劇場公開日 2024年12月6日

「ピノキオのオマージュ?」モアナと伝説の海2 杉本穂高さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ピノキオのオマージュ?

2025年4月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

前作では、モアナは一人で旅立ち、出会いと冒険を経験したが、今度はチームのリーダーとして冒険に挑む。自分一人の命ではなく、仲間の命を預かる責任のあるポジションに着くことで主人公のもう一段階の成長を描くという狙いだ。
1人で行動するのと、集団を率いるのは全く違うなというのがよくわかる内容だった。

「海をつなぐ人」タウタイの称号を与えられたモアナは、人々を分断する邪悪な神の呪いを解くために、仲間と冒険に出る。船大工の女の子に農家の老人、絵を描くのが好きな男の子などと冒険に出るモアナだが、良かれと思って行動したことが裏目に出て仲間を窮地にさらすことも。自分一人の時はうまくいったことでも集団の中では異なる結果になることもある。そこをどう立ち直って克服していくのかが物語の見どころ。

海の描写は相変わらずすごい。今回は巨大なクジラみらいな生物に飲み込まれるという、ピノキオっぽい展開が出てくるのだが、やっぱりオマージュだったのだろうか。

杉本穂高