ルックバックのレビュー・感想・評価
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【アマプラ独占開始日に視聴!】人間らしさ、人間の感情がとてもよく描かれていたなと思いました。
アマプラで独占配信開始日の11月8日に視聴しました。映画のレビューがとても高く、気になっていた作品ではありましたが、時期的に他に観たい作品があったり、自分好みの映画には思えなかったため、映画館では観ませんでした。
1時間という短い時間の中に様々な人間の感情が盛り込まれていて、とても濃密な映画でした。自分の経験に似ている場面も多く、感情移入してしまうシーンも多くありました。
個人的に印象に残ったのは、やはり京アニ放火のシーンでした。藤野と京本の関係からの違う道の選択、そして訃報。流れがスムーズであり、急展開であったため、自分にもグッとぐる部分があり、涙が流れ落ちました。
最初から最後まで濃密な時間を過ごせました。アマプラで気軽に観れるので、少しでもご興味のある方は是非とも鑑賞してみて下さい。
ちゃんと藤本タツキ
期待以上の素晴らしい出来でした!
原作は読んでいたので内容は分かっていたのですが、
それでも涙腺崩壊!号泣!
それはやはり演出力!監督の手腕!
監督・脚本・作画監督:押山清高
この人がほぼ一人で作画していたと藤本タツキ先生が驚愕していた。
とにかく作画がちゃんと藤本タツキなのです!
藤本タツキの絵が動いてる!そして動きの表現が秀逸!
マンガが動いてる感覚!観てるだけで幸せ。
特に京本に漫画を誉められ、喜びを抑えられない藤野の描写が最高!
あれを動かして表現できる人ってなかな居ないと思う。
しかも天空のアングルから地上に寄って来るという大胆な演出!
同級生に5分で書いたと嘯いてるのに
目の下にクマがあったりする細かい演出
ずっと漫画に全てを掛けていたのに、
京本の絵に敵わないと悟った時の演出の上手さ!
小ネタで、観てる映画が「さよなら絵梨」だったり
連載漫画の単行本の表紙が明らかに「チェンソーマン」だったり
ファン・サービスもちゃんとあり!
藤本タツキを「チェンソーマン」しか知らない人にも観てほしい!
彼は比類なき才能の持ち主なのだと分かります。
でも、映画の成功は監督の手腕のおかげでしょう
欲を言えば、映画「チェンソーマン/レゼ篇」も
この監督・作画監督にやってもらいたいなぁ・・・
でも多分、TV版の監督なのでしょうね
エモい
辛い中にも美しさが際立つ映画
原作を読んだとき衝撃だったし、涙が止まらなかった。
映画版はテンポも良く絵が美しい中に、
漫画が恥ずかしいとか
他のことをして遊びたいとか
別の習い事をした方がいいとか
そういった周りの言葉に押し流されて
自分の夢を取るに足りない
元からそんなに真剣に目指していた訳でもないと思い込み、
ストレートに心から凄いと言って信じてくれる人の言葉で
夢に舞い戻って
褒められるとなんでもないことのように嘯いて。
苦しくなるほど本当のことがたくさん詰まっている。
結末を知らなくても、ふたりの笑顔に涙が出てくる。
藤野に助けてもらったからこそ、ひとりで頑張りたいと思う京本の気持ちも、
見離されたように寂しく思う藤野の気持ちもどちらも分かってひりひりする。
連載漫画のグラフと増えていく巻数、重版される新版、
巻かれるアニメ化の帯
といった余計な言葉を足さず見せていくようなシーンを
合間に挟みつつのドラマが展開してく表現が良い。
京本が殺されて連載もストップしてしまって、
いろんな事実だけでも辛いのに、
「京本死んだのあたしのせいじゃん」
「描いても何も役に立たないのに」
からの京本パートが吐き気がするほど苦しい。
背中を見て、という四コマから、
藤野のサインが背中に描かれた半纏、
そして藤野の後ろ姿。
讃美歌のような曲で終わるのも美しかった。
クリエイターじゃなくても
