「セットには相当予算張り込んでいる」室町無頼 守井 象さんの映画レビュー(感想・評価)
セットには相当予算張り込んでいる
演者もわんさかで焦点が散漫に成りがち
染色など衣装•言葉遣いの段差など時代考証の齟齬、唐突なワイヤアクション、荒っぽい筋運び、浅いテーマの掘り下げ、劇伴のアンマッチ.....おっと、いちいち突っ込みを入れ乍ら観てたら鑑賞料金が勿体ない
椅子に座って観始めてしまったからには割り切って、堤真一の堂に入った演技、大泉の芸幅を素直に堪能しておこう
でも、混迷・圧政の時代に、理不尽な高利証文を燃すことと引き換えに兵衛が命を差し出して成し遂げたかったこととは....冒頭の母娘の骸の為だった? この尺での主題の描き足りなさはちょっと難儀かな
どうしても往年の名作と比べてしまう人は観ない方がよい
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