ルックバックのレビュー・感想・評価
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人は歩みを止めることが出来ない
通常の映画が90分から120分であることから1時間の作品とはどういう風に感じるのか、物足りなさを感じるのかと思いはしましたが稀有でした。上映後にまず思ったのが「本当に1時間だったのだろうか…」
あっという間にも感じたし、作品の重厚感からやはり2時間映画を観た感覚も確かにある。
原作は配信開始当時読了済みで単行本も持っているが劇場化が発表されてからあえて読み返さずこの日を迎えて本当に良かったです。
残念ながら現代社会に出ている人は中々立ち止まって自分の人生を振り返る暇はありません、個人的には顔だけ出して水の中を歩き続けているような感覚です。足を動かさないと息が出来ない。
地道な日々を地道に生きるしかない。
私はこの映画を人生に携えて生きれることがラッキーだと思います。そしてそれだけじゃなくもっといろいろなものを持ちながら背負いながら生きている。そんな事に気付かされる作品でした。
良くも悪くも原作通り
藤本タツキの読切漫画が原作
ウェブ読切に公開されていたものを読んだだけなので
あまり細かくストーリーを覚えていない
良くも悪くも原作通り
京アニ事件をモチーフにしたような事件が描写されるので
初見だと賛否両論がありそう
完全ハッピーエンドにならないストーリーで
さらに1時間程度の映画で鑑賞料金1700円だったので
原作者のファンでないとハードルが高い
学級新聞の4コマを描いていた藤野が
不登校の京本の絵で画力の差をみせつけられたことで
劣等感を感じたり
逆に虚勢をはったりするところは
イラストやマンガを描いたことがある人にとっては刺さるのかな?
京本はアニメだと
話し方がなまりがかなり強く感じる
余談だが入場者特典のネーム本で
登場人物の名前が違っていたが
それには理由があったのだろうか?
私に高評価を与える作品ではなかった。
レビューの評価が4点を超えている。そんなに高いなら、鑑賞してみようかと思った。アニメは年に一本ぐらいしか観ない。映画ファンとして申し訳ないから、評判のアニメは鑑賞義務にしている。
観客席を見渡すと10代・20代の若者ばかり。たぶん、私が最高年齢(68歳)ではないか。
映画料金に割引が適用されず、映画館の人に尋ねたら、この映画は全国一律料金だそうだ。まぁ、内容が良ければ良いかと思い、鑑賞した。結果はタイトル通りだ。
今の若者はこのような作品を好むかとひとつ勉強になった。音楽がうるさい場面が多々あった。背景猫写が美しい。
来場者特典として、原作の冊子が貰えた。一律料金も仕方がないかと考え直し、0.5点加点した。
すばらしいアニメ化でまた観たいと思わせる傑作に
「努力」の功罪
何かをひたむきに続ける尊さ
ひたむきに漫画づくりを続ける2人の少女の姿を描く青春ストーリー。
久しぶりの映画館でのアニメーション映画鑑賞でした。
周りからどう思われようとも、何かをひたむきにやり続けることの素晴らしさを教えてくれます。“好き”なことが“夢”になり、“生きる”ための理由になる。辛くても苦しくても、それが好きだから。
家族も友人も含めて、自分以外の他人が、自分の“好き”を笑ったりバカにする権利はないから、これからも自分の“好き”を続けていこうと思います。
小学生、中学生、高校生の頃にこの映画を観ていたら、人生変わっていたかも知れないほどの感動がありました。
京本役の吉田美月喜さん、藤野役の河合優実さん、声優初挑戦とのこと。息づかいとか、間とか、声だけじゃない魅力が感じられて良かったです。
描いたマンガの事であって欲しい。
学生新聞で4コマ漫画を連載しクラスメイトから人気のある小4藤野と、不登校同級生の引きこもり漫画家京野の話。
ある日、先生の使いで京野家で出会った2人、「1枚のひらりと落ちた4コマ漫画」を機に、憧れでもあった藤野とアシスタントとして共にする事となった京野、2人の漫画家として動き出した時に…。
ある事件を機に友達でもあり、仕事パートナーでもあった彼女が突然いなくなりで、自分の書いた4コマ漫画がせいでと悔やむも前へ進むしかないと机に向かい、座り作業を始める姿は「前へと進め!」的な作品メッセージと受け取った!そうだよね?そうだ!
てか、この作品って人気作品なんですか?
鑑賞者多いし、なのに劇場側のチョイスで部屋は小部屋だしで観る環境があまり良くなく作品に入り込めなかった…、てかパーソナルスペースって大事ですよね(笑)
もうちょっと落ち着いて観れたら評価はきっと上がってると思ふ。
素晴らしかったが原作は越えない
ルックバック=出てくるな!