ネットの評判を見て、いわゆるクリエイター的な人に刺さる映画なのかなと思っていたけど、そうじゃなくても十分楽しめた。いろんな要素があって、とても良かった。
最後にパラレルワールド的な描写になりそれが藤野を救うラストになっていくけれども、それが力技だし現実的じゃないのに雑に感じるわけでもなく納得できてびっくりした。こんなにストンと入ってきたの初めてかも。
祝!Amazonプライム・ビデオ世界同時配信
11月8日からAmazonプライム・ビデオで世界同時配信が開始されましたが、それ自体とても特別なことです。58分という短尺作品ですが、視聴フォーマットとしてVODは特にマッチすると感じます。作品は宝石箱のごとく素晴らしいカットが散りばめられています。VODならば何度でもリピートしたりお気に入りのシーンをストップモーションするなど、気の済むまで主人公二人の青春を追体験できます。
映画「ルックバック」は、私が大好きな(かれこれ30回ちかく読み返した)同名漫画を原作としています。漫画作品の時点で「足すべきものも引くべきものもない完璧な作品」です。そこへアニメーションとして追加される「色」「動き」「声」「音響」「音楽」といった要素が、押山監督の原作に対する深い理解と愛情のもとに神がかり的にブレンドされ、映画「ルックバック」として最高レベルの完成をみたと思います。
主演の河合優実と吉田美月喜の演技は素晴らしく、京本に方言を与えた判断も京本というキャラクターの魅力を一層引き出したと思います。作品未視聴の方にはまず劇場大画面での視聴をお勧めします。劇場の環境が視聴体験と感動をフルブーストしてくれるからです(私がそうだったように)。そのうえで続けざまにAmazonプライム・ビデオでの「漫画的な視聴」をなさってはいかがでしょう。
私は漫画の読書体験が好きです。コマを行きつ戻りつ「行間」を脳内映像としてあれこれ補完するのが好きです。アニメーションには決まった尺があり視聴中の(リアルの)時間の流れは一定ですが、漫画ではどのページをどのくらい味わって読むかは完全に読者に委ねられています。ひとコマひとコマ、作画の一本一本を慈しんで自分のペースで味わえます。
Amazonプライム・ビデオなら漫画視聴に近い楽しみ方ができます。原作漫画と映画を突き合わせて映像・演出を分析するのも楽しみです。私が一番好きなシークエンスは、ああ、、、そういう感想を書き出すと筆が止まらなくなりますね。
漫画「ルックバック」と映画「ルックバック」は双璧の金字塔なのです。
短いのに詰まっていてすごい
Don't look back in anger
泣きすぎて頭痛い。
こんな充実した1時間があるんだ。
はじめは「1時間の映画?短いな…」と思ったけど、あまりのクチコミの良さに映画館で観てみることにしたら
最初から最後までずーーーっと途切れない無駄のない描写で、感情移入しまくり。
久しぶりにあんなに泣いた。
泣きすぎて終わってから頭痛かった。笑
「ルックバック」というタイトルの意味が色んなところに散りばめられていて、それに気づいてさらに泣く。
来場特典の色紙風イラストを見てもう一度うるっ。
私はグロテスクな作品は無理なので「チェンソーマン」は一度も観た事がないのだが、こんなに素晴らしい作品を書いた作者さんだと知ると少し観たくなってしまった…
でもグロいんだろうな…。
とにかく1時間で色んな感情を揺さぶれた。
登場人物も物語もフィクションな感じがしないリアルさ、現実味があって、藤本タツキさんの実話かと思った。
藤本さん独特の絵のタッチもとても好きだった。
藤野ちゃんと京本の表情がすごく繊細。
藤野ちゃんが雨の中走るところ、京本が勇気を振り絞って話しかけるところ、他にも随所に心揺さぶられる映像があった。
声優陣の皆さんもすごかった。
本当にキャラクターが喋ってた。
原作を知らずに観たが、原作も読んでみたくなった。
