「Like a Prayer」デッドプール&ウルヴァリン ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
Like a Prayer
1・2と共に劇場で観る機会を逃していたので、3で無事に映画館に合流できてよかったです。
最速上映よりも先に先行試写会で鑑賞させていただきました。ありがたいことにIMAXなのにも大感謝。
過去に取り残されたヒーローたちの救済、とんでもない人数のカメオ出演、変わらず繰り広げられるメタ的発言の連発、スーパーヒーローのコラボと思う存分楽しませてもらいました。
OPから悪趣味さ全開で、墓から掘り出したウルヴァリンが骨々しい状態で登場して、モブと骨を用いて戦う斬新かつ見応えのあるバトルでいきなり盛り上げてくれます。
骨の部位を刺して投げて、その血飛沫でキャストや製作陣を紹介するお馴染みのスタイルで否が応でもテンション上げてくれます。
やはりデップーとウルヴァリンという時代を象徴する捻くれたヒーローが踏揃う瞬間はやはり痺れましたし、2人が好き放題暴れてくれるのが本当に良かったです。
ウルヴァリンがマスクを着用して戦うところだったり、2人の共闘ながら基本的には個人プレーで蹂躙していくのももはや楽しいの部類でした。
MCUは軽くイジる程度で、基本的にはディズニーに悪態をついて、FOX時代のヒーローをメインにイジって救ってなので、デップーでもそこはイジっちゃダメなのかとはなりましたが、アントマンの顔がガーっと空いてドクロになって、「ポール・ラッドも老けたな」とサラッと投入するあたりはナイスやな〜と思いました。
FOXのロゴが砂漠に埋め込まれていて、再会を懐かしむデップーの絵面とか最高すぎました。古巣をバッサリ切っていくスタイル好き〜。
クリス・エヴァンスがヒューマン・トーチとしてしっかり絡んでくれていたのも最高でした。MCUでは最高のキャップを演じていたのに、今作では出演料の高さで速攻で皮膚を剥がされて粉々になるという超豪華なカメオ出演でいきなりお腹いっぱいになりました。
ウェズリー・スナイプスのブレイドもしっかり参戦してくれていましたし、訛り込みでやってきたガンビットもいたりして大変絵面が豪華でした。
ヘンリー・カヴィル演じるデッドプールはスーパーサプライズでした。元ネタやら騒動やらを最近知った身としてはおぉ〜ってなりましたし、劇場内もおぉ〜ってなってました。
小ネタも盛り込みまくっていて、主演2人のこれまでのキャリアも全てぶち込んでいくコアであればコアであるほど燃える要素がありまくって多くのシーンで笑わせてもらい、多くのシーンで胸を熱くさせてもらいました。
ただHONDAの車に乗ってヒューがCMに出ていたというのは流石にマニアックすぎてそこは知らねぇよ!と元ネタを知って笑ってしまいました。「ウルヴァリンサムライ」でもそんなシーン無かったよな…と記憶をフル回転しても分からなかったのは不意を突かれました。
コミックス版の色んなデップーが参戦してくる流れもゾロゾロとやってきて、2人でまとめて薙ぎ倒していく様子は爽快でしたが、横スクロールだとどうもサクサクっとよりかは作業的なものだったので、主観視点だったりでバコンバコンぶっ飛ばしていってくれたら良かったのになぁとはなりました。
最後もスーパーヒーローとしての自己犠牲という形の演出で、マドンナの曲も流れ出して盛り上がりは最高潮からの問題なくリバース!というのももはや安心感があって良かったです。
そこから2人で軽口叩き合ってのホームパーティでワッハッハするゆるっとした流れも好みでした。
大作のラストの締め方でこれをやれるのはデカいなぁってなりました。
ただ全体的な盛り上がりとしては単独作の前2作の方が面白さ的にも切れ味的にも上だったかなーと思いました。
メタ的発言が多いのはファン向けなので全く問題なしなのですが、それに頼りすぎてる感はちょっとありました。
エンドロールは2人のヒーローとしてのメイキングがたっぷり流れてウルッときましたし、そこからのヒューマンの悪口っぷりをぶち込んでくるので最後まで笑いを提供してくれてるわ〜ってニヤニヤしながら劇場を後にしました。
予習は無くてもいいよ!と監督は言ってたけど、これは絶対に予習が必要なので、X-MENシリーズとライアン・レイノルズとヒュー・ジャックマンの過去作をおさらいしまくっていれば楽しさは倍増していくと思います。
これからのMARVELに偉大な作品たちが無事合流してくれましたが、ディズニーはこの作品たちの長所をガンガン伸ばしていって欲しいです。
それと企画段階で出ていたドーピンダーとのドライブだけでいつか1本撮ってくださいな。
鑑賞日 7/23
鑑賞時間 19:00〜21:15
座席 N-23