かくしごとのレビュー・感想・評価
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ラスト「子供と動物には敵わない」と思い知らされる
田舎ってどうしても飲酒運転に寛容だよね…(いくない)
嘗て子供を自らの不注意で死なせてしまった千紗子のトラウマを上手く真夜中に起こしてしまった少年との事故に重ねて重厚な作品に仕上げたと感心。
監督凄い!
また奥田瑛二が更に重たい。
還暦になる自分自身に重くのしかかるわ。
自分もボケるんじゃないかと言う恐怖。
オープニング『ポツンと一軒家?』って思ったのはご愛嬌(笑)
最後ハッピーエンド風?なのもいい!
杏の涙にも重たさを感じます。
介護の辛さに共感
君と私の為。
疎遠だった父の孝蔵が認知症を患い実家へ戻る事になった絵本作家里谷千沙子の話。
地元の友達で福祉課で働く久江と再会、その夜、久江の車で飲みに…、運転代行着くまで1時間と久江の息子絡みで急遽飲酒運転して帰ることに…、話に夢中なった道中、1人の少年を車で跳ねてしまう、公務員、シングルで息子と飲酒がばれたくない事から、救急車は呼ばず千沙子の実家へその少年を連れてく事に…、体に怪我は無いかと服を脱がすと事故で出来た傷ではなく虐待の傷跡が…。
何処の子供と分からないなか、流れてきたニュースで知る少年の名前、捜索してると分かってても虐待の傷を見ると、両親の元へ返して子供の為にホントにいい環境なのかと、久江の反対する言葉も振り切り、自分で育てようと…、話の展開が展開なだけにハッピーエンドは無いなと思いながらも。
どんなに拓未にとっていい環境であっても誘拐扱いという日本の法、どんなに不利であっても親身になってくれる町医者の亀田先生くらいには話をしておけば少しは気休めになるんじゃない何て思った。
血は繋がらなくても千沙子といる拓未は幸せだったと思うし、最初から全て分かってるんだろうなと拓未の気持ちは察しはついたけれど、ラストの「僕のお母さんはあの人です。」で拓未が千沙子へ送った視線にはやられたね。(涙腺崩壊。)
その言葉を言って切った様に終わる終わり方も個人的には良かった。
家族愛
田舎での千紗子と父親と少年の3人のゆっくり流れていく幸せな時間をずっと観ていたいなと思いました。事故で息子を亡くした千紗子の少年を見る優しい表情と裁判所で少年が千紗子をお母さんと言い切る真剣な眼差しが印象的でした。
ミステリー作家が描く感動作 !そのかくしごとは罪か愛か?
「認知症は救いなのかもしれない。」
ミステリー作家が描く感動作 !そのかくしごとは罪か愛か?
▼あらすじ
作家の千紗子は父が認知症を発症し、介護のために田舎に帰る。ある事故により記憶喪失の少年と一緒に暮らすことになるが、千佐子は少年に自分が母だと嘘をつく。歪な3人の共同生活が始まる。
▼感想
完成披露試写会に招待頂きました!ありがとうございました!
すごい映画を観た。
「認知症患者」、「児童虐待」という現代社会の2つの課題・問題を扱った感動作だった!
特に自分は「認知症患者」について考えさせられた。
千佐子と認知症患者の父の生活はリアルすぎて少し苦しかった。だけど、千佐子と村のお医者さんが認知症患者について語るシーンは忘れられない。自分の親がもし認知症になったら、この映画をもう一度見てから向き合おうと決めた。
この映画のすごいところはただの感動的なヒューマンドラマでなく、ミステリー要素も上手く盛り込まれているところ!原作小説の「嘘」はミステリー作家が描く感動作と言われているが、まさにその通りだと思った。ミステリー映画好きにも楽しめる作品!
