劇場公開日 2025年1月17日

「自分の頭で考えろ!」室町無頼 ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5自分の頭で考えろ!

2025年1月18日
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鑑賞方法:映画館

原作は未読です。
応仁の乱前夜の京都が舞台って、
なかなか今まで見たことのない時代設定で興味がありましたし、
蓮田兵衛もググってみるくらいしかしていませんので、前情報ほぼ無しで鑑賞しました。

前半は蓮田兵衛(大泉洋)の人物像と各キャラクターとの関係性が描かれていて、
魅力的に描かれていましたね。面白い世の中にしたいというのが彼のビジョンなのでしょう。
才蔵(長尾謙斗)との出会いのシーンや、才蔵が蓮田兵衛という人物そのものの魅力を感じる
各場面もすごく良かったですね。

中盤は主に才蔵の修行シーンが印象的でした。
ロッキー、ジャッキー・チェン、ドラゴンボールなど、いろいろな作品の修行シーンを
思い浮かべてしまいましたが、ここは実に柄本明演じる老師が実に楽しそうでしたね。
1年で逞しく成長していく才蔵には目を見張るものがあり、次の展開が楽しみになりました。

後半はやはり京での戦シーンが圧巻でした。
かなり長尺でしたが、この作品のような戦シーンはなかなか他では見たことないですし、
トリッキーな一揆軍の作戦&動きも実に面白かったですね。
才蔵=長尾謙斗のアクションは素晴らしかったです。今後もアクションをやってほしいですね。

最後の蓮田兵衛と骨皮道賢(堤真一)の対峙シーンはグッときました。
特に骨皮道賢の思いが溢れるところに。

というわけで、本気度の高い時代劇になっており、2016年からの企画ということで、
実現させた入江監督と東映の気合いも感じました。
コミカルな大泉洋ではなく真面目な大泉洋です。私は真面目な大泉洋が好きですね。

良い作品だと思いますが、劇伴が微妙〜でした。
各シーンにあっていないと感じましたので、ここは減点ポイントでした。

もっとも記憶に残ったのは、蓮田兵衛の「自分の頭で考えろ!」というセリフ。
自分自身にも刻み込みたいと思います(笑)

追伸:
本日土曜日のお昼の回で鑑賞しましたが、ジジババの構成比が高く、
まるでお茶の間で観ているかのような雑談&自由な振る舞いにゲンナリしました。

ひでちゃぴん
トミーさんのコメント
2025年1月18日

共感ありがとうございます。
証文焼き捨てから先の展望が無いのは、スパルタカスと同じですね。兵衛は死に急いでいる気配すら感じました。
宮崎と言えばかくかくしかじかの原作読まれた事ありますか?主役二人、凄まじい違和感じゃないですか?

トミー