劇場公開日 2025年1月17日

室町無頼のレビュー・感想・評価

全421件中、161~180件目を表示

3.0何かひとつ

2025年1月22日
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鑑賞方法:映画館

物足りない気がするんだけど。
一揆、迫力のあるはずのシーンがひとつ足りない。
カメラアングルなのかな。
素人には分からないけど、自分もあの中に居る迫力があまり感じられなくて。
いや、良いんだけどね。
物語はそうなのね的な。
修行ってそれだけって感じてしまう。
もっと過酷さとか。
良いんだけど、全体的にこうあれだ。

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ゴールデンボーナス

4.5盛り沢山

2025年1月22日
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蓮田兵衛の活躍だけでなく、才蔵の成長、民衆の生活、個性的な脇役、花を添える女性、世代交代、など盛り沢山な内容でした。
ただ、蓮田兵衛がいい人過ぎるのでは?

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かぜ

3.5土一揆

2025年1月22日
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鑑賞方法:映画館

題材がインパクトに欠けますが、まあまあの良作。
大泉洋さんの侍役、これが思いのほかハマっています。殺陣も(撮り方が上手いのか?)素晴らしい。今後時代劇を続けるなら、三船敏郎的な活躍が期待できるかも!?
才蔵役の方の殺陣も凄いが、セリフに違和感あってちょっと残念。

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つもろう

5.0なんかねえ

2025年1月22日
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鑑賞方法:映画館

劇中の衣装とメイクでハッキリと貧富の差を描いたのは素直に感激したアクションも迫力があって見事だった。
視覚的には楽しめたけどストーリーが予定調和というかあんまり没頭できなかったそこが残念。
丁度時代劇が気になってきたので原作小説の方に触れてみようかと思った。

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雑で薄い感想語り

1.5カエルのPV

2025年1月22日
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鑑賞方法:映画館

◯ロサワみたいなの撮りたかったんだろうけど残念。

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ひろちゃんのカレシ

2.0まぁ好みによりますよね

2025年1月22日
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鑑賞方法:映画館

好みによります。
で、私の好みとしてはNG。
 ●雑な脚本
 ●怪しい時代考証
 ●は?と首を傾げる演出(40年くらい前の香港映画の悪役たちの振る舞い)
 ●何よりも白ける劇伴
でした。もちろん、それがたまらなく良い、という方々もいらっしゃるでしょうが。

将軍と徳政、幕府武士団と領民の関係、洛中警護団の振る舞いや装束、あるいはその集団としての性格などの時代考証や台詞の言葉遣いに表れる違和感は、原作小説そのものが違和感に満ちているのかどうか、読んでいないのでわかりませんけれど。
あらかじめ釘を差しますが、フィクションの時代小説だからと言って何をやっても良い、現代映像クリエイターのインスピレーションで変えまくっても良い、ということにはなりませんからね。まぁ『陰陽師』くらい振り切った時代SFファンタジーです、というのなら別ですが、一応史実に登場する一揆を主導した武家、というからには、歴史に対して最低限のリスペクトはあるべきでしょう。

特に白けた劇伴は「映像を引き立てる」役割を放棄していて、監督の好みなのかPのわがままなのか、映像とはまったく不釣り合いなアコースティックギターのフォーク・ロック調が流れたり、え? これ、チープなマカロニ・ウェスタンへのオマージュ?としか思えない調べが流れたり。

そこそこ良い役者が揃っているだけに、映画全体として役者の無駄遣いもいいところです。

ただし、大泉洋、堤真一はもちろん、才蔵役の長尾謙杜の殺陣は、アイデアも身体所作も見事。

もう一つ、松本若菜のきらめきは救いだなぁ

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LukeRacewalker

4.0まるで火祭り

2025年1月22日
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冒頭から衝撃的。
室町時代の日本、奴隷としてこき使われる大量の庶民と、路上に放置された飢餓による無数の死体。
「北朝鮮みたい」と思った。
奴隷たちが上官の命令に従って死体を積み上げ山を作っていくが、今まで見たことがない高さの「死体の山」が築かれていて、映画開始数分で「この映画、凄いのでは?」と思わせることに成功している。

