ルックバックのレビュー・感想・評価
全798件中、41~60件目を表示
こういう展開にならない世界線も観てみたかった。と思ったら
のどかな日常が描かれている前半。
学生時分に置き換えてみると好きで打ち込むものに干渉する親・姉妹・同級生。
これあるよね‥
どの選択をするかは本人次第だから一度、横道に逸れても良いので違うものに触れてみる。
これも大事。
喜びを分かち合う二人、微笑ましかったです。
ステキな友達だ。
物語が進む先の「あの出来事」は物語を動かすトリガーになってしまっている気がして「こういう展開にならない物語も観てみたかった」と‥起きてしまったときに思っていたのが率直なところ
無言で・ココロで色々感じながら画面を観ることになる60分ほどの作品なので観てみてください!
演技をしすぎてない藤野、京本の芝居も素晴らしかったです。
尺は短いけど心に沁みる良作
大いなる人間讃歌を感じる話
感想
大評判の作品。気になっていたがやっと観れたー。
だけど私はアニメファンではない。ただの映画好きだ。しかし、
人が想いを馳せその先の目標に向う姿。
さらにひたむきに何かに取り組む姿。
一心不乱にのめり込む。
絵が上手くなりたい一心で描き続ける。
描き続ける。描き続ける。描き続ける。
描き続ける。
とにかく描く。それでも描く。描き続ける。
描き続ける。
描き続けるー。
一つのことをやり続ける事。どんな事でもやり続け、その事を極めた者だけが見ることの出来るその先の景色。
真摯に真面目に取り組んで創るからこそ、そこには人が感動する何かが必ず生まれる。
真摯に真面目に。悶え這いつくばりながらー。
それでも描き続ける。
一心不乱に取り組んでいるからこそ、生きる意味を意識し、喜び、悲しみ、苦しみを実感することが出来る。そこから搾り出された様々な想いが作品として反映され素晴らしい絵になり、漫画となり、更にアニメーションになり、そして映画という総合芸術作品となっていく。
その最も基本的で重要な、且つ熱量を持って創造する事の意味ときっかけとなる原点を再び思い出させてくれる作品がこのルックバックであると感じた。
原作・演出・脚本・音楽全てがバランス良く配合され其々が素晴らしい作用をもたらしている。本質論をダイレクトにかまされた感じで鑑賞後清々しい程に気持ちが良い。手塚作品以来久しぶりに見るカットなしロングで手描きにこだわりを見せたオープニングの夜景全景から天地逆となり上空から地上の建物へ俯瞰される多次元的なシーンや机上の4コマ漫画へのズームシーン、そして(秋田鳥海山?)季節毎の変わりゆく美しい風景。藤野歓喜の躍動と激走など数々のシーンに制作者の真摯で真面目な気持ちが伝わってきて素直に驚き感動した。
また、藤野と京本双方がお互いを思い遣る気持ちが二人が初めて出会った場所(京本の部屋の入口の扉)に於いて現在の世界線とは別の(世界線って複数あるのか)世界線で生きる京本へ繋がるワームホールポイントである話が亡くなってしまった者へもう一度会いたいという気持ちが強くあるのだという事を観るものに印象深く感じさせ涙を誘う。京本の部屋の中で後を振り返ると藤野が初めてサインをした褞袍が!
... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ...
