Cloud クラウドのレビュー・感想・評価
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しょうむない
転売ヤーの末路を描く映画ならもう少しちゃんとした物を作った方が良い。
菅田将暉の役にもイライラしたし、佐野くん役の役者も下手すぎる…。
日本人で銃の撃ち合いは似合わないって。
罪に無自覚な罪
ここは地獄の入り口か⁉️
「やっと気がついたかね!吉井くん。」
人間の欲望の“みっともなさ“と“悪意“を誇張して、
描いている。
2024年に黒沢清監督の映画が2本立て続けに公開された。
「蛇の道」と本作品。
どちらも復讐を描いてはいるが、
「蛇の道」は法的にも罰される罪。
「Cloudクラウド」は本人は無自覚な罪で裁かれるも、
結果は見ての通り。
また“人狩り人“はネットの闇バイトのように集まっている。
難解だとよく言われる黒沢清作品。
この「C loudクラウド」は、易しい言葉と噛み砕いた表現で
とても取っ付き易い。
主人公は品物を安く仕入れて高く売る・・・
転売屋の吉井(菅田将暉)
彼はその生き方が他人を傷つけているとの自覚はまるでない。
転売屋で食べていくなんて至難の業。
人より早く情報を手に入れて、即断で買い付ける。
売れるとは限らないし、損もする。
しかし吉井はそんな転売屋に向いてるかもしれない。
情に流されない、クールである。
しかし恨みを買っていた。
悪意を《雲》のように膨らませた吉井に関わった人々は
“人狩り“の群衆となり吉井を襲ってくる。
40万の定価の医療機器をたった3000円で30個買い取った。
結果20万で30個を完売して600万を手に入れる。
その金で湖畔の一軒家を借りる。
(売り手の社長は吉井に激しい憎悪を抱く)
引っ越しは
恋人の秋子(古谷琴音)も一緒だ。
(明子は買い物依存症らしい)
湖畔の洒落た一軒家に引っ越したら吉井は、
アルバイトの青年・村井(奥平大兼)を雇う。
村井は吉井を尊敬して、吉井の舎弟のように思う。
村井の存在がこの映画で、鍵になる。
この映画が公開されたとき、あらすじを読んで、、
全く興味が湧かなかった。
正気のない菅田将暉の顔がプリントされたジャケット。
転売屋?が謂れのない暴力に巻き込まれるストーリー。
皆目、想像が出来なかった。
、しかし見てみる、これが面白い。
登場する人物は一癖も二癖もある輩ばかり。
恋人の秋子(古川琴音)ですら、何か得体が知れない。
後半のバイオレンスは、銃の扱いに不慣れなド素人たちで、
銃の安全装置を外さずに撃つ・・・とか、
第一、いきなり銃を撃ってもまず当たらないんじゃないの?