最初に社会の腐敗っぷりを散々見せられた後だと、大泉洋演じる剣客・蓮田兵衛が見せる「優しさ」がとても尊いもののように感じてしまった。
兵衛が英雄視されていくのも納得。

音楽の知識には自信が無いが、BGMの使い方が独特。
兵衛が戦うシーンではGメンのテーマみたいなBGMが流れ、時代劇っぽくない。
凄惨なことが起きている場面ではなぜか明るく穏やかなBGMが流れ、奇妙な感じ。
個人的には去年公開の映画『密輸 1970』を思い出すような音楽使いだった。

長尾謙杜演じる兵衛の弟子・才蔵の修行シーンが凄かった。
まず修行の内容が他では見たことがないもので、そのアイデアに感心。
人間には不可能そうな理不尽な内容で、実際最初に才蔵が挑戦したときは完膚なきまでに失敗。
「流石にこれは無理だろ」と思わせておいて、修行を重ねた才蔵はこの試練を乗り越えるわけだが、人間には不可能と思われた動きを長尾謙杜自身が体現していて、その画に感動してしまった。
才蔵が強くなったことを、映像でちゃんと納得させてくる作りが素晴らしい。

兵衛が才蔵に問いかける「銭よりもっと世に動くものは何だ」の答えが、去年の東京都知事選や兵庫県知事選の経緯を眺めていた者としては「たしかに!」と思ってしまった。

大名たちが屋敷に集まって談笑している場面で、庭の向こうの景色に、死体を焼いていると思われる煙が立ち上るのが見え、去年観た『関心領域』のことを思い出した。

この映画最大の見せ場は間違いなく一揆のシーン。
画面内の人口密度がえらいことになっていたが、ただ人が大量にいるだけでなく、みんな火のついた松明(たいまつ)を持っていたため、夜の暗闇の至る所で炎が揺らめく大画面の映像が圧巻で、戦闘が始まる前から血が騒いでしまった。
大量の民衆が京都の街で暴徒化する様子は、血気盛んな若者たちが祭りやフェスで狂喜乱舞しているような感じだった。
正直、兵衛の仕掛けた作戦についてはいまいちよく理解できなかった(結果的に幕府の正規軍と戦う羽目になっていたし…)が、そんなことが気にならないほどの映像の迫力があった。
日本映画でこのレベルはなかなかお目にかかれないと思う。

個人的に本作の中で一番テンションが上がったのは、才蔵が幕府軍に一人で立ち向かう場面。
ここで流れるBGMが、さっきまでは兵衛が戦う場面で流れていたBGMで、魂の継承を感じさせる素晴らしい音楽演出で感動。
この場面はそれだけでなく、アクションにも心奪われた。
個人的に時代劇の殺陣は退屈に感じてしまうこともあるが、本作の剣劇アクションは超人的でアクロバティックな動きも取り入れられていることで、今まで観た時代劇のアクションシーンで最も観ていて楽しかった。
近年の時代劇アクションで一番評価が高い映画作品は『るろうに剣心』だと思うが、個人的には超えてると思った。

この映画の中では税負担と食糧難に苦しむ民衆が一揆を起こして京都を火の海にしていたが、実質賃金は下がり続けているのに増税と食品価格高騰を繰り返すどこかの国も他人事ではないかも。

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おきらく

3.0楽しもうと思ったけれど

2025年1月22日
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鑑賞方法:映画館

ドンチャンバラとなにわ男子ファンにはささる?

途中睡魔に襲われながら鑑賞

なんだかよくわからないし滑舌悪くて聞き取れないし、大泉洋さん主演だけれどそこまでドーン!な感じでもないし長尾くんもカメラワークでかっこよく映っているけれどなんだかうーむ‥

ハマりませんでした

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M U

4.0歴史書にあった一行だけの名前から…

2025年1月21日
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楽しい

興奮

幸せ

時代劇なのにハリウッドの西部劇の様な雰囲気に感じられて不思議でした。大泉洋さんだからでしょうか?愛嬌のある主人公になっていたので終わる頃にはすっかりファンになっていました。
こんな大人になりたいな〜と思いました!

