劇場公開日 2025年1月17日

「期待しすぎました。時代劇、下手か!」室町無頼 すかちんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0期待しすぎました。時代劇、下手か!

2025年1月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

最初のトレーラーを見たときから
大いに期待しており、「十一人の賊軍」は
本作の前菜くらいの気分で鑑賞しました。
かなりレビューの点数が高いのであえて厳しく。
主要キャストや脚本などは悪くないです。
大泉さんも優しさと強さのバランスをうまく演じていたし
難しい立場を演じた堤さんもさすが。
松本さんも元々の美形を前面に出せる役がやっと来て良かった。
電王の頃から美人で、ぜったい売れると思っていましたが
時間かかりましたね 笑。
長尾さんの成長からの爆発的な強さは鳥肌ものでした。
「るろうに剣心」の佐藤健さんを彷彿とさせる殺陣はすごかった。
ですが以下の点が終始気になり、乗りきれませんでした。
最初に気になったのは善悪含めた荒くれ者まわりのメイクや演技
過剰な目張りを入れたりアニメの悪役のような髪型やヒゲにしたり
昨今の時代劇ではあまり見なくなったチープな出で立ち。
演技も悪役そのもののドスを利かせたダミ声だったり
かなり安っぽい作りです。
また、メイン以外に集まってくる主要なメンバーのキャラ立てが弱い。
まったく感情移入できない。いてもいなくてもいい役ばかり。
あと音楽が軽い。
かつての娯楽時代劇でもよく使っていた手法ですが
マカロニ・ウエスタン風の音楽がかなり頻繁に使われています。
その手法も、マカロニ・ウエスタンも好きなのですが本作には合わない。
その他の音楽も軽くポップで
安いテレビドラマで使われるようなものが多かった。
この作品の質を下げる大きな要因です。
人を集めて勝ち目のない戦いをする系としては
「十一人の賊軍」同様
三池版「十三人の刺客」は超えられませんでした。
こちらは十三人のキャラ立てが素晴らしく、皆かっこいい!
当然「七人の侍」は別格ですけどね。

すかちん
さんのコメント
2025年1月19日

ほんと音楽が軽いにはほとほと同感します

樹