とか、
その素人ぽさが良い味だしている。
無国籍のウエスタン風・・・ポンコツの。
そしてラストの吉井の言葉が、前述した
「ここが地獄の入り口か?」
悲惨なのに、吹き抜けてて、
笑える。
酷い展開
菅田将暉さんに魅かれて鑑賞したものの、人物設定と展開に疑問だらけ、リアリティの無い不可思議な行動のオンパレードに絶句しました。
先ずは主人公の菅田さん演じる転売人の描き方ですが命を狙われるほど酷い商いをしているわけでもないでしょう。
人気商品を買い占めて高額で転売する手口は中国人によくある話、売れ残り品を安く買い叩いて転売は、買い取る方にもリスクはあるからお互いに納得ずくのビジネスでしょう、それをまるで菅田さんが悪者かのように描くのはもってのほか。
偽ブランドなど如何わしい出品はありふれた話、旨い話に裏がありそうなことは察するべきだし騙される方も馬鹿でしょう、それを逆恨みして転売屋を殺そうなんて動機付けは極端過ぎるしそんな事件報道も聞いたことがありませんからリアリティが全く感じられません。
そこで主人公の命を狙う中心人物を顧客でなく、かっての仲間や職場の上司など個人的な妬み恨み絡みに仕立てたのでしょう。人間不信がテーマのようだが恋人まで胡散臭く設定する必要があったのか、特に分からないのは主人公に雇われた田舎の青年、どこかの秘密組織の一員のような描き方、よく言えば謎だらけですが人物像が全く描かれていないので行動の真意、理由が掴めませんでした。
日本は銃社会でもないしヤクザでもない素人が拳銃を簡単に手にする方が異常です、黒沢監督はネット時代だから転売屋と言う稼業に着目したのだろうが、社会派サスペンスに仕立てたいなら闇バイト問題を掘り下げた方が怖かったでしょう。
こわい、面白い
面白かった。
思っていたよりもわかりやすいストーリーだったし。
序盤から中盤にかけて、何気ないようだけど何かが引っかかるカットがいくつか見られ、その積み重ねが不安感を増大させていく。少しずつ、確実に。
前半、若干テンポが遅く感じたけれど、主人公が地方に拠点(湖の畔という設定がまたいいね)を移してから話がぐっと面白くなってきた。
荒川良々、窪田正孝、岡山天音……クセのつよい役者が集結。
この面子でフツーの映画なわけはない。
最初は「この役(工場の経営者)では荒川良々の存在がもったいないなぁ」と思ったりしたけれど、なるほどやっぱりそうきたか。
サイコパス揃いの中でいちばんこわいのは、やっぱり佐野くんだなぁ。
こういう映画は黒沢清監督でしか撮れないんじゃないかと思います。
人間の闇の部分を描かせたらピカイチだ。
一歩間違えると滑稽になりかねないストーリーを、緊張と均衡を保ちながら丹念に作りあげている監督の手腕に感服しました。
そして菅田将暉。本当にいい役者だなぁ。
しかしこの映画、ありえないお話ではないですね。
また人間という生きものがいっそうこわくなってしまいました。
大好きな黒沢映画がまたひとつ増えた
黒沢清らしい男臭さ
名優達の無駄遣いかも
やっぱ、危ない橋渡るとろくなことないですね。
目に見える悪意
そもそもがおかしい話だとは思わないか?
たかだか愚か者一人のために人生を棒に振る意味や意義がどこにあるというのか?バイトに雇ってもらえた程度で元雇い主の窮地に駆けつける義理がどこにある?頂き女子がターゲットを死ぬ寸前まで泳がせる必要がある?命より重要な商材など本当に存在する?
決定的に動機が欠如している。人々は幽霊のように、あるいはクラウド上を流れる情報のように画面を漂い、それらの交点上にときおり感情のふりをした暴力が明滅する。動機などはじめからない。誰もが空虚な人形に過ぎない。
動機が欠如しているのであればなぜ画面に運動が生じるのか?本作において人々を駆動させているのは、この世界に瀰漫する悪意だ。
『CURE』然り『回路』然り、映画の中を跳梁する悪は特定の個人や機関に還元されることなく、むしろ反対に非人称的次元へと際限なく拡散していく。黒沢清の映画世界において悪意はさながら汎神論のごとく世界全体を満たし、人々を破茶滅茶な方向に突き動かしている。
したがって「あのシーンで誰それは何を考えていたのか?」などと思案することにはほとんど意味がない。本作はそもそも人間(の内面)を描く気がない。あくまで人間という視覚的な共通コードを介して不可視の観念をカメラ=光学機械の前に引き摺り下ろすことが目的なのだから。