久しぶりに文句なしでとてもとても素敵な映画を観れて幸せです。もう一度観たいし人にも勧めたい。
痛さと優しさに溢れた作品
濃密な一時間
一時間で1700円は〜なんて心配ご無用。
とても短時間な作品と思えないほど濃密な体験ができます。
まず、画が素晴らしい。手書きなのにキャラがよく動く。やはりCGには出せない味わいが手書きにはたくさんある。
背景もカット構成も飽きがこない。キャラに負けじと背景も動く動く。
声優陣も河合優実さん、吉田美月喜さんも独特の世界観を熱演。あらためてテロップみるまで誰がやっているか忘れてた。
原作既読で悲しいお話、原作の良さを演出でさらにバージョンアップさせていて悲しさが増す。
MGMの映画ということでアメリカでも人気らしいが、突然の事件で大切な人を失う悲しみや憤りは世界共通。日本でもなぜ京都であんな事件が起きてしまったのか。あらためて亡くなった皆さんのご冥福と、遺族の皆様にはお悔やみを申し上げたい。
開始10分で泣いた
いろいろと言葉にならないけど、凄く良かった。2人の描いたマンガは笑かしてくるし、笑ったけど、それ以上に主人公と一緒に驚いて、落ち込んで、笑って、泣いた。
手を引っ張る藤野と一緒に駆ける京本をこれからも思い出すと思う。
漫画家についても考えさせられた。
目をいからせて歯をくいしばって登場人物に同期して描く。
焦って、泣きそうになって登場人物と同期して描く。
沢山の絵の練習がそこにある絵の下書きとして描き捨てられて来てる。
この世の漫画家先生たちの魂込めた絵に改めて感謝。
「描くより、読むほうがいいよ」
そういいながら今日も漫画家先生たちは描いてくれてる。
興味はあったけどただの友情ものかと思ってて、 短いし、見るの躊躇し...
興味はあったけどただの友情ものかと思ってて、
短いし、見るの躊躇してた
公開後も、いつまでもいつまでもやってて、
しかも評価も高くてもっと気になりだしたけど、
もうそんなに沢山の所ではやってないし回数も少ないから
タイミングが合わなくなった
でも最近見た友達が、
『ぜひ見てほしい、
私から今は何も言わないけど、感想を教えて』
と言われ、見ました
結果、その友達に感謝!
色んな要素が詰まってて、テンポも良く、
かつ時間が短いから、
全速力で駆け抜けたイメージ
感動も感銘も何もかも、
がががっと迫ってきて一気に終わった
とても余韻の残る映画
短いだけに、何回もリピして追体験もいいかも
紹介文とか解説文書くの、難しい作品だと思う
的を射てて、かつ分かりやすい短文って、
ほぼ不可能な気がする
短いんだし、ちょっと安めの設定にしたら、
迷ってる人とかもっと呼び込めないかな?
藤野のせいじゃないよ
感動するけどやっぱり60分では泣けないなあと思っていたら、藤野に命を救われた後「アシスタントになってね」と言われルンルンで帰る京本のシーンで突然ぼろ泣き。そっちの世界線でも、どうしたって京本の世界には藤野がいたんだよね...だったら一瞬でも2人で活動できた京本の人生は大満足だったはず。そんなことを感じ取ってかもう一度漫画を描き始める藤野の背中も良かった。
震えました。
原作未読。
「死と和解できるのは創造の中だけだ」。
藤本タツキはインタビューで、たまたま読んだ本の中に出てきた上記のセリフに触発されて今作品を制作した、と言っている。
それを聞いて、ふと思い出した。(これはずいぶん前にテレビ番組で見た話だ)
かの有名なサグラダファミリアのロザリオの間に、爆弾魔の彫刻があるのをご存知だろうか。1893年にバルセロナの劇場で爆弾を投げ込まれる事件が実際にあり、20人程が犠牲になっている。この時アントニオガウディの血縁者?が巻き込まれて亡くなっているらしく、この爆弾魔の彫刻はガウディ自身の作と言われている。
注目すべきは、この彫刻の爆弾魔の青年の手元。