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映画LOVE

2.0前半は期待したんだけど

2025年1月21日
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いつも通り、ひょうひょうとした大泉洋が一揆を画策する話。

実は何年も準備していたのか?いや、ノー・プランでは?作戦はアレだけか?
すごく沢山のキャストが実際に闘っているのは一つのもどころなんだけど、全然刃物を使っているように見えないんだよ。みんな、大声だしておしくらまんじゅうしているみたい。心臓に刀が貫通しているのにいつまでたっても死なないし。迎え撃つ、幕府側も酷い。敵が攻めてくるのを動かず待っているし、弓矢を使うのは一分位だし。

目的は証文を燃やすことなのに、証文握って喜んで踊ってるよ。奪い返されたらどうするんだ。耐火性の倉は全くなさそうだから、火をつけて逃げれば良かったんじゃないの。一揆を起こせば、一族で死刑になるかも知れないのに悲壮感がないの。もっと、計画を練って、真剣に闘って欲しい。バカばかりに見える。

柄本明が長尾謙杜を鍛えるのは、酔拳や蛇拳をやりたいんだと思うけど、途中の苦労を見せないで突然達成できちゃうの。柄本明は自分では何もしないし。長尾謙杜はアクション頑張っているんだけど、大根なの。大根なのはまあいいが、いつも叫んでいるので日本語が聞き取れない。もう少し、何とかならなかったのか。

出番が少ないが、武田梨奈のアクションは良いな。サケばっかり飲ませないで、闘うところがもっと見たい。

あと、音楽。モリコーネもどきで西部劇見たくしたかったんだろうけど、途中でニューミュージック調、クラシック調、テクノ調とか色々出てきて、感情をどう誘導したいのかさっぱり分からない。テクノになっら笑えてきたよ。

入江監督は「シュシュシュの」とか大好きなんだけど。原作に問題があるのかしら。最近の時代劇としては規模がでかいので、もちょっと(だいぶ)頭を使えば良い作品になったはずなのに、残念でした。

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Lhowon

3.0大泉洋がカッコよかった!!

2025年1月21日
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映像とか気合い入ってて、良かったです!
セリフの音がなんか後付け感あって変な感じでした。
大泉洋と松本若菜が良すぎて、それだけで充分です!
妖艶!エロいぜ!そりゃニヤニヤしてしまうわ!

ちょっとみんな叫び過ぎで、若干お腹いっぱいになりました。あと、超勧善懲悪な話の割に、カタルシス少なめ?

でも都を松明の光が覆い尽くす絵とか迫力あって最高でした。
あと庶民のボロボロ具合も最高でした。

この調子でチャンバラどんどん作って欲しいと思いました。

松本若菜に、色々心配されたい人にオススメです!

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ともひろ

3.0『越後屋、、お主も悪よの~ ぐひっ!ぐひっ!ぐひっ!』

2025年1月21日
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難しい

っという悪役が出て来ない。
北村一輝さんがそれっぽい悪役を演じられるのですがなんか憎めない感じだし、何故かんざしで刺されたのかなんか絶対解る筈もないし。

史実に忠実に作られたんだと思います。
実際の一揆ではあんな感じなんだと思いますが、冷徹で残虐非道な悪役が出て来ないと私の様な凡人はどうもすっきりしないのです。
グロイ流血シーンもかなり有るのですが、お気の毒になー位にしか思えないのです。

悪代官に徹底的に搾り取られてどうにもならなくなって皆殺しを覚悟で一揆をおこし、やっぱりバタバタとやられてあわや全滅、、、そこにヒーローが現れる訳ですよ。
そして逆転サヨナラ勝ちで悪代官をぶっ飛ばしてすっきり!
な映画が見たかったです。^_^;

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亀

3.0ジャッキーチェンの○○拳のような成長物語。

2025年1月21日
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あまり描かれてこなかった応仁の乱以前の物語ということで非常に楽しみにしていたのだが、才蔵の成長物語が主であったように思える。修行の辺りはまるでジャッキーチェンの○○拳シリーズのおじいさんの師匠に変な特訓 対決する相手もよわっちい奴が首領の一味。そのままでした。
大河の光の君ににぶつけて欲しかったなぁ
貴族の嫌らしさがもっと出たはずなのに

