室町無頼のレビュー・感想・評価
全478件中、361~380件目を表示
洋ちゃん、カッコいい!
大泉洋のフアンなので観に行きました。
予告映像ではチャンバラのシーンが多いけど、物語はチャンバラだけでなく、もっと当時の平民の厳しい現状に物申す的な内容で、共感できました。
とにかく大泉洋ちゃんがカッコ良いです。
ボロは着てても心は錦です。
合戦のシーンは迫力があり「洋ちゃんガンバレ~」と応援し、最後は涙しました。
複雑な伏線など無いけれど、心にグッとくる映画でした。
堤さんもカッコ良かったけれども。
チャンバラを観たいときにはぴったり
才蔵役の役者さん、チャンバラが上手なので、JAC(は今はもう、ないんでしたっけ?えぇっと、JAE?)の人かと思ったら、ジャニーズ(は今もう、ないんでしたっけ?ええっと、STARTO?)の人だと知ってびっくり。
最後の長丁場でも、まったく不自然さはなく、「無双!」の説得力がありました。
大泉洋さんは、なぜだかかっこいいですね。
よくわかりませんが、「人生100万回以上やってる人」という感じがします。
映画の中でも、大泉さん演じる兵衛が登場するだけで、ホッと安心する。
その存在感は無二だと思いました。
堤真一さんもまたすごい。
そして松本若菜さんが美しい。
賢さと、優しさと、はかなさとが同居した美しさで、これまた良かったです。
ただ、MVPは、北村一輝さんでしょうか。
いやな役が似合うなぁ(^^ゞ
「こんな公家は殺されて当然!!」
と無理なく思わせてくれるいやらしさが素晴らしい。
それと比較して、三宅弘城さんの「小者な嫌らしさ」もまた良い。
つまりは、全員ハマリ役だったんだと思います。
2時間ちょっとに収めるため、いろいろストーリーには無理がありましたが、一揆のシーンは迫力もありましたし、チャンバラも良かった。
映画館で観て正解だったと思います。
わかりやすい展開だが意味わかんないところも多々あり
無頼
なかなか良い!
原作小説が面白くてたまらなかったので、期待して見に行きました。本日一般公開初日。
大泉洋は原作小説の蓮田兵衛のイメージとは程遠くて、どうなのかなぁ〜と、半信半疑でしたが、いやぁ〜やられましたね。
これはこれでしっかり世界があって、感動しました。
大泉洋の作る「間」は舞台で鍛えたもの?
それとも生まれつき持ってる才能?
最後のシーンでは、次の言葉が出てくる前に、この「間」で泣けてきました。
大泉洋で泣くなんて、不覚です。
殺陣のスピード感はハンパないです。このカメラマン、パルクール選手なの?って思うくらいカメラワークは縦横無尽。刀、槍の刃をかいくぐって目線が戦いのまっ只中を進んでいく。
屋根を飛び伝う戦闘シーンもまるでムササビ。
棒術シーンも最初からスタントなしだそうで、俳優長尾謙杜の若くてしなやかな身体能力の高さにも驚きました。
エキストラの数がものすごく多くて、京の路地を埋めつくす一揆のシーンでは、北海道のどっかの町ひとつ分いるんじゃないかというくらい老若男女さまざまな人、人、人。
それがどんどん切られ突かれて、死んでいきます。
そのシーンの残忍さを和らげるためなのか、当ててある音楽が妙に軽快で、ちょい違和感。
しかし堤真一さんの男気と哀愁ある姿も必見です。
北村一輝さんのだらしない死に方も逆にかっこいい。
応仁の乱の少し前の、市井の人々が重税に苦しんでいる時代の話です。
▪️大泉洋
道民にとっては、頼りになりそうで頼りにならないお兄ちゃん、もしくは何だか心配でいつまでも目を離せない長男って感じなんですよねー
正義感が あふれていましたね。y(~_~)y
惜しい。
アクションシーンが爽快
良くある時代劇ではなかった
役者は頑張ってるのに音楽だけが残念
垣根涼介の原作は未読である。1462 年に発生した寛正の土一揆の首魁が蓮田兵衛で、室町期に発生した徳政一揆の指導者として、武士が一揆を指導したことで特に名が知られる人物である。「新撰長禄寛正記」に名前が記されている実在の人物で、史書に表れているのはそれが唯一である。対戦する骨皮道賢も同様で、史書での記述は極めて少ない。
室町時代は飢饉が頻発した上に、無能な支配層は収益減を恐れて税率を無計画に引き上げたため、払えない庶民は有力者から借金をする以外に生き延びる方法がなく、多額の借金の返済のために娘や妻を売りに出す者が後を絶たなかった。無能な岸田やゲルのせいで税額が上がり続けている昨今の状況に酷似している。そもそも、借金の原因は支配層の収入確保のための税率の高騰なのであるから、一種のバブルであって、回収できなかったとしても貸した側が首をくくるようなことにはならなかった。
