ルックバックのレビュー・感想・評価
全544件中、81~100件目を表示
絵、話、間、音、全てが退屈
私には合わなかった。
まず絵が気持ち悪い。
かわいいばかりの絵柄に慣れているからか。
話は特筆すべき展開はない。
タイムリープ?回想?は唐突感あり。
そして間が悪い。
サイレント多すぎ。音楽に乗せたスナップシーンは眠くなる。
音量もバグってる。
小さい音から大きい音までの振り幅が大きすぎてストレス。
あと、電車での会話シーン、山形のワンマントレインは東京の地下鉄みたいな優雅なエレカじゃないんだし、あんな小声で話してたら「ガタンゴトン」で全部消えますよ。
オチも思った通りで全然弱い。
そしてもうそろそろ、人の理不尽な死でお涙頂戴するのはやめていい。
古い。
何回か飽きたり寝落ちした。
頑張って最後まで観てみたけど、私には時間の無駄でした。
夢追い人が見た幻
アバンのアニメーションからして心を鷲掴みにされた。
空撮から民家、その中でひたすらに漫画を描き続ける主人公の背中。一心不乱にペンを走らせる姿を長尺で、定点カメラで見せてからのタイトル。
もうこの時点で100点満点だ。
この際ストーリーには触れないでおく。
前情報なしに作品に触れてほしいから。
色んな要素が刺さりすぎて思いが込み上げてきて、私は泣きながらずっと見てました。
58分の作品で良かったです。
こんな濃度で120分なんて心が持ちません。
それくらい、刺さりました。
唯一無二の作品です。
創作が魅せてくれた最後の夢に心が震えました。
まるでタランティーノのワンハリのような一瞬の夢。
そこからの逃れようのない現実にも震えました。
見終わった後しばらくは放心状態。
もうなんだよこれ。
こんな刺さりすぎる作品だなんて聞いてない。
全く他人事じゃない。
自分事。
見なきゃ良かった。
もう2度と見たくないし、なんなら見るのが怖い。
それでもどんな作品よりも愛おしい。
絵を描く全ての人に絶対に見てほしい。
夢を追う人、夢を諦めた人、全ての人に見てほしい。
見たら最後、もう後戻りはできない。
「上には上がいる・・
今から夢を追う子どもも、夢に蓋をした大人も受け取るものがあるはず
原作の素晴らしさに本気の映像も相まって没頭した
「上には上がいる。しかし、それだけの努力をしている」
至極当たり前ながら、痛感させられ呼び起こされる
短いながらも無駄の無い傑作
心揺さぶられる作品
映画館で観ればよかった
タイトルなし
作品を通して画面が美しい。叙情的な表現と静かな雰囲気がとても良い。
音響に関しても空気感が伝わってくるし、観ていて引き込まれた。
ただ内容としてはどうなのか。藤野と京本が出会い、雨の中藤野がスキップしながら帰るシーンがピークで良かったが、その後はつまらない。
京アニの事件をオマージュするのは勝手にすればいいが、オマージュしただけなのはいただけない。何のメッセージも感じない。ただのオマージュに価値はない。
結局は京本が死んだだけで、何も現実は変わらない。藤野が死を受け入れるという過程が描かれていたのか知らないが、あまりにつまらない。
藤野の想像の世界?がチープすぎる。まあ藤野の想像とするならチープでも悪くないが、みているこっちが恥ずかしいくらいに安っぽい。ここで完全に心が離れた。というか、急展開についていけない。
内容に関しては読み切りのルックバックを読んだときから思っていたことだ。内容は変えようがないし、映画化としては最適解だと思う。
私はルックバックになれなかった側の人間
苦しくなりました。あまりにも2人が光すぎて。
彼女達はいずれも好きなことを追求して努力を怠らない胆力のある素晴らしい人間だと思います。
そしてこれを描く藤本先生も。
しかも2人とも結果が伴ってますもんね。ここですんなり成功を収める感じはちょっと藤本先生が描いている故なのではという感じはしてしまいます。
そもそも、冒頭、自分より絵が上手い存在を知って挫折経験を味わった後にやる行動から凄い。本買ってデッサンから始めるんですよ。小4が!すげー!努力の天才だよ。
それに比べて自分は……なんとなく大学行って、一般企業に就職して…本当は好きなことだってやりたいことだってあったはずなのに。
結局それを続ける努力も気概も才能もなかった時点で「ルックバックになれなかった側の人間」でしかないんですよね。こういう人達が大勢いて、社会を回してるんだと思います。
これを書いてる今だって、映画がそんなに好きなら映画監督なり映画評論家なり目指せって話なんですよ。
この作品の原作、映画の公開時に、Twitterで話題になってたのを思い出します。これを見て共感したり、それ故に苦しむ人間って好きな物に真っ直ぐで、妥協してなくて、創作物を生み出す苦しみを知っている人ですよね。本当に凄いと思います。なかなか出来ることじゃないと。
あと「才能があったらなぁ」は本当に無意味な言葉だとこの映画を見て実感しました。この2人をみていると才能は大前提のベースで、そこからどれだけ努力できるか、なんですね……
ここまで長々と語りましたが、映像作品としても素晴らしいです。藤本タツキ先生の漫画がそのまま動き出したかのよう。劇伴のピアノも凄く良かったです。
今年見たアニメ作品の中ではワンピースファンレターと並んで1位
胸が締め付けられるような切ないラスト。 少女の頃からの二人を見てい...
