ルックバックのレビュー・感想・評価
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Don't look back in anger
単行本では読んで無かったので、再修正されていたのを知らなかった。映画にあたって戻ったのかとおもったけど、単行本ですでに戻っていたんですね。
なんか、子供の頃に戻れたらなあってセンチメンタルになるけども。
Don't look back in anger
泣きすぎて頭痛い。
こんな充実した1時間があるんだ。
はじめは「1時間の映画?短いな…」と思ったけど、あまりのクチコミの良さに映画館で観てみることにしたら
最初から最後までずーーーっと途切れない無駄のない描写で、感情移入しまくり。
久しぶりにあんなに泣いた。
泣きすぎて終わってから頭痛かった。笑
「ルックバック」というタイトルの意味が色んなところに散りばめられていて、それに気づいてさらに泣く。
来場特典の色紙風イラストを見てもう一度うるっ。
私はグロテスクな作品は無理なので「チェンソーマン」は一度も観た事がないのだが、こんなに素晴らしい作品を書いた作者さんだと知ると少し観たくなってしまった…
でもグロいんだろうな…。
とにかく1時間で色んな感情を揺さぶれた。
登場人物も物語もフィクションな感じがしないリアルさ、現実味があって、藤本タツキさんの実話かと思った。
藤本さん独特の絵のタッチもとても好きだった。
藤野ちゃんと京本の表情がすごく繊細。
藤野ちゃんが雨の中走るところ、京本が勇気を振り絞って話しかけるところ、他にも随所に心揺さぶられる映像があった。
声優陣の皆さんもすごかった。
本当にキャラクターが喋ってた。
原作を知らずに観たが、原作も読んでみたくなった。
久しぶりに文句なしでとてもとても素敵な映画を観れて幸せです。もう一度観たいし人にも勧めたい。
痛さと優しさに溢れた作品
濃密な一時間
一時間で1700円は〜なんて心配ご無用。
とても短時間な作品と思えないほど濃密な体験ができます。
まず、画が素晴らしい。手書きなのにキャラがよく動く。やはりCGには出せない味わいが手書きにはたくさんある。
背景もカット構成も飽きがこない。キャラに負けじと背景も動く動く。
声優陣も河合優実さん、吉田美月喜さんも独特の世界観を熱演。あらためてテロップみるまで誰がやっているか忘れてた。
原作既読で悲しいお話、原作の良さを演出でさらにバージョンアップさせていて悲しさが増す。
MGMの映画ということでアメリカでも人気らしいが、突然の事件で大切な人を失う悲しみや憤りは世界共通。日本でもなぜ京都であんな事件が起きてしまったのか。あらためて亡くなった皆さんのご冥福と、遺族の皆様にはお悔やみを申し上げたい。
開始10分で泣いた
いろいろと言葉にならないけど、凄く良かった。2人の描いたマンガは笑かしてくるし、笑ったけど、それ以上に主人公と一緒に驚いて、落ち込んで、笑って、泣いた。
手を引っ張る藤野と一緒に駆ける京本をこれからも思い出すと思う。
漫画家についても考えさせられた。
目をいからせて歯をくいしばって登場人物に同期して描く。
焦って、泣きそうになって登場人物と同期して描く。
沢山の絵の練習がそこにある絵の下書きとして描き捨てられて来てる。
この世の漫画家先生たちの魂込めた絵に改めて感謝。
「描くより、読むほうがいいよ」
そういいながら今日も漫画家先生たちは描いてくれてる。
興味はあったけどただの友情ものかと思ってて、 短いし、見るの躊躇し...
興味はあったけどただの友情ものかと思ってて、
短いし、見るの躊躇してた
公開後も、いつまでもいつまでもやってて、
しかも評価も高くてもっと気になりだしたけど、
もうそんなに沢山の所ではやってないし回数も少ないから
タイミングが合わなくなった
でも最近見た友達が、
『ぜひ見てほしい、
私から今は何も言わないけど、感想を教えて』
と言われ、見ました
結果、その友達に感謝!
色んな要素が詰まってて、テンポも良く、
かつ時間が短いから、
全速力で駆け抜けたイメージ
感動も感銘も何もかも、
がががっと迫ってきて一気に終わった
とても余韻の残る映画
短いだけに、何回もリピして追体験もいいかも
紹介文とか解説文書くの、難しい作品だと思う
的を射てて、かつ分かりやすい短文って、
ほぼ不可能な気がする
短いんだし、ちょっと安めの設定にしたら、
迷ってる人とかもっと呼び込めないかな?
