「才蔵の成長劇と現代に通じる室町の政治」室町無頼 もちさんの映画レビュー(感想・評価)
才蔵の成長劇と現代に通じる室町の政治
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まず、何より才蔵の成長劇が凄かった。兵衛に拾われた時は死にかけでボロ布みたいな少年だったけど、修行していくにつれて最初と同じ人だとは思えないくらい成長してる。顔つき、体つき、内に秘める芯の強さとか、もちろん棒術の成長も本当に凄かった。一揆のシーンで才蔵が現れた時、きたーーー!!!ってなった。彼がいれば、勝てる、、!感が半端ないし気持ちいいくらいなぎ倒していくのが最高しでた。才蔵の棒術を見るために映画に行ってもいいくらいでした。
そして室町の腐った世の中が、今の日本への皮肉のようで、、、権力を持つ一部の人間が贅沢の限りを尽くし、民のことは放りっぱなし。「民のために使わんで何のための税じゃ!」って言うのが印象的でした。
一揆のシーンは本当に圧巻です。民の怒りが爆発して権力に立ち向かう。まさに日本版レ・ミゼラブルとか言われてるのに納得します。爽快劇であるけれどとても考えさせられる作品だし、一揆の後のシーンはうるっとしました。
時代劇興味無いかなって人も見やすいし、爽快で気持ち良かったです。
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