「後半が良かっただけに…」かくしごと まみぃさんの映画レビュー(感想・評価)
後半が良かっただけに…
人格って、個人が形作るものばかりではなくて、まわりとの関係性が浮かび上がらせるものなんだな、と思う。
自分が何者で、相手が誰で、どんな関係で、過去に何があって、何を覚えてて何を忘れて…。
ちさ子は認知症の父が「(都合の?)悪いことは忘れて」となじる。でも、拓未には「悪いことは思い出さなくていい」と言う。
かくしごとを土台にした家族が、悲喜こもごもありながら日々を過ごしている間、拓未のことがどう露呈するのだろうと心配しながら見ていた。急展開に驚きながらも、すごく説得力のあるラストだったと思う。
それだけに、細かい設定に無理がある気がして、とても残念…。
奥田瑛二と酒向芳の演技が素晴らしかったです。
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