Cloud クラウドのレビュー・感想・評価
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テーマは良かったのだが現実離れの展開が!
現実に闇バイトとかで見知らぬ者同士が犯罪に加担したり知らん内自身が水面下で話題になり恨みを買って報復されるなんて事はあり得る事だが
オッサンならともかくあんな若いお兄ちゃんが裏社会の中軸?
米国的な銃撃戦に!?
もっと日本的な結末にして欲しかったし今後2人は裏社会ビジネスへ!?
おもんな。
笑いの怪物の岡山天音風に言うと、おもんな、の一言。
柴咲コウがフランス語喋ってた映画と同じく期待はずれ。(期待が大きすぎた)
これだけのキャストが揃っててつまらないってのは脚本が悪いんだろう。主役以外無名の役者さんばっかりでも充分堪能できた侍タイムスリッパー観た直後だったから余計に残念でした。一番大きなスクリーンで上映してたのに。
全く魅力のない主人公、誰にも共感できない登場人物、リアリティのないドンパチ。
流石の菅田将暉でも。
笑いの怪物の菅田将暉はわずかな出番だったけど、あの居酒屋のシーンだけでも、今作の菅田将暉よりも百倍、いや一万倍くらいよかった。
吉岡さん今年何作目。矢柴さん何やっても様になる。
窪田正孝イッちゃってるな。松重さんあんだけか。
ほんとに豪華なキャストなのに。
アカデミー賞の日本代表だって。
選んだ人たちが狩られないか心配。
転売みたいに内容見ずにポチッとしたのかな。
ベビわるの次回作のターゲットは奥平大兼とその組織だな。(ベビわる日本代表にすればいいのに。海外の人の好きなクールジャパンが詰まってるよ。)
転売いやーん。
映画的言語で語られる黒沢流ハードボイルド
かって山根貞男は「映画はスクリーンに写っているものが全て」と喝破した。思いが画面に写ってなければ映画として成り立たない(いくら監督や出演者が思いを心のなかに持っていても)こと、さらにTVドラマなどから派生した作品が観客が持っているイメージを利用して、いわば楽して作り上げられることへの批判である。「面白いこと」と「映画として成り立っているかどうか」は別問題なのである。面白ければそれでいいじゃん、という反論もあろうが、やはり映画は150年近い歴史があり、それなりの方法論が積み上げられている。それをなぞったほうが面白いものができる可能性が高い。実際、2003年に山根が批判したのは「映画でなく面白くもない」TVドラマ由来の作品である。2024年の今、またぞろスピンオフが公開されるらしいが。
さて「Cloudクラウド」は実に映画らしい映画である。かつ面白い。練り込んだ脚本、鍛えられた俳優陣にきちんと趣旨を伝えた演出、光と影と空気感を捉えて奥行きのある撮影、合理的なカット割り。技術的なバックボーンが前提としてある。そして黒沢は写し取ったものだけで勝負する。
テーマとしては「転売ヤーの災難」といったものであり目新しくはないが、素晴らしいのは菅田将暉が演じる吉井を取り巻く人々が彼に抱いている悪意をくっきりとスクリーンに焼き付けているところである。いつもの黒沢の映画と同様、彼らのバックボーンは最低限しか表現されない。彼ら(古川琴音演ずる秋子も含まれる)はスクリーンの滲みの如くどこからともなく表れ、そして空気のような悪意だけを残していく。
そして、あと、この映画が非凡なのは、吉井が徹底的に無神経なところである。それなりに対人関係とかには気を使っているものの、人に対して関心がなくマイペースである。荒川良々演ずる滝本や窪田正孝演ずる村岡が異常なほどの敵意をもつのはこの吉井の性向のために違いない。
かくて、悪意と無神経が致命的に対立し、行き着くところまでいくことになる。無機的ではあるがハードボイルドな帰着であると言ってよい。
だから最後の吉井と佐野が乗る車の車窓に見える光景は、ハードボイルドな西部劇のエンドロールで進む馬の背景として流れる風景や、ハードボイルドな探偵もののエンドロールで車窓に流れる風景をイメージしたものだと思う。ハードボイルド劇が終わったサインとして。ただ本作のそれは大西部やサンタモニカの風景ではなく、地獄のアブストラクトな描写であろう。これから彼等が向かう先の光景として。ここがなんとも黒沢清らしい。
