「人の心を動かすもの」ルックバック Mさんの映画レビュー(感想・評価)
人の心を動かすもの
あるレビュアーの方のお勧めもあって、「ルックバック」見てきました。
さすがに誰かが誰かに勧めたくなった作品だけあって、心に残る作品となりました。
私が一番強く心に残った場面は、藤野が京本に負けたくなくて、朝から晩まで絵を描き続けていた場面です。音楽の高鳴りもあるのでしょうが、胸が熱くなりました。
先日も同じことを書いたのですが、「日本のアニメのレベルは高い!」。
追記
2度目の鑑賞。
最初に見た時には、どうして殺すのかな、と残念だったのですが、それこそが作者の描きたかったことなのだと気づきました。
簡単に言えば喪失と再生の物語なのですが、今回、それでもやはり殺さずに済む話にできなかったのかなあ、と思ってしまいました。
今回好きだったところは、
1.藤野がスケッチブックを描きためていくところ
2.なのに京本がそれをさらに上回るスケッチブックを描きためていたところ
3.藤野が雨の中、だんだん力強い歩きになり、スキップをはじめるところ
でした。
最初にこの映画を見た後に原作も読みましたが、私はこちらの映画の作品の方が好きでした。
みんながこの作品を支持するのが改めてよくわかりました。
大変遅くなりましたがコメントありがとうございました。Mさんのコメントに共感する部分もありつつ、言葉にしあぐねていたのですが、「きみの色」のレビューで何人かの方が、山田尚子監督がパンフで「現実社会がストレスだらけなので、映画でそれを描く必要はない」旨を述べていると紹介されていて、これだと思いました。
人の死にまつわる映画は多くあり、見た人がどう受け止めるかも様々ですが、描かれていない(ようにみえる)想いや感情は存在しないわけではないのだ、と思います。
ちなみに私自身は、311についての映画には今もコメントできないし、京アニのことについては、ポジティブなことだけ書くと決めています。自分語りすいません。
コメントありがとうございました。
入院中だったので、観に行かれないかもと思い、kindleで原作を先に読んでいました。私も、あのシーンは映画の方がより魅力的に描いていたと思いました。
また、Mさんがおっしゃるように、藤野がとにかく努力を重ねるシーンが自分もすごく好きで、そこでもう泣けてきます。
共感ありがとうございます。
観た後、原作も読むと現実の事件への嫌悪感よりも、「出てこないで!」と「背中を見て」の四コマが行き来するSF(ファンタジー?)的表現になんか希望を感じました。
おはようございます。
共感そしてコメントありがとうございます。
「京都アニメ」の事件の追悼と感じたのは、私の意見ですが、
元の原作にはもっと激しい表現があって、修正したとも
聞きました。
表現者の藤野の抑えきれないような「描きたい気持ち」
それを断たれた京本。
藤野は痛手から立ち上がり再出発をする。
そこにも事件からの再生を想ってしまいました。
Mさん、コメントありがとうございます。
鑑賞後一日経過しましたが、まだ余韻の中にいる気分です。
そして仰る通り、本当に良い映画でした。・_・b
もう一回観たくなる作品ですね。週末にまたいけるかな と
思いめぐらしてます。