私自身は今までノールッキンバックの精神で人生を生きてきた。その生涯も半ばを過ぎる頃には様々な社会的、身体的ハプニングが起きたりして、時間的停滞による生活の変化や気持ちの変化が現れて迷いを生じさせることもあった。しかし人生をルックバックすることで自分の原点は何だったのか、置いてきた大切なものはないか、忘れていることはないか。を本当に今一度再確認する事も悪くない!と本作を夜中にひとりで観て力を与えられたような気持ちになり感動し、人間の行動の素晴らしさを大いに賛美しその登場人物達に自分の人生を重ねて共感したのだ。
制作者の皆様へ、素晴らしい作品を創造していただきありがとうございました。本作を鑑賞して素直に生きる希望を与えられた気持ちになりました。ありがとうございます。
歴史的大傑作の予感 ⭐️5
食わず嫌いは勿体無い
アニメ見ない、興味ないという人にも是非すすめたい作品。
1時間だし軽く観れるかなと思いきや、中身はぜんぜん軽くなかった。
とても濃厚な1時間だと感じた。
声優を務めたお二人も良かった。
河合優実さんが出演する作品って本当に良い。
私の中では今のところハズレなし。
ヒーローとルックバック
何も前情報もなく1時間程度だと気軽に観始めてこれは反則でしょ。最高でした。
漫画と言えば、特にジャンプ漫画と言えば、弱きを助けるヒーローでしょうか。
京本にとっては、卒業のときに出会っていても仮に出会わなくても、藤野はヒーローだった。
ヒーローは背中を見せて人を導くけど、ヒーローだって過去を見つめ、もがきながらも前を向いていく、そんな生身なヒーローを、とても1時間とは思えない濃厚な時間で堪能できました。
ありがとうございます。
あぁなんという素晴らしい映画を
2時間以上に感じる58分
本作はめちゃくちゃ素晴らしい映画です。
本作を見た人のほとんどは長く感じ、たった58分の映画とは思えなかったと思います。
何故実際は短い映画なのに長く感じるかと言うと、映画内での時間の経過の表現の仕方が非常に上手いからです。
ただブツ切りに時間を経過させるのでは無くて視聴者も一緒に作中人物と一緒に時間経過した気にさせるからです。
こんな映画は他には無いです。
キャラクターの表情も素晴らしいです、他の映画だと登場人物の感情を分かりやすくセリフで表現しがちですが、この映画は表情だけでも痛いぐらいその感情が伝わってきます。
スティーブンスピルバーグは「面白い映画は音声を消しても面白い」と言っていましたが、この映画は実際に音声を消しても面白かったです。
音を消しても表情で感情が伝わるのです。
抽象的だけど甘酸っぱい物語。
上演時間1時間弱という点や漫画というところもあってぶっちゃけ舐めていた。
だがまさに「濃縮液」とも思われるほど濃密な映画だった。鑑賞時間の都合上前後編に分けて見たがいまだに分けたことを後悔している。
中盤(の途中)まではただの甘酸っぱい青春劇かと思ってみたが本当は違った。
京本は無差別殺人の被害者というポスターの画とは裏腹な設定にびっくりした。そして「戸の隙間からはいる」や
「藤野の作業しているときの姿」など様々な「ストーリとは違った」伏線回収にさすがと思った。これはアニメ、漫画の垣根を
越えてすべての人に「創作活動とは」「生きる・進路って」を問いかける多世代に向けたすばらしい作品だと言えるだろう。
京アニ事件、だから何?
2024年の映画評価が高い作品。
この作品が京都アニメーション事件を
元にしているのは誰にでも判る事です。
それは殺された共に漫画家を目指していた女の子が襲われた時の「俺の作品をパクったろう!」と言う台詞でも判ります。
事件が起こった時に被害者がいて、その人にも人生があった事は解ります。
でも事件が起きた事を描いて、悲劇を描いて、
だから何?なんです。
世の中に悲惨な事件はいっぱいあります。
それを忘れない為に描いたんですか?
それとも鎮魂ですか?
主人公の成長を丹念に小学生から描くなら
事件に遭ったから、そこを乗り越えて成長する姿が観たかった。
唯、友人が殺されて沈んでいるだけの主人公にして欲しくなかった。(妄想で犯人を倒す描写はありましたが)
私は見つからなかったですが、友人が殺されて、その先に少しでも希望がある描写はあったのでしょうか?