淡々と画面に蓄積していく動き(=結果)の中にいかんともしがたい不気味ささえ発見できたならば、それ以上何も望む必要はない。あなたが視覚を通じて感じ取ったそれは、純粋な悪意そのものなのだ。
物理世界に召喚された悪意はいよいよ膨れ上がり、可視的な超常現象として顕現する。吉井と助手を乗せた車から覗く暗雲はマグマのように燃え滾り、雷鳴を轟かせている。それはまさしく地獄の入り口と形容するに相応しい黙示録的光景だった。さすがにここはCGだったけど(笑)
観ていて気持ちいいシーンがいくつもあった。特に終盤の銃撃戦のくだりは『蛇の道』『蜘蛛の瞳』といったVシネ時代の黒沢清を彷彿とさせるような乾きと殺伐さが感じられた。廃工場の立体交差を彼ほど巧く使える監督はいないんじゃないだろうか。廃工場の内部から吉井の先輩が運転する黒い車が雪の降る屋外に飛び出す一連のショットはまさしく奇跡のような出来栄えだった。
黒沢清本人が「70手前で好きなことやれてマジで良かった♬」と豪語しているだけのことはある一作だったともいえるし、どうということはないいつもの黒沢清映画だったともいえる。
映画監督が同じ主題を死ぬまで再奏し続けることは素晴らしいことなのだ、小津安二郎もジョン・フォードもみんなそうだった、と蓮實重彦御大が語っていたので、その言を借りて私も本作に手放しの賞賛を送ることとする。
どこかがおかしくないですか?
吉井は、工場で働きながらインターネット上で商品を高額転売する、いわゆる転売ヤー。
徐々に転売にハマっていく吉井は工場の仕事を辞め、山奥の湖畔に新たな家を買ってそこで恋人の秋子との生活を始める。
しかし、そんな吉井の周りには怪しい動きが生まれ始めた……
気づいたらどこの映画館も終映になっていたので、最終日に急いで鑑賞。
黒沢清が今回目をつけたのは転売。
なんか感想が難しいね。
これでもかというくらい印象的なシーンの連続なのに……
分からない、掴めない、パッとしない。
まさに雲のような、そんな映画。
大満足なような物足りないような。
全く共感できない、なんなら感情のない話なのに、吉井が見舞われる悲劇の顛末を目撃したくなるのは、自分も吉井という憎悪の対象に対して雲のように湧き上がった1人だからなのかもしれない。
転売ヤーっていうのがまた絶妙。
多分多くの人が転売ヤーの直接的な被害者ではないと思う。
それでも転売ヤーと聞くとその多くの人が不快感を示し、憎悪をあらわにするはずだ。
吉井狩りに集まった面々を見てみると、
・実際に転売されて恨みのある殿山
・単純に吉井が嫌いな先輩村岡
・ゲーム感覚で来た知り合いの殺人犯滝本
・人生に絶望した井上
・暇つぶし感覚の矢部
・社会に恨みのある三宅
といったかんじで関係も目的もバラバラ。
“クラウド”は「cloud」でも「crowd」でもあり、不特定多数の者も含む広義的なタイトル。
我々だって、いつ誰が狙う側や狙われる側になるかも分からない、そんなすぐ隣にあるような恐怖が転売を通して描かれていたように思う。
今、世間で問題となっている闇バイトもそれに近いかもしれない。
どんな犯罪も決して他人事とは言えないのだから。
主人公の吉井良介という人間が気になって仕方ない。
はじめはただの無慈悲な男。
しかし家に帰って彼女と話せば彼女思いの普通の青年。
しかし、転売が彼の全てになるにつれてそんな一面も崩壊していく。
バカ、鈍感、というかもう狂っている。
自宅に上がってきた滝本らに銃を向けられいくら問い詰められても自分の罪を認めない。というか自覚していない。
「僕が滝本さんになんかしました?滝本さんにはむしろ感謝してるんですよ!」
更に状況は激化し、集団が発砲しながら鬼ごっこが始まる。
秋子と再会するも秋子の心配や逃げるよう言うこともなく、まず商品の心配。
なんなら監禁から解放されて一通り殺し終わった後も、一番に商品の心配。
村岡に謝れと言われても一向に謝らない。
村岡にも言われていたが、全て自分の思う通りにいくと思っているのだろう。
なんせ「ラーテル」なんて自分で名乗っちゃうくらいだから。
闇バイトで捕まった少年たちに通じるところを少し感じた。
彼らは人を殺しておいて、何年で刑務所を出れるかと聞いているらしい。
家族もメディア取材に答えていたりと…なんかおかしくないか?