主演の杏の演技は特に「顔」が印象的だった。物語冒頭は独身のキャリアウーマンのような顔つきが、徐々に母親の顔つきになっていった。トークショーで杏が「今の私だから演じれた。」とおっしゃっていたが、その意味を演技を通して確かに感じた。自分の杏の代表作品はこの映画になった。
試写会後はなんと関根監督とお話しする時間が!だけど、緊張と鑑賞直後で気持ちが整理できていなくて全然感想を伝えられなかった。
このレビューがいつか関根監督に見てもらえるといいな。
最後に顧客打合せと上司に嘘をつき試写会に行ったことが私のかくしごとです。
▼お気に入りのシーン
初めて千佐子が息子を抱きしめるシーン!
このシーンで千佐子の顔が母親の顔になった。
ラストシーンにやられた!
今日の試写会は『かくしごと』完成披露試写会。
鑑賞前の舞台挨拶で、キャスト自身が口々に本作を称賛しハードルを上げてくるから、かなり期待値を上げて見たんだけど…、
ラストシーンにやられた! 本当の『かくしごと』とは何なのか? そして、あの杏のラストショット、痺れた!
車ではねた子供に虐待の後があったとしても、さすがに自分の子供として育てるなんて覚悟できる(?)なんて思って見てたら、この女、過去に傷を抱えていたのか。
ひとつ屋根の下に、事故で記憶を失くした少年と、認知症で記憶を失った父。記憶を失くした者たちを娘であり母である千紗子(杏)が繋ぐ擬似家族。
私も祖母に「どちら様ですか?」と初めて言われた時はぞっとしたのを思い出した。
私の父も晩年は排便もままならず、奥田瑛二と杏の姿が、我が父と妹に重なった。
幸せな家族の日々が続けば続くほど、崩壊への序曲が聞こえてくるようで怖い。
そして「その日」がやってくる!
「老人介護」「児童虐待」という思いテーマを抱えながら、観るものに「あっ」と言わせ、感動を呼ぶミステリーでもある。
「杏」、子役の「中須翔真」、「奥田瑛二」、三者の演技が「神」!
『かくしごと』は6月7日公開予定。映画ファン必見の傑作です。
心に刺さって苦しい。
主人公の千紗子に自分を重ねながら鑑賞した128分。
貴方ならどう思うか?
貴方ならどうするか?
本作が終始揺さぶりをかけてきて色々考えさせられる。
それが罪なのか?
それとも愛なのか?
答えは人それぞれ違うのかもしれないけれど…
平穏で当たり前な日常と小さな幸せを守れる世界が来ますよう祈らずにはいられなかった。
拓未くんの真っ直ぐな澄んだ瞳が忘れられない映画。
介護は親子関係の築きの上に成り立つ
皆、愛に飢えてて苦しかった。
それぞれが抱えているものも守りたい誰かへの愛ゆえなのがまた苦しい。
色んな喪失があるけど、同じ形にはまるピースはなかなか見つけられないのに、ピッタリはまってしまったら誰だって欲しくなるはず。
たとえそれが許されないことだったとしても。
上手く行かないことに学びがあるのだとしても、神様は意地悪だなあと思ってしまう。
ほしい人の所にほしいものが全て届けばこの世に争いはないのに。
この世に生まれてきた人全員が必ず体験する親子関係。身近だからこそ距離感を間違えると取り返しがつかなくなるけど、未来が見えるわけじゃないからその時の自分の信念で発した悪気のない言葉が、相手に致命傷を負わすほどの深い傷になることもあるだろう。
遠慮のない関係だからこそ、許せない事だってある。
その築いてきた親子関係の上での介護。
この問題はとても身につまされたわ。。
もうそろそろだよなと思っているのもあり、色んな覚悟を突きつけられた気がした。
できなかった事ができるようになるのは喜びがあるけど、できた事ができなくなるのは悲しみしかない。
毎日動かなくなる頭と体にどうにもならない焦りを感じるのは他でもない本人なのだ。
その喪失は、千紗子のそれとはまた違う大きな苦しみで、観ていてとてもしんどかった。
千紗子の選択がどのような結果になったか、みなさんも是非ご覧ください。
杏さんの母性に涙涙涙
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