衆生の救済が最大の存在意義であるはずの寺社も高利貸しをしており、取り立てのために女を連れ去るなどということを平気でやっていたのだから酷い話である。このため、一揆を起こして支配層に借金の帳消しをさせる徳政令を出させようという騒動が頻発した。大概は農民が主体であり、武装も農機具等の貧弱なものであったため、支配層が子飼いの武士集団を繰り出せばほぼ一方的に鎮圧できた。
ところが、寛正の土一揆は武士である蓮田兵衛が首魁となって数千人の一揆を指導しており、一揆勢を組織的に活動させて京への出入り口を封鎖し、東寺を制圧した後に糺の森に進出して相国寺東門を攻撃し、幕府(花の御所)にまで侵入するかの勢いを見せた。二条にあった高利貸し街に放火して借金の証文を焼き払い、一揆に参加した者らの借金を帳消しにしてやったのである。
幕府は侍所所司代や在京大名に鎮圧を命じ、兵衛は土豪百姓を糾合して一度は幕府勢の攻撃を退けたものの、再度の攻勢によってついに敗走した。史書に書かれているのはそうした概要だけであり、その他の人物や出来事は作家の自由な想像力によって創作されたものであるが、実に魅力的な人物が多く登場していた。
飢饉や疫病に苦しむ庶民を救済もせず、ただおのれらの利益ばかり追求する支配層や僧侶どもは、まさに現代の増税ばかりの有害な役人どもを彷彿とさせた。限界まで湧き上がった民衆の怒りは察するに余りある。だが、一揆は鎮圧されなければ世の中の秩序は守られない。史実での蓮田兵衛は捕縛されて処刑されるのだが、映画の結末とは違っている。
大泉洋の存在感は抜群で、殺陣の動作もキレキレだった。才蔵役の若い役者もそれは同様で見応えがあった。松本若菜の美しさは大変な目の保養だった。ただ、音楽は「相棒」シリーズの全作品を手掛けている人だったが、この映画の音楽は非常に不釣り合いだった。緊張感が必要な場面でも腑抜けのような曲が流れて雰囲気を台無しにしていた。こんな曲なら流さない方がマシだと思った。猛省を求めたい。
垣根涼介の作品がこれほど見事に映像化できるのであれば、宇喜多直家を描いた「涅槃」も是非お願いしたいものである。
(映像5+脚本4+役者5+音楽1+演出4)×4= 76 点。
駆けつける
と思ってましたよ!武田梨奈さん。口のきけない役が又イイ。
2羽?のウサギ優もじっとしてましたね、名演。
少林寺みたいな特訓とか、エンタメに特化していて正解。室町時代まだ鉄砲が無いから・・将軍も公家の延長みたいでもの珍しかった、十一人の賊軍より良かったですね。
無頼の意味が良く分からない…
新しい時代劇?
最初の方で時代劇に合わないようなBGMに戸惑いはありましたが、途中からは慣れてきた。というかむしろ良いとまで感じられるようになった。
基本のストーリー自体はシリアスだと思うがキャラや演出、音楽などの影響で重たくはなりすぎて無くて自分は好きかも
○蓮田兵衛(大泉洋)がとにかく良い
○才蔵(長尾謙杜)の成長も良かったかな。演技というか喋りがあんまりだったけど
○骨皮道賢は堤真一ってだけで無条件で好きになる
○全体的にメリハリがあって良かった
○エキストラというか飢えてる人々の描写のがんばりに
✕全体的に暗いから分かりづらい
✕一揆側の主要キャラ死ななさすぎる(もっと見せ場を)
✕悪党の見せ方が弱い
✕蓮田兵衛の一揆起こすまでの過程というか心情の描写が欲しい
✕喋りが重なるところや叫び声が多く聞き取りにくい(柄本明は素で聞き取りにくい)
✕蓮田兵衛と骨皮道賢のラストのBGMは好みだったがやり合わなくて蓮田兵衛が切られに行くみたいのを求めた
あと2人の過去の描写とかも
✕才蔵のその後がオリジナル演出として後々の〇〇になる。みたいなのが欲しかったしラストシーンで才蔵の姿をハッキリ見せて欲しくなかった(松本若菜が気付いて無音のまま才蔵の棒と兵衛の酒入れ?を映して終わりに)
全体的には好みな作品だっただけに注文つけたくなりました
でも鑑賞後、何だか清々しい気持ちにもなりました
まあ、所謂チャンバラ映画です
原作は6年も前に読んでいたのでストーリーは記憶になくて蓮田兵衛(大泉洋)が弟子となった才蔵を琵琶湖畔に住む師匠のところで鍛練するところで思い出しました。
応仁の乱の京都が舞台で大飢饉の室町幕府を転覆させようと一揆を起こす物語です。
京都を守る骨川道賢(堤真一)の絡みも面白かったのですが、個人的には最近お気に入りの松本若菜が演じる白拍子?が良かった。
まあ、殺しあい、死闘の連続でもう少し時代背景等々を丁寧に描いて欲しかった。
期待ハズレだった・・・