ものすごい映画を観た!!無国籍と不穏が漂うクラウド
見終わった後、興奮冷めやらぬうちにゾクゾクする感覚があり、ものすごい映画を観たなと感じました。
個人の感想なので、正確ではないかもしれません。
クラウドは和訳すると「雲」ですが、色で表すとグレー、主人公の吉井達の気持ちや立場が明確でなく、雲で覆われているような状態だと思います。
前半は転売を軸とした話で、後半は主に銃撃戦になります。この銃撃戦は、白対黒ではなく、グレー対グレーの戦いになるのが実に面白いです。どちらも警察のように正義でないグレーの存在だと思います。銃撃戦は長いかなと初めは思いましたが、常に何かが起こるような不穏な空気が漂っており、いつの間にか時間を忘れるような緊張感でした。
登場人物は、吉井も秋子も佐野も謎のあるグレーの存在で、実に面白いです。秋子も佐野も吉井の転売の優れた能力を見抜いていたのだと思います。特に秋子は、お金目的だと感じる行動が最後に出ていました。
ラスト、車のフロントウインドウに写し出された雲がそのまま吉井の気持ちを表しているようで秀逸でした。
ストーリー展開に違和感、ゾワゾワ感なく期待ハズレ
期待度○鑑賞後の満足度△ ここは地獄の一丁目…“銭の花を咲かせます”令和ダーク版
①前作『蛇の道』が面白かったので観ることにしたが、いまいち。
②毎度のことながら前知識無しで観たので、SNS,空間というかITによる仮想空間を題材にしたホラーかと思っていたら全然違いました。
寧ろ人間の憎悪・恨みつらみを題材にしている人間臭い話なんだけれど、全く人間臭さが無いのがこの監督作らしいというか。
③前半はやたら眠たい。演出や編集のせいではなく恐らく私の体調のせいだと思うし寝落ちしなかったので、一応映画1本を観たことに勘定します。
菅田将暉が後半訳がわからないまま追われ出すところからやや面白くなるが、人間の憎悪・怨恨・劣等感が増殖して狂気に変わり相手を選ばず暴走する(テロってその最たるものだね)恐ろしさというところまでは描ききれていない。
④言いたいことは分かるし、映画らしい映画なんだけど感興が湧かない。
⑤菅田将暉は随分と大人びてきたが、扮する主人公が、多分、金儲け以外のことには鈍いんだと思うが、縛られて今から拷問死させられるというのに暴れも抵抗もせずいやに冷静だし、初めてにも関わらず躊躇わずに銃を打つし、(金目当てなのが見え見えな)恋人が死んで初めて感情を爆発させるしと、よく分からない人物なので感情移入も出来ず、なので主人公が感じているだろう恐怖も伝わって来ない。
ホラーでもサイコスリラーでもなかった
男の転落劇 悪人でも善人でもない男
転売屋のドキュメンタリーのようなリアル感は感じられなかった
キャー怖いと思わせる展開というよりは
中盤からは、もしかして「夢オチ」なのかと疑いながら見る
夢ではないようなので、別の見方となり失笑
ここまでくるとある意味おもしろい
色々と予測しながら見る
やっぱりねと予想通りになっていく
映画館でなければ倍速再生かも
アマプラとかで見たことのある洋画のような話
ラストマイル 侍タイムスリッパー と鑑賞したこの秋
この映画に期待しすぎた…
俳優さん達は良かったんだけどね
魅力的な人がたくさんでてた
菅田将暉くん古川琴音ちゃん岡山天音くん荒川良々さんの名前だけでも楽しみだったのに
窪田くんにお忙しい松重さんまで
期待しましたよ 期待しすぎました
なんてことでしょう………
地獄への旅立ちですか
後半少し長く感じた
転売への警鐘がテーマなのだとしたら、なぜあんなにたくさん人が死ななきゃいけないのかの理由づけというか動機づけがもう少し欲しかったように思った。
健康器具のおじさんや、ブランドコピー品の彼、フィギア買い占め、そのあたりをもう少し丁寧に書くとか、他のエピソード増やすとか。でないと、復讐をすることにした被害にあった人達が悪者になってしまうというか、、
ちょっとしたことでこんなことになっちゃうよ、ネット怖いよ、ということであれば問題ないのか?
皆さんの演技は素晴らしかったし、色合いというか雰囲気も良かった。
転売ヤーへの注意喚起
鑑賞後の第一声、
「なんじゃこれ」
一般人が拳銃持って皆で復讐?
転売ヤーへの妬み嫉み
こんなことやってると天罰下るぞーっていう
見せしめなのか?
