室町無頼のレビュー・感想・評価
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思ってたのと違った。
A New Hope?
記録が乏しい英雄は脚色の自由度が高いとしても、史実で確定している最期までは変えられない。その意味で本作の構成は巧み。前半で、主人公・蓮田兵衛の剣豪ぶりと人間的魅力を描き、終盤の見せ場を弟子?門人?である才蔵の成長に託す。主人公の最期にもう少し見せ場が欲しい気はしたものの、才蔵に託した笑顔は眩しかった。
Star WarsならEpisode IVの「A New Hope」のような読後感。蓮田がObi-wanなら、才蔵はLuke。心意気というforceを託された才蔵の新エピソードが観たい。才蔵がAnakinで、闇落ち後に息子に成敗されるバージョンもあったりして。
長尾謙杜にアカデミー賞新人賞を!!
長尾謙杜のアクションデビュー作。機械や映像技術が発達する世の中で、長尾謙杜くんのリアルを追求した棒術と息づかいにとにかく感動しました。彼が数ヶ月間必死で努力した結果が、しっかりと室町無頼の"才蔵"の成長ぶりに現れていると思います。映画全体に関しては、原作に忠実でこれでもかというほどお金かけたことが分かる大スケールな乱闘シーン、ケチらない大胆さが観ている側も気持ちがよく最高な気分になりました。ただ、音楽が少し残念だった気がします。負の感情が動くところで生き生きとした曲が流れたり、その逆もあったりともう少し場面にハマる曲を選択できれば違和感なく楽しめたかなの思う部分がありました。
感情揺さぶられる作品
事前に期待してきたところまでは達しなかった感じ
実話をベースにした作り話?
頑張っている感はあるけど…
映画館で6回鑑賞 最初は気になった音楽も段々慣れてきてこれが正解な...
映画館で6回鑑賞
最初は気になった音楽も段々慣れてきてこれが正解なのかなと何回目かで思うようになった
一揆のシーン少しごちゃごちゃしててメインで喋ってる役者のセリフが聞きづらかったりしたが迫力があり何回観てもアガる
個人的には一揆のシーンより御所前での戦いの方が好き
最後簪でブッ刺したところは泣いた
兵衛の飄々とした中にある静かな怒りが爆発してすっごく良かった
才蔵役の長尾謙杜が好きで何回も観に行ったが推しが出てなくても最低2回は観たと思う
それくらい面白かったがあまり良さが伝わってなさそうな所が残念
大泉洋今までそんな意識してなかったけどかっこいいし演技上手いんだな
あとスタイルがすごく良い
柄本明も居るだけでその作品が良くなるようなそういう雰囲気の役者だと改めて感じた
堤真一はずっとかっこいい
そして推しの長尾謙杜、贔屓目なしにこれから俳優としてやっていける
セリフ回しは滑舌良くないしちょっと辿々しいとこあるが何より良い表情をするし
才蔵の成長の過程をしっかり演じきれたと思う
アクションも頑張ってた
最初と中盤、最後の芳王子との再会のシーン同じ人物とは思えないくらい顔つき纏う雰囲気まで変わるのがすごい
推しのこれからの可能性を感じる事が出来て良かった
蓮田兵衛の「策士」としての一面。
無頼とは、無法な行い、アウトローのことである。悪政がはびこり、秩序が崩壊したこの時代はまさに無頼がまかり通る「マッドマックス」の世界である。大泉洋演じる蓮田兵衛はそんな時代のまさにヒーローである。蓮田兵衛が何を考えているのかよく分からないが、どこにも所属せず、己の才覚だけで世を渡り、狂った世の中を壊そうとする姿はカッコいい。飄々としていながら、すごい事をやってのける姿は大泉洋にとても似合っている。彼がこんなに剣術が様になっているのも驚きである。映画のタイトルは、蓮田兵衛が無頼という意味だと思うが、才蔵を始め兵衛の周りにいる人物はみんな「無頼」である。
なぜ蓮田兵衛が一揆を起こしたのか気になるところである。彼はどこからも支配を受けない自由人であり、悪政から直接被害を被っているわけではない。自分に直接的な利益はない一揆を首謀する理由がよく分からない。そんな彼を突き動かした根底には、弱者に対する深い同情と、悪に対する強い反発心があるのだろうと推測する。そのあたりは詳しく描かれないが、自分が救いの手を差し伸べた母娘の骸に見せた寂しそうな表情に、彼の優しさと悪を憎む強さが感じられる。一方で一揆を成功に導く手腕があったことは分かりやすく描かれている。才蔵を最強の手下に育て、牢人集団を集め、農民をまとめ上げる。実行に際しては策謀をめぐらし、敵を翻弄する。蓮田兵衛の策士の面が良く出ている。戦国時代なら一流の軍師になれたのではないか。
蓮田兵衛の一揆は世の荒廃を加速させただけかもしれない。その後、応仁の乱、戦国時代へと続く混乱の時代の幕開けである。そんな時代の一瞬を切り取った今までにない時代劇でした。
一揆シーンもスカッとします!
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