あと おじさんの超アップはいらない👋😞

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れっどでび

3.5懸念は払拭、か❓

2025年1月21日
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単純

今週来週は楽しみなやつが多い。
だから観たいけど早く終わっちゃいそうな
韓国映画が観たいのに、
今週は特に、
予定上映画行ってる場合じゃなくて、
隙間で時間合うやつしか行けない。
日中の隙間で行けたのが今作でした😅

懸念は大泉洋😱
この人は何やっても大泉洋だから、
偶にホントに演技指導入ってるか心配になる。
それが時代劇、しかも室町時代❓
その時代にクローズアップする珍しさもあり鑑賞。

今作の時代的には、
応仁の乱くらいしか読んだ事が無いので、
疫病とか飢饉で約8万人死んでるって、
初めて知った😳恐ろしい。
しかも分かる数だけだし、
もっといってるよ多分😱
京都鴨川が三途の川の様。

懸念材料の兵衛は、
まあまあ無敵感はあるけど豪放磊落。
しかし金銭感覚は鋭く交渉に抜かり無い。
混沌の世の中を憂いて物思いに耽る一面もある。
とまあ、大泉洋にしては抑えた演技で、
キャラ的には合格点だが、
このキャラならいつもの
実写化したルパン3世の様な
大泉洋でも良かったかも💦
そう、彼が一番似合うのは、
ルパン3世だと思う。
小栗旬よりも❗️(観てないけど❗️)

才蔵が修行行ってからは、
彼が主役になった感じではあったが、
兵衛に従いすぎでちと残念。

ラストの一揆。
京都が火の海になる絵は良かったが、
もうちょっと兵衛と才蔵の戦うシーン欲しい。

御所前での決闘は、
ラスボスまで行くのかと期待させてくれるが、
何やら張り紙して終わり❓
弓使いの女との曲芸❓

兵衛の最期ももっといいカッコさせてあげてよ❗️
道賢が撫でてるだけじゃ
何だかBLじゃないか‼️🤣

京都警護隊が揃いの羽織り着てるのは、
史実通りかは不明だが、
新選組を意識してるのかな❓

松本若菜がとてもキレイかった😍
才蔵じゃなくてもそうなるわ😅💦

「十三人の刺客」みたいなのを期待してたが、
そこまででは無かったかな。
中村蒼とか矢島健一とか無駄遣いに終わった。

でも「侍タイムスリッパー」観てなかったら、
今作も観てないかもしれませんでした。

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クリストフ

4.0単純に面白い

2025年1月21日
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単純

興奮

大泉洋が抜群に決まっていました。受けて立っていた堤真一さんが押されていて、それがめちゃくちゃ面白いし又胸踊らされました。
才蔵役の長尾君の殺陣はサマになっていて最高に輝いていました。

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エンジェル・ハート

3.0難はあるが一見の価値あり

2025年1月21日
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一揆(合戦)シーンは迫力あり今までと違う撮り方等あり面白い。このシーンを観るだけでもスクリーンに行った方が良い。
シナリオが幼稚過ぎるのでは。一揆した集団は許されるわけ無いし、蓮田と骨川の関係も雑だし、甘すぎる。骨川が一揆を知って猶予をOKするってそんな友情で流されて良いのか?蓮田は1年何やってたの?才蔵が酔拳よろしく修行シーン見せられるだけ。
音楽が全く合ってない。西部劇よろしくギターが邪魔だしチープに見える。

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るい

3.5まあまあ〜かな

2025年1月21日
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悲しい

楽しい

単純

よく出来てましたけど私には何にも残りませんでした、とにかく画面が暗くて汚くて誰が誰だかよく分かりません、明るすぎるのも可笑しいですがね、ストーリーも想像の域を超えてないし、感想聞かれたら「まあまあかな」って答えそうな内容でした。

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e-yutaka

1.5違和感なメイク、西部劇のような音楽

2025年1月21日
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悲しい

単純

難しい

史実を元にした作品なのに何故…

堤さん配下のメイク、大泉さん仲間のメイク
北斗の拳の様な世界観に最後まで気持ちが入っていかなかった。終始、半身で見ていました。

せっかくの素晴らしい役者さん達なのに。

一揆のシーンの音楽も、何故西部劇のような…
農民である仲間たちが死んでいく最中に何故リズミカルな西部劇風。さらに私の気持ちは半身に半身に。

どう見て良いのか解らなくなりました

でも眠くならなかったのは事実。
役者さん達の力なのかな。

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まぶちゃん

3.5リアルに汚くて

2025年1月21日
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誰が誰だか分からん。柄本さんなんてほとんど顔映ってないじゃないか
ちょっとやそっとで強くなりすぎ問題とか細かい事気にしなければ
非常に楽しめる作品でした。