当時のオルシーニ爆弾と呼ばれる球形の爆弾を悪魔が背後から差し出しており、それを今まさに受け取ろうとしている瞬間の姿が彫られているのだが、その爆弾魔の男の手元は、爆弾を握ってはおらず、手はふんわりと、爆弾から少し浮かせて彫ってあるのだ。
外尾悦郎という日本人がサグラダファミリアの修復に携わっており、彼が言うには「自分も彫刻家だから分かるが、偶然そうなった、ということは絶対あり得ない。意図してそう彫ったとしか考えられない」とNHKのインタビューで答えていた。青年の顔は聖母マリアに向けられており、スペインの内戦と経年劣化で顔の部分がはっきりと残っていないため、どんな表情で彫られていたのか不明だったそうだ。
ガウディは、なぜ手を浮かせて彫ったのか。
もしかすると、青年は、爆弾を投げる事を一瞬ためらったのではないか。そしてその一瞬は、まだ引き返せる一瞬だったのではないか。
…if世界。ルックバック。
ガウディもまた、創造の中で死と和解しようとしたのだろうか。
亡くなった方は二度と戻らない。その現実に納得なんて誰もが出来ないだろう。京アニ事件の犯人のした事は決して許されることではないし、この事件に限らず、現実世界には受け入れ難い苦しみや目を背けたくなるような残酷な事がたくさんある。その時、クリエイターは、やっぱり創造するのだ。創作への情熱と喜びと、怒りや悲しみ、孤独を一身に背負って。机に向かってシャークヘッドを描き続ける主人公の後ろ姿に、胸が張り裂けそうになるエンディングであった。涙が止まらなかった。
(藤本タツキは1993年秋田県の生まれ。2011年東日本大震災の時は18才、2019年京アニ事件の時26才、その後コロナ禍へ。)
ものを創るヒトたちというのは、因果な生き物だ。裏を返せば現実に起きた他人の不幸を種に飯を食っているようなものだが、身を削りながら格闘して世に作品を送り出し、それを我々が受け取った時、絡まってぐちゃぐちゃになって訳がわからない塊を一つ一つきれいに解いて見せてもらっているような、何とも言えない不思議な気持ちになる。めちゃくちゃカッコいいし、尊敬する。
アニメーションの絵が素晴らしく美しく、胸を打たれました。そしてこの短さでここまで見せるのには大変驚きました。映画製作陣に脱帽。映画館に観に行ってほんとに良かったです。
個人的に好きのは、主人公が嬉しさのあまり飛び跳ねながら帰宅するシーン。右足と右腕、左足と左腕が同時に動いてとても印象的な名場面になっています。
あと、なんていうんですかね、最初に描いた下絵?をそのまま生かすようなタッチというか、勢いを残してる感じがまた良かった。キャラクターの気持ちが線に乗って生き生きしてました。手で筆記具を使って描くというアナログな動作と作品そのものがフィットした感じがあり、一体感がありました。
後ろを振り返った時。映画タイトルを反芻した時。悲しみだけじゃなくて京本のキラキラした笑顔が鮮やかによみがえります。鑑賞後しっかりそれが残るのが素晴らしいです。自分の作品を読んだ京本の、ファン達の、あの笑顔があるから、描き続けていくんですね。
僕らは紙である
チェンソーマンじゃん、と思ったら
とんでもないヒューマンドラマ見せつけられた
藤本さんのキャラクター特有の
人間の感情がむき出しな感じ
余計なオブラートがなく
どこか社会性のブレーキが欠けたような
人物の描写
だから生々しいヒューマンドラマが一段と
迫ってくる。手書きの背景がまた
映像の凄まじさを増幅しつつ、
「あ、背景担当と脚本担当だからね」
とメタな考察を巡らせてしまうところまで
練られた設定。
本編にキーアイテムにもなっている
4コマの紙切れ。
冒頭の空から降りていく回転するカメラワークって
実は紙切れとシンクロしている、、!?
は、、ともすればありふれた話なのに
魅せ方でこんなにも凄まじくなるのか。
有り体にいってやばい映画である。
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