今回も安定の黒沢節全開で安心した。
カーテンとあのよく分からない透明なビニールの幕みたいなのが出てくるだけでワクワクする。
暗い場所から誰かがこちらを見ていたり、だんだん画面が暗くなったり、不穏な影や光が映るだけで興奮する。
そこに今回は本格的なガンアクションと来ればもう間違いない。
登場人物たちの感情を失った喋り方は黒沢映画になればみんなそうなってしまうから面白い。
お気に入りは「コイツ コロース」。
予告から気になってたけど、あれ岡山天音が言ってたんだ!
吉岡さんも『Chime』の感じそのままでとても良い。
鑑賞前にジャンプスケアがあると聞いて物凄くビビっていたけど一箇所だけで、あとは雰囲気でこちらを攻めてくる焦らしプレイ。
そういうところが好きなのよ〜黒沢くん♡
ベイビーわるきゅーれから2日連続で上質な邦画アクションを映画館で観れて大満足。
佐野くんが現場処理を電話で頼んでたけど、あれ絶対田坂宮内のふたりだよねwww
ちょっとクロスオーバー見てみたいかも。
Alexandrosのインスパイアソングもカッケー!!!
ネット時代の殺意という連帯感。
「難しくないんで、サクッと見れます。お時間ある時どうぞ」と言われたが黒沢清だからそうはいかんやろうと思った、その予想通りであった。
なんか後味わるく、これが終わりじゃなくて始まりだって、、闇世界どっぷり突入だよね。
菅田氏も極力演技抑え目にして頑張っているがもう少し渋い若者の方が良かったかも知れない。これはルックでキャスティングの問題なんでどうにもならない。
でもこんな可愛い子が裏稼業にハマっていくのが良いのだ!と考える事もできる。
名前も知らないただ憎しみだけで繋がった人達が怖い。そしてただ1人のプロ、アシスタント君の存在感も凄かった。あ、松重さんもなかなか美味しい役回りだった。あれだけでぐっと閉まる。
車のカット窓外合成は雲きれいだけど、どうにもパースがあってないのが気になった。
「転売、ダメ、ゼッタイ!」・・・の、はずが???
映画Cloud鑑賞
15分経過
転売はダメだよなぁ…
30分経過
やっぱり転売はダメだよなぁ…
1時間経過
ああもう転売なんてするから…
ラスト30分
い、一体何を見せられているんだ…???
中盤までは免許交付後に見せられる交通ルール守りましょう動画のごとく、よく出来た転売禁止啓発映画のような主人公転落ストーリーだったのに、ラストの30分で怒濤の展開に。
そして、一部オタク(腐)女子が喜びそうな佐野のキャラはなんなんだ。
「あの転売ヤーのどこが良かったの・・・?顔?顔が菅田将暉だから???」と全力で問いただしたい気分である。金を稼ぐ能力に長けていたとも言いがたいし、やっぱり顔か。
正直、脚本にもツッコミどころは多いし台詞回しがいかにも台詞っぽいなど粗はあるが、主人公の殺されかけて殺してなお転売した商品の売れ行きが気になる狂いっぷりに、ドラマ相棒「節約殺人」で、人殺しをして捕まってなお、去り際に節約のため電気を消すことを忘れない主婦を思い出した。
荒川良々のなんともいえない気持ち悪さがとても良かった(褒めてる)
前半と後半でガラッと変わる
光と影
転売屋は罪?
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