室町無頼のレビュー・感想・評価
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長尾君を観る映画
長尾謙杜さんはすばしかった。 何よりキレのあるアクション! 大泉洋さんは、演技はシリアスなものまで過不足ないけど、立ち回りはイマイチ。 長尾さんが、長いアクションシーンを牽引していたと思う。 演技面でも、初体験の後を表情だけで悟らせるシーンがあるんだけど、そこがまた、初々しくて◎! これから、演技者として大きく羽ばたいてほしい。 話は変わるけれど、音楽はあれでいいのか?マカロニウェスタン風の音楽がアクションシーンのたびに流れるのが、とても違和感を感じたなぁ。 大泉洋さんは、売れっ子なだけに、一つの作品にあまり時間をかけていられない事がありありと出てしまう。どうしても妥協が入っている感じがしてしまう。 で、作品の完成度が上がらない。 日本映画にとって、とても残念な事のように思う。
想像していた100 倍おもしろかった
評判よりも…
25-011
劇団大泉洋
ドドト…ガシャン…グサッ…グググッ…ドシャ~?!
桃太郎の絵本から出てきたような、鬼ヶ島の鬼にはクスッとなった。 竜...
時は室町
原作が好きすぎるからなあ・・・
たくさん小説を読みますが、五本の指に入るであろう、かっこいい登場人物の蓮田兵衛、そしてストーリ上、成長していく役割の才蔵、ライバル道賢、その他の人物も全員かっこいいんですよ、原作では。
で、主役が洋ちゃんだってんで、かなり心配していたんですが、やはり・・・。
洋ちゃんが、闘痔の旅をしたり、札幌でゴミを拾ってるころからのファンなんですけど、それとこれとは別なんです。
洋ちゃんに兵衛は無理ですよ。
才蔵にアイドルを起用することはイマドキ仕方ないのかもしれないですけど、だったらキチンとした演出をしてほしい。
ウサギ捕まえて「やったああ」ってのはないでしょう。
暁信も馬切もお笑い要員みたいになっちゃってるし、女子同士の戦いも本筋とまったく関係なくぶっこんでくるし。
「話はつまらないけど、役者は頑張ってる」って評される映画はたくさんありますが、「話はおもしろいのに、役者がぶち壊し」って感じがしたなあ。
もちろん悪いのはキャスティング担当と監督だとは思うけどさ。
あと才蔵の修行の尺が短すぎて、あっという間に達人になっちゃってるし、そもそも原作読んでない人でも誰が味方で誰が敵でってのはわかったんだろうか?って心配になるほど、もろもろすっ飛ばし過ぎてたと思う。
楽しみにしていた分、残念です。
漫画的エンタメ時代劇
垣根涼介の時代小説を「あんのこと」の入江悠が監督・脚本で映画化した作品。
室町時代、応仁の乱前夜に起きた土一揆の実話が題材とのことで、渋い時代劇を想像したのだが、全く違っていて驚く。
冒頭の飢饉で死体が降り重なるシーンで重たい展開を予感させるのだが、なんとも派手なエンターティメント作品なのだった。
幕府の無策で貧富の差で苦しむ世の中を変えるため無頼漢の蓮田兵衛(大泉洋)は一揆を目論んでいた。
腕を見込み弟子にした天涯孤独の青年、才蔵(長尾謙杜)やならずものたちを集め農民たちの大群衆で幕府に攻め込むが、立ちはだかるのはかつての盟友で幕府の警護を受け持ち、悪党集団を束ねる骨皮道賢(堤真一)だった・・
史実がベースでほとんど歴史にも登場しない一揆が舞台で展開が地味。
作品のトーンも歴史時代劇の側面と戦国エンタメアクションの要素が混ざりなんとも中途半端なのだ。
才蔵が1年間修行のために預けられる棒術の達人の老人(柄本明)に預けられるのだが、このくだりはジャッキーチェン風香港映画のような荒唐無稽な作風。
一揆のアクションシーンでは才蔵はワイヤーアクション(VFX?)で塀にジャンプして飛び回るわで漫画映画の趣。
音楽は西部劇風・・
大泉洋はシリアスとコミカルのバランスが絶妙な俳優であるが終始シリアスで起用の意味がよくわからない。
才蔵役なにわ男子長尾はお世辞にも演技が上手いとは言えない・・
エンタメに振るのなら魔法や忍者が出てきて振り切ってしまえば思うのだが、そうはなっていない。
監督は時代劇で「マッドマックス」をやりたかったというようなことを言っているようだが、バランスが中途半端なのだ。
ただ、一揆のアクションシーンは大量のエキストラ、殺陣、カメラアクションも含め見応えある。
佳作なり、残念
賛否があるようなので、自分の目と耳で確かめたいと思い、本日鑑賞してみました。
残念ながら、否の意見の方が指摘する箇所はもっともな点があるとの感想を持ちました。