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みのまる

4.5「昭和の三船敏郎」と五分互角でやり合える「令和の大泉洋」。

2025年1月21日
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悲しい

楽しい

興奮

主役の大泉洋が凄すぎた。大泉洋史上、最高に格好いい役だった。

まず、大泉洋の何が凄いのかについて、改めて考えてみた。

大泉洋が演じる、日本史上では、無名なキャラクターの、蓮田兵衛という主人公。

豪胆で無頼な生き方を貫く、浪人侍の蓮田兵衛を、
仮に、昭和のスター俳優が演じるとしたら、
一体、どんな俳優がこの役を演じきれるだろうか。

真っ先に思いつくのは、三船敏郎だろう。

三船ならば代表作「七人の侍」が、弱者農民を野武士の襲撃から守るという、
室町無頼の土一揆設定と、似たような設定だから適役だろう。

ふむ。それぐらいしか想い浮かばない。

たとえば、日本アカデミー賞最多受賞記録の高倉健には、蓮田兵衛は出来そうもない。
寡黙で不器用な設定の男をやらせたら、日本で右に出る者はいない健さんだが、
健さんは、どちらかというと、時代劇よりも、「時代遅れの男」が似合う。
何よりも高倉健は、そこにいるだけで、作品を成立させるオーラ自体が凄い。

三船敏郎も、オーラ自体が半端ない。

一方で、大泉洋という役者は、高倉や三船のような、
本人が「そう信じ込んでいる事」とは別に、
昭和のスターのようなオーラは、見受けられない。

むしろ大泉洋は、高倉や三船のような、遠い世界にいる存在としてのスター要素ではなく、
近所にいそうな、ひょうきん者でお調子者のお兄さんといった、
観客からみて、身近な存在で、知り合いのような、親しみのある俳優ともいえる。

つまり大泉洋は、同じ時代劇でたとえるならば、
和田竜原作「のぼうの城」の主人公、のぼう様のような俳優。
庶民にとっての「推し」キャラだ。
そういう意味では、蓮田兵衛という庶民のヒーロー的立場の役は、
比較的演じやすいキャラクターかもしれない。

ただ、豪胆で無頼な、庶民の味方な蓮田兵衛を演じる一方で、
エリート武士の棟梁で、警戒心が強く冷徹な一面を持つ「鎌倉殿の13人」の源頼朝、
思慮深く聡明で、真面目な弟思いな「真田丸」の真田信之、
巧みな話術で、天下を欲す野心家な「清須会議」の羽柴秀吉と、
一括りにできない、多様な時代劇配役をこなしているのも、大泉洋のキャリアだったりする。

突き詰めて考えると、大泉洋は演技力の幅が、半端なく広く、
多様な侍を演じても、毎回バズるほどハマる、ポテンシャルの高い演技派俳優なのだ。

「日本で最も軽く見られる俳優なのに、幅が広くも深くも演じられる、近所のお兄ちゃん的名優」
なのが、大泉洋なのである。

さて、ストーリーのほうは、弱者をいじめる悪党の仕打ちを、
耐えて耐えて、忍んで忍んで、
最後に庶民の怒りが、土一揆で大爆発の大騒ぎ、お祭り状態な大破壊祭りという、
ありきたりな忠臣蔵的盛り上がり方だったが、もうそんなのはどうでもいい。

終盤の、長尾謙杜の大立ち回りで溜飲下がり万々歳。

昨今の、どっかの男性アイドルだか、どっかの大物芸人だか、
どっかのテレビ局だか、どっかの財務省だかの、
金持ってる悪党が、庶民にぶっ叩かれ落ちぶれてくサマは、
今も550年前も、大して変わりはない。
目の見える範囲に、屍の山が築かれてるかどうかに違いがあるだけだ。

良かった演者
大泉洋
松本若菜

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ソビエト蓮舫