唯一の救いは「さのくん」だけど
この人物も謎だが、
解き明かされないまま
エンドロール…
結局最後まで何を見せられてたんだか。
菅田将暉の無駄遣いやーー
極端な描き方だけど
黒沢清作品は人間の深層心理の得体の知れない不気味さ、のようなものを独自の目線で描く、怖さと面白さがあると思う。本作はちょっと不気味さが足りないかもしれない。恨みからの鬱憤を晴らす行為がネットによって盛り上がり、実行に移されるくだりは、現実的に無くはないように見える。ただ心情が行き過ぎているところに不気味さがない。荒川良々はこういう役を既にやり過ぎていて想像がつく。他の役者達もさすが演技が上手いので見応えはあるが、ちょっと加速の仕方に無理があるかも。
そんな中で終始ほぼ一貫してテンションがあまり変わらない菅田将暉の表現はやはりさすが。むしろ多少怯えはするものの、いつも他人の事より自分のビジネスを最優先、と淡々と行動する主人公が一番不気味かもしれない。敢えて触れると謎のアシスタントの存在は、闇を感じない闇の存在で面白い描き方ではあった。
ラストシーンの描き方、スクリーンは日本映画ではなく、ハリウッド作品のようだったのは、さすが黒沢作品と感じたところ。
リアリティー無し、でも退屈ではない
転売屋の主人公を殺すために、銃を調達して、自宅を襲撃・誘拐し、廃工場にて撮影しながらなぶり殺しする。どんなに偽ブランド品を買わされたとか、高額な健康機器を買い叩かれたからと言って、そんなことをする集団がいるのだろうか。買わなきゃいいし、売らなきゃいいだけではないのか。主人公が雇った、手伝いの若者がパソコンをのぞき見したことを注意し、二回のぞき見した若者を首にするシーンがあったが、そんなことで首にするくらいなら、なぜ画面ロックしないのか。荒川 良々演じる主人公の職場の上司は、彼だけなぜ作業服を着ていないのか?そもそも荒川良々のような雰囲気を持つサラリーマンなど私はこれまでの実社会で会ったことはない。古川琴音演じる恋人は金が目的で主人公と付き合っていたのなら、なぜ主人公のカードや通帳を盗まないで家を出たのか等々、私はこの映画にはリアリティーを感じなかった。
退屈な映画かどうかの私の判断基準の一つは、見ている途中で時間が気になって、時計を見るかどうかだ。退屈な映画は今何時か知りたくなり、ついつい時計を見てしまう。この映画では時計を見ることはなかった。ストーリー自体には引き付けられたということになる。
全てを犠牲にしてまでやる事なのか。
ラーテル
滝本はもっと普通で実直な雰囲気の人の方が、秋子はもっと色気のある人の方がハマるだろう。
でも、そのあたりは多分ワザとなんだと思う。
何人かのキャラが突然それまでの印象とは違う行動を起こすことも含めて、違和感を演出してる。
それら自体に意味はあるのだけど、ちょっと重ねすぎ。
そのせいで、題材の割にリアリティはないし、終盤に「組織」とか言い出すから、もう…
吉井の“仕事”ぶりも、フィギュア以外で“被害者”の描写がないので後半の展開が唐突に映る。
村岡、滝本、三宅の動機は転売関係ないし。
ピアノ線(?)の罠の次のカットで退職とか、シーンの繋ぎがよく分からない所も。
終盤の緊張感はそれなりなのだけど、見張りも置かず全員でゾロゾロ動くのは馬鹿なの?
銃の扱いとか佐野くんの感情とかは一旦流すが、クライマックスがだらだら長い。
途中で秋子に声を掛けさせた意味もないし、そのせいで最後の展開も読める。
あの状況で、佐野に忠告された直後に「クレジットカードは?」って言われて出しますか?
とか色々言いつつ、『蛇の道』『Chime』に比べたら普通に楽しめたので、相当甘めに星つけちゃう。笑
「“誰もが標的になりうる”見えない悪意と隣り合わせの“いま”ここにある恐さを描く」とか書いてあったけど…
だったらもう少し地に足つけた描写でないと。
食事シーンが無いのも現実感を失わせおり、テーマと演出が真逆を向いてる。
秋子の紹介に「謎多き」とか付けるのも余計だよね。
あの物件が7万で借りられるなら、まずはそれを転売(又貸し)するけどなぁ。
滑稽感とか虚無感とか
前半、淡々としたリアルな日常描写のなかに滲み出る不穏さ、ひずみを感じさせる人間関係など、じわじわと来る恐怖の気配は秀逸で良かったです。
後半、工場の陰影や、引いた画面で淡々と人を撃つ様子など、不気味さ不穏さのある映像はやはり良かったです。
とは言え、後半の登場人物たちの描写は、極端というか急に戯画的になったというか。
安直な殺意とか素人計画の適当さとか、滑稽感もありますが、ネットの悪意が単純にそのままやって来たような、ある意味怖さもあります。
その状況で商品の心配とか、カードに執着し過ぎとか、どこかズレた滑稽感がちょいちょい挟まれ、ブラックコメディのようにも感じます。
菅田将暉の虚無感漂う佇まいや、窪田正孝の意識高い系なやさぐれ感など、俳優陣の演技は良かったと思います。
期待していたほどの恐怖はありませんでしたが、暗鬱なラストシーンは嫌な奇妙な余韻が残りました。
難しい
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