藤野のせいじゃないよ
感動するけどやっぱり60分では泣けないなあと思っていたら、藤野に命を救われた後「アシスタントになってね」と言われルンルンで帰る京本のシーンで突然ぼろ泣き。そっちの世界線でも、どうしたって京本の世界には藤野がいたんだよね...だったら一瞬でも2人で活動できた京本の人生は大満足だったはず。そんなことを感じ取ってかもう一度漫画を描き始める藤野の背中も良かった。
震えました。
原作未読。
「死と和解できるのは創造の中だけだ」。
藤本タツキはインタビューで、たまたま読んだ本の中に出てきた上記のセリフに触発されて今作品を制作した、と言っている。
それを聞いて、ふと思い出した。(これはずいぶん前にテレビ番組で見た話だ)
かの有名なサグラダファミリアのロザリオの間に、爆弾魔の彫刻があるのをご存知だろうか。1893年にバルセロナの劇場で爆弾を投げ込まれる事件が実際にあり、20人程が犠牲になっている。この時アントニオガウディの血縁者?が巻き込まれて亡くなっているらしく、この爆弾魔の彫刻はガウディ自身の作と言われている。
注目すべきは、この彫刻の爆弾魔の青年の手元。
当時のオルシーニ爆弾と呼ばれる球形の爆弾を悪魔が背後から差し出しており、それを今まさに受け取ろうとしている瞬間の姿が彫られているのだが、その爆弾魔の男の手元は、爆弾を握ってはおらず、手はふんわりと、爆弾から少し浮かせて彫ってあるのだ。
外尾悦郎という日本人がサグラダファミリアの修復に携わっており、彼が言うには「自分も彫刻家だから分かるが、偶然そうなった、ということは絶対あり得ない。意図してそう彫ったとしか考えられない」とNHKのインタビューで答えていた。青年の顔は聖母マリアに向けられており、スペインの内戦と経年劣化で顔の部分がはっきりと残っていないため、どんな表情で彫られていたのか不明だったそうだ。
ガウディは、なぜ手を浮かせて彫ったのか。
もしかすると、青年は、爆弾を投げる事を一瞬ためらったのではないか。そしてその一瞬は、まだ引き返せる一瞬だったのではないか。神と悪魔の狭間、どちらにも属さない、究極の分かれ目の瞬間をガウディは彫ったのではないか。
…if世界。ルックバック。
ガウディもまた、創造の中で死と和解しようとしたのだろうか。
亡くなった方は二度と戻らない。その現実に納得なんて誰もが出来ないだろう。京アニ事件の犯人のした事は決して許されることではないし、この事件に限らず、現実世界には受け入れ難い苦しみや目を背けたくなるような残酷な事がたくさんある。その時、クリエイターは、やっぱり創造するのだ。創作への情熱と喜びと、怒りや悲しみ、孤独を一身に背負って。机に向かってシャークヘッドを描き続ける主人公の後ろ姿に、胸が張り裂けそうになるエンディングであった。涙が止まらなかった。
(藤本タツキは1993年秋田県の生まれ。2011年東日本大震災の時は18才、2019年京アニ事件の時26才、その後コロナ禍へ。)
ものを創るヒトたちというのは、因果な生き物だ。裏を返せば現実に起きた他人の不幸を種に飯を食っているようなものだが、身を削りながら格闘して世に作品を送り出し、それを我々が受け取った時、絡まってぐちゃぐちゃになって訳がわからない塊を一つ一つきれいに解いて見せてもらっているような、何とも言えない不思議な気持ちになる。めちゃくちゃカッコいいし、尊敬する。関係ないけど、「創」という字はキズの意味もある。「切創」「挫滅創」など、受傷した表面に出血を認めるようなイメージのある漢字だ。創造とは出血を伴うものなのかもしれない。
アニメーションの絵が素晴らしく美しく、胸を打たれました。そしてこの短さでここまで見せるのには大変驚きました。映画製作陣に脱帽。映画館に観に行ってほんとに良かったです。
個人的に好きのは、主人公が嬉しさのあまり飛び跳ねながら帰宅するシーン。右足と右腕、左足と左腕が同時に動いてとても印象的な名場面になっています。
あと、なんていうんですかね、最初に描いた下絵?をそのまま生かすようなタッチというか、勢いを残してる感じがまた良かった。キャラクターの気持ちが線に乗って生き生きしてました。手で筆記具を使って描くというアナログな動作と作品そのものがフィットした感じがあり、一体感がありました。
後ろを振り返った時。映画タイトルを反芻した時。悲しみだけじゃなくて京本のキラキラした笑顔が鮮やかによみがえります。鑑賞後しっかりそれが残るのが素晴らしいです。自分の作品を読んだ京本の、ファン達の、あの笑顔があるから、描き続けていくんですね。
僕らは紙である
チェンソーマンじゃん、と思ったら
とんでもないヒューマンドラマ見せつけられた
藤本さんのキャラクター特有の
人間の感情がむき出しな感じ
余計なオブラートがなく
どこか社会性のブレーキが欠けたような
人物の描写
だから生々しいヒューマンドラマが一段と
迫ってくる。手書きの背景がまた
映像の凄まじさを増幅しつつ、
「あ、背景担当と脚本担当だからね」
とメタな考察を巡らせてしまうところまで
練られた設定。
本編にキーアイテムにもなっている
4コマの紙切れ。
冒頭の空から降りていく回転するカメラワークって
実は紙切れとシンクロしている、、!?