応仁の乱直前の京が舞台の垣根涼介著歴史小説「室町無頼」が原作。主人公「蓮田兵衛」=大泉洋と、「骨皮道賢」=堤真一、棒術の名手になる「才蔵」、京一番の遊女として知られる「芳王子」・・・。入江悠の監督・脚本作品。
先行上映されたIMAXGTスクリーンで観たが、IMAXでなくてもよかったかな。評価は★3.5。少々期待ハズレだった。原作は読んでないが、原作の方が面白いのかもしれない。
昨今の政治状況とどこか似てなくもない、室町中期。政治の退廃と重税。もうちょっと、悪い奴らを懲らしめる、スカッとした映画を期待したけどね。やはり邦画は力不足だな。遊女もなあ(>_<)・・・大活劇映画って評判の割りには戦闘シーンも、いまいちだった。残念。
今の世だと、上級国民が自分のために徳政令を悪用しているので、そろそろ何かが起きそうで怖いですねえ
2025.1.17 イオンシネマ久御山
2025年の日本映画(135分、PG12)
原作は垣根涼介の同名小説
実在の人物・蓮田兵衛の徳政一揆を描いたアクション時代劇
監督&脚本は入江悠
物語の舞台は、1461年(寛正1年)の京都
疫病と飢饉に見舞われた日本では、食うに困る者が続出し、重税によって人々はさらなる困窮に喘いでいた
悪党・骨皮道賢(堤真一)が洛中警護をする有様で、贅を尽くす貴族は洛中にこもって好き放題を行っていた
ある日のこと、借金を返せない家に押し入った金貸の僧兵・法名坊暁信(三宅弘城)は、落武者の倅・才蔵(長尾謙社)に主人を殺すように命じたが、彼には殺すことができなかった
その後、酒宴で泥酔する僧兵たちだったが、そこに道賢一味がやってきて、皆殺しにして金を奪ってしまう
才蔵も連れ去られ、彼らの所有物と成り果てた
そんな彼らの元に、道賢から呼び出された蓮田がやってきた
道賢は一揆を未然に防げと命じ、蓮田は才蔵を引き受けることになった
ひと仕事終えた蓮田は才蔵を解放しようとするものの、その強さに惚れ込んだ才蔵は弟子入りを志願する
蓮田は「1年命を預けろ」と言い、知人の唐崎の老人(柄本明)に彼を預けることになった
映画は、才蔵が老人の修行に耐え抜く様子を描きつつ、着実に一揆の準備をしていく蓮田が描かれていく
そして、才蔵の皆伝と共に手駒が揃い、決行日を決めることになった
馬借たちがふれ回るものの、隠密によって道賢にバレてしまい、彼は蓮田の元に直談判にやってくる
だが、蓮田は人々の証文を燃やすために半日だけ動くのを待ってほしいと頼み込んだ
物語は、蓮田と道賢の因縁を主軸として、2人の男を渡り歩いた高級遊女・芳王子(松本若菜)の視点も導入される
彼女は道賢の元カノで、蓮田の今カノなのだが、どちらかの子どもを二人育てているように思えた
また、才蔵を成長させる役割も担うのだが、蓮田の信念を継ぐ者として、彼の生き様を彼女に伝える役割も担っていた
ラストシーンはその伝達になると思うが、その先は察してねと言う感じに描かれていたと思う
映画は、才蔵がアクション担当という感じで、蓮田と道賢にもそれぞれ見せ場がある
勧善懲悪的な内容で、幕府を倒すまではいかないが、吉坂郷を攻撃した大名・名和(北村一輝)を簪で刺し殺すシーンは胸熱展開だったと思う
わかりやすい武士道の表現であり、民衆の我慢の限界とその打開がいつの世も変わらないことを描いていた
蓮田は御所の門に「無頼」の文字を貼り付けるのだが、これは「幕府不要」を意味するものだと思う
その後、徳政令が発布されるのだが、現代でも通じる金融のあり方と弱者救済を描いているので、アップデートをするならば「奨学金問題」あたりが何らかの動きを作りそうに思える
また、税負担の負担が収入の半分を超えてきて、それでも是正をしない政府を見ていると、令和版の一揆というものがいつ起こってもおかしくない
民衆はこのまま黙って死ぬならという思いと、施作によって犠牲になった者の無念を背負っていくので、室町の出来事だと高を括っていると、歴史の悪役になりかねないのかなと感じた
いずれにせよ、本作は「剣の達人を大泉洋が演じることをどう思うか」というところに分水嶺があり、それが評価軸になりかねないところがある
だが、一揆を企て、民衆をまとめる力であるとか、人懐こい性格で人気を得ていく素の部分においては、このキャラは合っていると思う
キャラもたくさん登場し、パンフレットでは主要な人物はほぼ網羅されているので参考になるが、モブのキャラについてはさすがに本人発信のSNSでもないと見分けるのは不可能に近い
同じような格好をして特殊メイクで顔がほとんどわからないし、瞬間芸のような登場をするキャラがたくさんいるので、キャストロールは「登場順」にでもしておいた方が良かったんじゃないかなあと思った
最高
全478件中、361~380件目を表示