この点、賛否両論があったので、満を持して鑑賞した「侍タイムスリッパー亅とは質が違うことは認めざるを得ません。ざっくり言えば、予算額の多寡はともかく、生来の時代劇好きが細部にこだわって作った作品か、今回は目新しく時代劇をざっと描いてみようとして作った作品か、くらいの差を感じました。
「侍タイ」は、カット毎の構図が的確で美しいし、2種類の宣伝ポスターを見ても、キャッチーでこれだけでワクワクを感じさせて素敵です。ストーリー展開も劇伴も観客を引き込みます。
本作は、小説の原作があってプロットは斬新かつ興味深いし、キャスティング(大泉洋、堤真一、松本若菜、長尾謙杜まで)は良いし、一揆を表現しようとした映像(VFXも悪くはないです。)も大変頑張った感があります。しかしながら、全編にわたる軽いのりのマカロニウエスタン調の音楽が茶番感を醸し出していて、本格的〇〇〇を期待する向きにははなはだ不興(不快と言った方が相応しいかもしれません。)と思われます。むしろSFでおふざけ感がある「侍タイ」の方がよほどリアリィティのある本格さを感じさせます。
マカロニウエスタンは、ジョン・フォードら米国監督による人情西部劇に対抗して、(基本が)冷酷で無慈悲な西部劇(と私は評価しています。)を新たに創出したと考えてきました。本作がマカロニウエスタンをリスペクトしたというなら、もっともっと重厚な音楽を当てるべきでなかったかと、とても残念に思うところです。
とはいえ、監督は、それも承知の上で、少々茶番な作品としてまとめたかったのかもしれません。大泉洋を起用したのもその一環だったのでしょうか。分からないわけではありません。
というのも、登場人物の性格や行動の描写が甘くてどこか茶番感、ストーリー展開や映像表現も詰めが緩くてこれまた茶番感が漂っています。それで、この平仄を合わせるために劇伴は、軽いノリでもって、ナンチャッテ感を出したい(出すほかない)と考えた結果ではないか、と愚考するところです。が、ストーリーや映像に茶番感があるが故に、逆に重厚な劇伴を当てるのが正解だったと、私には思えます。
今一度、再編集版として劇伴をリニューアルして再公開して欲しい、と結構、本気で考えています。
総じて言えば、佳作の評価です。もちろん、戦国時代以前の室町時代を描こうとした点は大いに評価です。今後、この時代、特に応仁の乱を描いた作品が出るのを楽しみにしています。
いやぁ、百姓一揆は気分上がるわぁ!
苛酷な時代を生き抜いた勇者たち
新時代のアクションスター現る
IMAXで見ました。
前評判通り、これまでで一番かっこいい大泉洋が見られました!
しかしそれ以上に目を奪われたのが才蔵の存在。
小さく細く真っ黒で滑舌も悪く、頼りない少年が、辛い修行を経て成長する姿は、少年ジャンプの主人公のようでした。
もし日本でドラゴンボールの実写化をするなら、長尾くんに孫悟空をやってもらいたい!と思いました。笑
才蔵に未来を託す、兵衛と骨皮道賢との友情に涙しました。
そしてラストシーンの才蔵のなんと精悍で美しいこと!
京を離れた10年の間の月日が、その表情で見て取れるようでした。
長尾謙杜くん、新たな時代のアクションスターが生まれたかもしれません。
日本映画の冗長性(余白)
冗長性(Redundancy)ということばがあります。
冗長とは必要最低限のものに加えて、余分や重複がある状態のことで、宇宙ロケットやIT分野などでは、耐障害性を高めるために、あるシステムについて二重化して予備のシステムを用意することがあるそうです。つまり、冗長化することにより信頼性や障害対応力を向上させるのですが、この状態を冗長性があるというのです。
そういう意味で、この映画はかなり冗長性が高く編集されているのではないでしょうか。
才蔵の修行シーンまではいいテンポで見やすかったのに、それ以降は段々とあれもこれもと丁寧に時間をかけて描いている印象。ただ、結果として無頼という生き方や思想みたいなものが、空気感としてはかなり薄れ、全体的にまったりと眠気を誘う後半になってしまった気がします。
せっかく撮ったのだから、このシーンも本編に入れておかなくちゃ、みたいな感じで、本来なら使わなくてもよかった予備システム的なシーンまで必要以上に入れ込んでしまった?
こんなふうに感じるのは、冗長性(余白的?シーン)を極力削ぎ落として飽きさせることなくラストを迎える韓国映画(アクション、ミステリー、コメディなどなど)を見慣れてしまったせいかもしれません。
無頼とは…
みなさんは大泉洋さんの幻の妄想作品、「喧嘩太鼓」はご存知ですか?あの荒々しい漢の物語。
上半身裸で激しく太鼓を連打!連打!連打!!
荒々しくバチを打ちおろす!!
