一瞬、タイムリープ物に落としてのハッピーエンドになるのかと思いきや、お話上の現実は、そう甘くはありませんでした。
出来れば脚を折った藤野のVサイン救急車搬送での一件落着が本当の世界線であってほしいと願いました。
(背中にグサっ!とピッケル刺さっていたとしても・笑)
そういや本作は漫画描く人のあるある体験の連続でした。自分より絵の上手い人に猛烈に嫉妬や羨望抱いたり。インク瓶倒して原稿ダメにしちゃうとか。日常の一コマからアイデアをいただいているうちに、ふと空想に脳を委ねてそっちの世界に行っちゃうとか。半年間のR-18指定連載を描いていた程度の身の上ですが。
不思議な時間軸パートが現実であってほしいと願って観ていた終盤でした。
真っ暗な京本の部屋で回想される二人の幸せだったころの絵に涙が溢れてきました。
「私といた時間を振り返って」とでも言いたげな藤本のサイン入り袢纏、けれど「前を見て歩んで」とも言いたげな真っ白な四コマ原稿用紙。
京本の遺志を継ぐかのように、前を見てまた歩み始めた藤野の徹夜で物語が締められて本当によかったです。エンドロールの余韻まで最高でした。
この物語、実写でも観てみたいです。キャスティングの京本はのん希望です。のんしかいません。藤野は剛力彩芽なんていかがでしょうか?(いかがでしょうかって問われてもなぁ…ですよね)年齢的にちょっと厳しいんですが。JDくらいが適役の女優さんって、まるっきり知らないよ!坂道シリーズの方がいいんだろうなぁ。だから知らないんだって!だったら破蛇つつくなって!
短編の原作を1時間未満の尺にして描いてくださった押山清高氏に敬意を表して、今回は自分史上最もサクッとコンパクトにまとめた感想文にしてみました。余計なこと書かなきゃもっと短くまとめられたんですが。
原作も読んでみたいです。143ページということですので。
ちゃんと藤本タツキ
期待以上の素晴らしい出来でした!
原作は読んでいたので内容は分かっていたのですが、
それでも涙腺崩壊!号泣!
それはやはり演出力!監督の手腕!
監督・脚本・作画監督:押山清高
この人がほぼ一人で作画していたと藤本タツキ先生が驚愕していた。
とにかく作画がちゃんと藤本タツキなのです!
藤本タツキの絵が動いてる!そして動きの表現が秀逸!
マンガが動いてる感覚!観てるだけで幸せ。
特に京本に漫画を誉められ、喜びを抑えられない藤野の描写が最高!
あれを動かして表現できる人ってなかな居ないと思う。
しかも天空のアングルから地上に寄って来るという大胆な演出!
同級生に5分で書いたと嘯いてるのに
目の下にクマがあったりする細かい演出
ずっと漫画に全てを掛けていたのに、
京本の絵に敵わないと悟った時の演出の上手さ!
小ネタで、観てる映画が「さよなら絵梨」だったり
連載漫画の単行本の表紙が明らかに「チェンソーマン」だったり
ファン・サービスもちゃんとあり!
藤本タツキを「チェンソーマン」しか知らない人にも観てほしい!
彼は比類なき才能の持ち主なのだと分かります。
でも、映画の成功は監督の手腕のおかげでしょう
欲を言えば、映画「チェンソーマン/レゼ篇」も
この監督・作画監督にやってもらいたいなぁ・・・
でも多分、TV版の監督なのでしょうね
エモい
祝!Amazonプライム・ビデオ世界同時配信
11月8日からAmazonプライム・ビデオで世界同時配信が開始されましたが、それ自体とても特別なことです。58分という短尺作品ですが、視聴フォーマットとしてVODは特にマッチすると感じます。作品は宝石箱のごとく素晴らしいカットが散りばめられています。VODならば何度でもリピートしたりお気に入りのシーンをストップモーションするなど、気の済むまで主人公二人の青春を追体験できます。
映画「ルックバック」は、私が大好きな(かれこれ30回ちかく読み返した)同名漫画を原作としています。漫画作品の時点で「足すべきものも引くべきものもない完璧な作品」です。そこへアニメーションとして追加される「色」「動き」「声」「音響」「音楽」といった要素が、押山監督の原作に対する深い理解と愛情のもとに神がかり的にブレンドされ、映画「ルックバック」として最高レベルの完成をみたと思います。
主演の河合優実と吉田美月喜の演技は素晴らしく、京本に方言を与えた判断も京本というキャラクターの魅力を一層引き出したと思います。作品未視聴の方にはまず劇場大画面での視聴をお勧めします。劇場の環境が視聴体験と感動をフルブーストしてくれるからです(私がそうだったように)。そのうえで続けざまにAmazonプライム・ビデオでの「漫画的な視聴」をなさってはいかがでしょう。
私は漫画の読書体験が好きです。コマを行きつ戻りつ「行間」を脳内映像としてあれこれ補完するのが好きです。アニメーションには決まった尺があり視聴中の(リアルの)時間の流れは一定ですが、漫画ではどのページをどのくらい味わって読むかは完全に読者に委ねられています。ひとコマひとコマ、作画の一本一本を慈しんで自分のペースで味わえます。
Amazonプライム・ビデオなら漫画視聴に近い楽しみ方ができます。原作漫画と映画を突き合わせて映像・演出を分析するのも楽しみです。私が一番好きなシークエンスは、ああ、、、そういう感想を書き出すと筆が止まらなくなりますね。
漫画「ルックバック」と映画「ルックバック」は双璧の金字塔なのです。
短いのに詰まっていてすごい
Don't look back in anger
泣きすぎて頭痛い。
こんな充実した1時間があるんだ。
はじめは「1時間の映画?短いな…」と思ったけど、あまりのクチコミの良さに映画館で観てみることにしたら
最初から最後までずーーーっと途切れない無駄のない描写で、感情移入しまくり。
久しぶりにあんなに泣いた。
泣きすぎて終わってから頭痛かった。笑
「ルックバック」というタイトルの意味が色んなところに散りばめられていて、それに気づいてさらに泣く。
来場特典の色紙風イラストを見てもう一度うるっ。
私はグロテスクな作品は無理なので「チェンソーマン」は一度も観た事がないのだが、こんなに素晴らしい作品を書いた作者さんだと知ると少し観たくなってしまった…
でもグロいんだろうな…。
とにかく1時間で色んな感情を揺さぶれた。
登場人物も物語もフィクションな感じがしないリアルさ、現実味があって、藤本タツキさんの実話かと思った。
藤本さん独特の絵のタッチもとても好きだった。
藤野ちゃんと京本の表情がすごく繊細。
藤野ちゃんが雨の中走るところ、京本が勇気を振り絞って話しかけるところ、他にも随所に心揺さぶられる映像があった。
声優陣の皆さんもすごかった。
本当にキャラクターが喋ってた。
原作を知らずに観たが、原作も読んでみたくなった。
久しぶりに文句なしでとてもとても素敵な映画を観れて幸せです。もう一度観たいし人にも勧めたい。
痛さと優しさに溢れた作品
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