未来と現在、決して元には戻れないからこその決断の重要性を教えてくれる
クリエイティブな仕事における才能、情熱、そして人との繋がりを軸として物語が展開される非常に奥深いものでした。
単なる青春ドラマではなく、ビジネスの成長やリーダーシップの本質に通じるテーマが数多く見えました。
一見、対照的な2人の少女(藤野と京本)が、それぞれの得意分野や情熱を活かしてお互いに切磋琢磨しながら夢を追いかける姿はチームワークの在り方を描いているようでした。
藤野の行動力や結果に対するこだわりは、ビジネスで言えば「プロジェクトを前進させる実行力」。一方、京本の職人的な集中力や繊細な技術は、「製品やサービスの品質を高める専門性」と捉えることが出来ます。
何かを成し遂げるために必要なのは、才能やスキルだけではなく「人との相互関係」だということを教えてくれました。しかしながら、後半ではバランスが崩壊し、関係に亀裂が生じます。自分の力を試したい京本の気持ち、一緒にやっていきたい藤野の気持ち、両方のことが大切だと思う反面、どこかで人生にとって選択を迫られるものだと感じました。
結果的には人は一人では生きていけないものの、選択は自分自身で行っていく必要があります。そのときに信関係がどう働くのか、、、物凄く考えさせられる展開でした。
過去の決断が現在にどのような影響を与えるかを問いかける構成は、長期的なビジョンを見据える大切さと、目の前で前進していくために突っ走る行動力の両方が必要であることを教えてくれました。
創造性やチームワーク、時間の使い方を考えさせられるこの作品では、
時に立ち止まり「過去を振り返る」ことで、未来をより良いものにするヒントが得られる。そんなメッセージを儚さを含みながらも静かに力強く描いているそんな作品でした。
良いです。
河合さんが声をやっているの、後から知ってびっくりしました、プロの声優さんだと思っていたので、すごいです。
そしてチェンソーマンの作者さんのアニメと知ったのがきっかけで見ましたが、すごく胸がぎゅぅと締め付けられるけど暖かくなる映画でした。
あの時部屋から出ていなくても、違う世界線だったとしても2人は違う形で出会えていると思います。
でもあの時出会って、あの日部屋から出たからこそ京本が外の世界への希望を持てたと思います。
2人が過ごした時間に決して無駄な時間は一つもありませんでした。
最後は決意をして絵をまた書き進めていって終わったのが良かったです。
前を向かせてくれるアニメでした。
アニメの映像もすごく綺麗で、ずっと見ていられました。変なスキップよ田んぼを走るシーンとかすごく大好きです。
藤野歩
世界にたった一つしかない藤野歩名義のサイン
一度は止めた歩みを前に進めたきっかけが今度は「藤野キョウ」という天才の背中を押す
京本がいてよかった
本当によかった
様々な映画のオマージュが散りばめられた作品とのことだが、私がわかったのはリズと青い鳥だけだった
死んでいない状態を生きているとは言わない
学年新聞で4コマ漫画を連載している小学4年生の藤野。クラスメートから絶賛され、自分の画力に絶対の自信を持つ藤野だったが、ある日の学年新聞に初めて掲載された不登校の同級生・京本の4コマ漫画を目にし、その画力の高さに驚愕する。以来、脇目も振らず、ひたすら漫画を描き続けた藤野だったが、一向に縮まらない京本との画力差に打ちひしがれ、漫画を描くことを諦めてしまう(公式サイトより)。
ストーリー展開に若干無理めなところがあり(さすがに卒業証書は先生が持っていくだろうとか、たった1回の出来事で友だちを失うほど何年もデッサンに没頭できるだろうかとか)、群像劇によくあるプロットやモチーフが並ぶ。京本のフラグもなんとなく読める。
山場は、京本が凶行に襲われ荼毘に付された後、藤野が部屋を訪ねるシーン。そもそも自分が引き籠っていた京本を外に連れ出さなければ事件にあうことはなかった、あの時、思い付きで描いた何の役にも立たない4コマ漫画が描いてしまったことが、全ての引き金となったと落涙する藤野。
そこから場面は、あの時、出会っていなくて、一緒に漫画を描いておらず、藤野は空手を学び(たぶん強くなっている)、京本は美大で学んでいる、「都合の良い世界」に飛ぶ。「都合の良い世界」で描かれた京本の4コマ漫画が、結界としての扉の隙間からひらりと「現実」の藤野に届く。
幸か不幸か、わたしたちはたった1種類の、この「現実」を生きることしかできない。「都合の良い世界」では生きられない。この「現実」を生きるために、普通は生きられない「都合の良い世界」を創作して生きてこられた藤野と京本は幸いだ。創作の過去を振り返ることで、死んでいない状態を生きているとは言わないということに気づかされ、藤野はまた創作に戻る。
エンドロールの背景美術が夜景に染まっていくシーンは物悲しくも動的な萌芽を思わせる。京本が左利きなのも絶妙に良い。
これはアカン!
全798件中、41~60件目を表示