私はいつ大泉くんが半裸になるのかずっと待っていましたが、残念ながらこの作品ではそんなシーンがはございませんでした。
個人的にはふんどし一丁ででっかい太鼓を荒々しく叩いて欲しかったのですが…。
とにかく最初から最後まで大泉くんはカッコいいんです。カッコ良すぎるんです。殺陣はもちろん、時代劇の役柄はとても似合ってます。相手役の堤さんも最後までカッコ良かった。そして何よりこの物語で一番強くなった長尾くん!最後は無頼を受け継いで立派な漢になっていました!
ストーリーとしては徳政令の為に一揆を起こすだけの物語です。
一揆のため、荒くれ者たちが続々と大泉くんの周りに集まって来るところは、なかなか胸が熱くなりました。どう考えても一揆側は不利なのに、抜群の戦術で幕府側へどんどん攻め入って行くところは痛快です!
最後は無事、借金の帳簿を全て燃やして村人全員踊り狂って終わりかと思いましたが、その後は無頼の精鋭たちが本堂まで攻めます。
幕府の侍たちがわちゃわちゃ出て来て、あーこれでみんな死ぬんだろうなと思いましたが、まだ死にません!
大泉くんも足を刺されて動けなくなったその時!
長尾くんがブチ切れて六尺棒でバタバタと侍たちを倒していきます。あれよあれよと無双して堤さんにもドスッと一撃喰らわせます。
フラフラになりながらも、大泉くんと門の前に「無頼」と書かれた書き初めを貼り付けて、めでたしめでたし…。
かと思いきや、河原へトドメを刺しに堤さん御一行がやって来ます。手負いの大泉さんは覚悟を決めて、長尾くんへ手を出すなと諭し、大泉くんと堤さんのタイマンが繰り広げられます。
ザクッと堤さんに斬られ、ぶら下げだひょうたんと共に大泉さん死す。
それを見届けた長尾くんはひょうたんだけ拾って去る。トドメを刺した堤さんは泣きながら空を見る…。
最後の最後に長尾くんは立派な無頼の姿になって松本若菜さんの前に現れて、終劇。
無頼とは…この時代に居なくてはならない存在だったのだろうと思います。
幕府に刃向かう荒くれ者かもしれませんが、弱きを助ける姿はとても感動しました!
★が一つないのは、長尾くんの師匠、柄本明さんが戦場にいなかった事ですね…。どんな役で出るのかなと思っていたら、蛇拳や酔拳のユエンシャオティエンのような出で立ちの師匠役でした!
あの修業シーンは蛇拳や酔拳を彷彿させるインパクトのあるシーンだっただけに、柄本さんも最後に一揆に加わって無双して欲しかったです。
次回作は、脚本、監督、主演、主題歌大泉洋、「喧嘩太鼓」でお願いします!!
大泉洋さん、無頼最高でしたっ
以前から楽しみにしていた室町無頼観てきました!
大好きな大泉洋さんの映画なのでとてつもなく期待して行きましたが更に上回る素晴らしさでした、、、!
時代劇?特撮?ヒューマンドラマ?全ての要素が入ってる映画でしたっ
時代劇は時代劇なのですが、バックの音楽が何とも言えず昔ながらの特撮風なゴリッゴリの西部劇のよーにもとれる音楽で、そうかと思いきや時代劇にはないような爽やかな音楽が流れたりで独特な世界が表現されていて凄いバランスでしたっ
一見するとミスマッチに思えるのですが、そこを繋ぎ合わせる事が出来たのが大泉洋さんの雰囲気と全体の作り込みだと思いますっただ好き嫌いは分かれるかもですが私は素晴らしいと感じましたっ
そこにハマりにハマっているのが大泉洋さん演じる兵衛なんです!多分大泉洋さんしか出来ません(笑)キャスト考えた人天才、大泉洋さん天才っ
そして堤真一がまた素晴らしい、、、真っ黒な中に赤いラインが入っているお召し物がとっても似合っていて美しくも残酷な雰囲気が良きっ
大泉洋さんの演技にマッチしてて重厚感溢れる作品でした〜
ストーリーも良くて、時代劇にありがちな独りよがりな展開も全くなくて本当に素晴らしかったです、、、
前情報全くなく観たのですが、物語が進むうちに、無頼、とゆー言葉の意味を自然と考えていきました、最後にはよくわかりタイトルの意味が伝わって涙涙でした、、、
ただ勿体ないなかったのは才蔵役の子が酷くてリズムを崩されたこと、、、それがマイナス点でしたー
もっと違う役者さんで観たかったかな、、、
殺陣もカメラワークも迫力があるので是非映画館で観て欲しいですっ
殺陣もとても迫力があって
難しくなくて見やすかった
時代劇はテレビで時々見るくらいだった私でもどういう時代でどんな物語なのかが理解できた。
ラストの才蔵がボロボロになりながらも戦っている姿は痛快で感動した。
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