原作をジャンプ+で読んでいたにも関わらず
肝心なところは忘れていて、
新鮮な気持ちで鑑賞しました。
主人公藤野の軽薄そうに見えて実は努力家なところや
京本のことを自身がマンガを描くことをやめるほど
認めていて(リスペクトしていて)
京本と本当に一緒にマンガを描きたくて
そして京本をとても大事に想っているのが
観客にもよくわかります。
そんな藤野は感情を表出させないのですが、
京本の私を目の当たりにしたときには、
自分のせいだとして、自分を責めるほどに
思いがあるんですよね。
ひきこもりの京本との出会いのマンガでは
「出てこい!」が真のメッセージだったのを
ルックバックしたときには「出てくるな!」として
その後の世界を想像したのち、
ちゃんと自分を見つめて、
京本の生き様を理解して、前を向く藤野。
実にグッときました。
まさか本作で涙ぐむとは思ってもいませんでした。
それほどに心に刺さるものがありました。
藤本タツキの作品はどれも大好きですが、
本作は映画を観たことで、さらに好きになり
パンフレットはもちろん、原作単行本まで
購入してしまいました。
帰宅して、しばらく本作の世界観に浸ろうと思います。
素晴らしい
君たちはどう生きるか
人生、生きていく中で誰しもが
好きなことができたり
夢を抱いたりすることがあるはずで、
でもその過程は簡単ではなく
順風満帆にはいかず
つまずき諦めたりしたことでしょう。
いまどう生きているかが大切なのはわかるけれども
わたしも人生後悔してることは多々あります。
本編の主人公も例に漏れずまさにそれで
絵を描くことが誰よりも上手くまわりに褒められ
なんなら運動神経も良いらしく?
向かうとこ敵なしな状態だったのに
まさかの不登校の生徒にうちのめされる
(相手はそんなつもりないわけだが)
しかし彼女は打ちのめされ諦めるのでなく
それ相応の努力をした
周りに何を言われても努力をやめなかった
けれどやるだけやったけど勝てなかったからやめた。
完全にやめた。
でもその後まさかの勝てなかったと思ってた相手から
先生といわれ尊敬のまなざしをむけられて
また彼女は歩き出す
そしてそれは二人三脚で。
最後道はわかれてはいたけれど
ふたりは繋がり合い感化され生きてたとおもう。
そういう努力などもひとつの暴力で全て失われてしまう壊されてしまう儚さ。
人生順風満帆に行く人なんてほとんどいないし
つまずいたり転んだりばかりでとても辛いものかもしれないけど
きっと先にある誰かの背中(家族、友人、恋人、夢)をみて追いかけて走っていくんだと思う。
ルックバック アゲイン
君たちはどう生きるか
観終わったあとそんなことを問われたような気がした
漫画原作の映画として、完璧な作品
藤本タツキの世界観を完全に映像化している。
完璧。
セリフも雰囲気も絵も、原作通り。
これこそが「漫画原作の映画」における到達点だと思う。
昔から、監督のエゴでクソのようなを改変したり
原作者を自殺に追い込むようなテレビ局すらあるらしいが、
この作品は、最高です。
次回「さよなら絵梨」も絶対映画化して下さい。必ず見ます。
誰かの背中を見るためには自分は前を向くしかない
小学校の教室と疾走する少女のダサい腕の振りがリアル!
素晴らしい作品だった。間延びしていないというところを鑑みても、58分という上映時間は適切だったと思う。
まず職業柄いじっておかないといけないのは、小学校の教室のリアルさである。4年生の頃だけ習字の枚数が少なかったのは気になったが、学習机の質感、ロッカーにしまわれたランドセルの無造作感、掲示物の押さえるべきところをしっかり押さえている感。原作未読の自分からすると、この時点で『真摯で丁寧だ』という期待値を跳ね上げて臨めた。
冒頭酔いそうだったけど、没入感を持たせるには最高の滑り出し。
原作未読なのでタイトルのルックバックの意味の多層性に驚いた。主人公はそれでも後ろを振り返らず前に進む過程の丁寧さ。
映画内漫画(原作では漫画内漫画)の切り替えも面白い。アニメーションでしかできない表現が連発される。
青春映画には必須の疾走するシーンが何度かあるんだけど、特に雪道を走るシーンで手の動きがリアルなんだよな〜。とにかく手の振りがダサい。でも、これが漫画にかけてきた女の子の走り方とも言えるし、少し空手をかじった女の子の走り方とも言える。きれいに走らないからこそ全力さが伝わってくる。
特にこの映画の好きなところは、音の静と動の緩急。劇伴をしっかり鳴らすところと無音にするところのコントラスト。漫画をめくる音しか聴こえない時、満員の観客の息を呑んで見守る様子が伺えた。これぞ没入感。
もはやキャラクターの顔面も河合優実に見えてきた。声優さえ水準以上の出来でこなしてしまう彼女は、日本映画界の宝だ。
58分の名作
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