胸が締め付けられるような切ないラスト。
少女の頃からの二人を見ているだけに悲しさと感動が入り混じる。
「もっと絵が上手くなりたい」と言った京本の心境を深読みするとその健気な気持ちに胸打たれる。
60分と短い作品だが上手くまとめられており映画を観たという充実感は高い。
手描きタッチのアニメーションも印象的で、何より音楽が効果的で素晴らしかった。
最後静止画だけの回想シーンを観てファンタジーだったらよかったのにな、と思いを馳せてしまった。
痛みと癒し、空想とリアル。
絵を描く事の好きな二人の少女の物語。
プライドが高く自信家の少女、藤野さんが主人公。
彼女の感情の動きの映像化が饒舌で、なんと素敵なことか!
彼女を変えた引きこもり少女、京本さん。
ただひたすらに引きこもって絵を描いていた彼女だけれど、藤野さんのファンとして、藤野さんの漫画を支えたいという不器用ながらも一途な心情。
ただただキレイなだけの友情じゃなくて、
クリエイターとしての微妙で複雑な心情まで描かれている。
最後に見つけた四コマ漫画、ほっこりしつつも目から汗が…
キャラクターの絵や、田んぼの景色に、雪国の雪の描写はリアルで美しかった。
痛みと癒し、空想とリアル、心に刺さった作品でした。
映画館で見たのですが、簡単に語りたくなかったので、そのまま寝かして...
映画館で見たのですが、簡単に語りたくなかったので、そのまま寝かして、寝かしすぎてました。このたび、アマプラで再見したので書きます。
一緒に見た奥さんは、いまいち話の後半が理解できなかったようで私なりの解釈を解説しました。(こういう事で合っているかな。)
京本の葬式の夜、藤野が京本の家を訪れ、小学生の頃に書いた4コマ漫画を破った。「出てこないで」というコマがドアの隙間にすいこまれていった所から、藤野の妄想(京本生存ルート)が始まる。それは漫画家の性で、どんどん面白いストーリーになってしまうが、そこで京本の描いた漫画が返事のように風で返される(現実世界で、京本が背景だけではなく、漫画の練習もしていた物が窓から剥がれた)。「藤野先生、背中を見て」つまりルックバック(振り返れ)。それはまるで、私たちの過ごした時間を無かったことにしないで、というメッセージのようで、藤野は再び立ち上がり、作品を作ることを始める・・・という事だと思います。
私が、この映画から感じた事は3つありました。もちろん京都アニメーションの事件を念頭においてですが、1つは「暴力には屈しない。私たちは作品を作り続ける」という強い宣言。2つは「あなたたちの事、あなたたちの作品は忘れない」という犠牲者への優しい言葉。3つは、これは本当にそうか分かりませんが、事件を怒りのままにではなく、冷静に分解して、作品に昇華してみせてやるというクリエイター魂でした。
以上は原作の力でしょうが、アニメーションの技術的にも素晴らしい映画でした。最初の1シーン(夜空が回るシーン)からして、単なる回転に視点移動もあり、これは疎かには見れないな、と感じさせるものでした。特に背景が素晴らしく、東北の美しい風景が、美しすぎるほどに描かれています。背景にも注目(ルックバック)という事なんでしょうね。音楽(特にLight song)も素晴らしい。京本の秋田弁も耳に心地良かった。途中から身じろぎ一つできなくなる程引き込まれる演出技法も、様々な技法を駆使した実験的手法も。。。
全然褒めたりないけど、キリがないので、この辺で。
今年ナンバー1映画です。
並みの並み、刺さらず…
評判が良かったのでアマプラにて鑑賞。
映画(総合芸術)としての評価は並の並み。
特にドラマチックでも無い生きていれば誰でも経験有りそうなストーリー(原作者の実体験??)に、アニメーションでなければ表現出来ないエモーションも特に感じず、実写TVドラマだったら埋もれてしまったでしょうね。
主人公より引きこもりちゃんの方が家庭で心配されてるはず、喪服再訪シーンでも家族が出て来ず、そこ描かないのはとても違和感有り。
「先生」も、他人との接し方が不器用な引きこもりちゃんから感情的に呼ぶ・名付けるのではなく、マウント気質な主人公から"先生と呼びな!"の方がしっくり来そうな…
しかし、昨今の邦画作品、リアルな少年少女を描けるクリエイターが居ないように感じます、子供同士の会話・行動が"大人目線での少年少女"を感じてしまうんですよねぇ…
間違いなんてない
あっ、おもしろい!
全544件中、81~100件目を表示