は、、ともすればありふれた話なのに
魅せ方でこんなにも凄まじくなるのか。
有り体にいってやばい映画である。
アニメ映画の最高傑作
まず映像美すぎる。藤本先生の絵がそのまま動いてるみたいだし、こんな作画いいことある?って終始驚いてたし、ほぼ全部手書きなのがおかしい。
柔らかな表情の描き方が好きです。あと藤野ちゃんが雨の中走るシーンが褒められて嬉しいの全身で表してて小学生のころを思い出して良かった。
二人が都会に買い物に行くシーンは幸せそうで思わず涙が出ました。
恐らく京アニ事件のオマージュらしいシーンは遺族や藤本先生の悲しみに訴えかけられてるようで辛かったです。
二人のすれ違い、だけど、少しだけど違う世界では生きてるんじゃないかという少しの希望があるかないかでこの作品への評価は大分違ったかなと思います。
めちゃめちゃ最高でした。
良くも悪くも原作を超えない
昨今の日本アニメは音楽や動きで
原作を原作以上に表現する事が求められる中
やや厳し目の点をつけざるを得ない
雨の中で主人公が飛び跳ねるシーンを始めとして、思い切り決めるベき場所でメッセージが強く伝わってこない。原作のあの衝撃がつたわってこず物足りない。全体的に原作をなぞることに手一杯といった印象
濃密な1時間、グッときた
何度もグッときた。
僕も小さいときから絵を描きつづけているから、なおさらね。
が、あんな形で京本を消すのは、ちょっと安易だなという気も。
何も殺さなくたっていいじゃないか(と思ったけど、ひょっとすると、京アニ事件に触発されてこの物語は生まれたのかな? 犠牲者への追悼でもあるのかな? どうなんでしょう)。
でも観てよかった。
余韻を残すラストシーンもよかったです。
この上映時間でこの完成度…!
前情報ほぼなく話題になっていたのは知ってたレベルで観ました。
この上映時間でこの完成度と満足感はえぐいと思います。
でも正直こういう展開になるとは思っておらず、何ならハッピーハートフルなストーリーだと勝手に思ってて、気軽な気持ちで観たのでその分倍心抉られすぎて二度と見返すことはないでしょう泣笑
泣く展開になるとは…!
本当に個人的な問題だけど悲しい展開は苦手で…!!
私が観た時は私と同じように前情報なしで気軽に見に来てた人が多かったのか、終わった後はマジでお通夜の空気感でした笑
主人公が再び描き続ける道を歩む選択をしたことが唯一の救いだけどそれじゃ浮上しきれないところまで落とされる!
火垂るの墓とはまた違った次元に落とされました。日本に住んでいる身としては戦争よりもより現実的に想像出来る悲劇だったのがごっそり抉られた要因でしょうね。
映画館を出た後私はメンタルケアの為に某アニメショップに行って無意味に店内を徘徊し、お気に入りのたい焼きを買って帰る必要がありました。。
気分が落ちやすい人には安易におすすめ出来ない映画だと思います…!
裏を返せば映画の完成度がそれだけ高いってことなんですけどね泣
願わくば、パラレルワールドでの京本さんと藤野さんがあの後コンビで漫画家デビューして二人手を取り合ってその道を歩み、決してその手を離すことなく揃って長生きしますように…!!良い子は長生きしろ〜!!!泣
2回目レビュー 幸福な1時間でした
上映終了間近と聞いたから、もう一度観に行ってきました。2回目のレビューです。58分間視聴しているその間だけは、ルックバックの世界に存在させてもらえるから。
視聴した人は皆、藤野や京本に対して自分自身の過去の姿を、これまでの生き様を重ね合わせて観るのだろうと思います。クリエイターのための映画、と評価されているけれど、もっと広いレンジの作品で。真摯に何かに取り組むことの大切さ、打算なき努力、そうした生きることへの熱に、強さに、どのような立場の人であっても打たれるんじゃないかと思います。
そしてそのような努力も、情熱も、事件が起きたり、災害が起きたりして、残酷に潰されてしまうこともあって。でもこの作品は、並行世界の希望を一瞬垣間見せてくれたあと、再び立ち上がる藤野の姿で締めくくられます。
どのようなことがあっても、人は立ち上がり、歩んでいける。その姿を、ピュアに、どこまでも優しく描いてくれるから、大好きなんだと思います。
生きることは辛く苦しいけれど、本当に尊いものなのだと、改めて感じさせてもらいました。ありがとう。本当に、見られてよかったです。
↓1回目レビュー
…………………………
本日レイトショーでみてきました。めちゃくちゃ良かったです。
最後にif世界が描かれ、でもそれは綺麗な夢のようなもので、日々は冷徹に続いていく。藤野が再び立ち上がり、歩き出し、背中を映す描写で幕は閉じていく。
原作に忠実でしたが、繊細で演出と、叙情的で心洗われる音楽によって、美しく映画作品として昇華されていました。創作し続けるのは、本当に綺麗で素晴らしいことだと感じました。
京アニの事件も下敷きにはなっていますが、作品を通して伝えたいのはその恨みや後悔ではなく、人は傷ついても立ち上がることができる。そして創作は素晴らしいことだ、と真摯に訴えかける人間讃歌なのだと感じました。
すべてのクリエイターの方に見ていただきたいです。この映画が見られて本当によかったです。
⭐︎3.8 / 5.0
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