劇場公開日 2024年6月7日

「見る人それぞれの答えがあると思います」かくしごと たつのこさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0見る人それぞれの答えがあると思います

2024年6月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

最後の子供のセリフに全部持って行かれました。
子供を見つけた時に取るべき正しい行動と、虐待に有っていると思われる子供を守ろうとする行動は必ずしも同じではないと言う事ですね。
いやむしろ守ろうとすればする程、正しい道とは反対へ進んでしまうのでしょう。
母として子供に愛情を注ぐ千紗子と、本当は真実を知っていながらその母の愛を受け入れた少年・拓未。そしてやはりすべてを知っている千紗子の友人久枝を含めて、その嘘は罪か愛かと問われれば、このすべてが真実であると、答えにならない答えしか持ち合わせていないように思います。
非常に難しい役であると思われますが、杏ちゃん見事に演じていましたね。素晴らしかったです。
大好きな佐津川愛美さんも良かった。認知症の父を演じた奥田瑛二さんは言わずもがなです。子役の子も難しい役だったと思いますが、彼の最後のセリフで涙が溢れました。
色々と考えさせられ、そして心に残るいい映画を見ました

たつのこ
トミーさんのコメント
2024年6月19日

共感ありがとうございます。
ちょっと「落下の解剖学」を想起しました。邦画独特のバッドエンドの流れでしたが、丁寧に作られてる印象でしたね。

トミー