「蜘蛛の意図」スパイダー 増殖 uzさんの映画レビュー(感想・評価)
蜘蛛の意図
一匹からどうやって繁殖した?
お腹にいたとしても増殖が早すぎるし、最初の個体より大きいのがあれだけいるってどういうこと??
危険を感じるだけで自在に大きくなれるの???
時間経過を入れるだけで多少はリアリティが増すのに、何故一日の話にしたのか…
主人公は、クモのことを隠してたのに白状した途端に「隣人を見捨てられない」とか言い出す。
そもそもの原因が自分であることを早々に忘れ、被害者ぶった上に最後は警察に責任を丸投げするクズ野郎。
他の登場人物も、自己中で人の話を聞かず、冷静な判断も出来ないキャラばかり。
特に妹じゃない方の女性はずっと叫んでて不快。
対話や交渉という概念がないらしく、「毒グモがいる」といえば済むのに罵倒して閉じ込められ、ガスを撒かれる。
警官の言葉を無視して殴りかかる。(「どうでもいい」とかいう警官もヒドいが)
坊主が扉を開け放ってクモを招き入れるが、下手したら全滅の最悪の行動でしかない。
尽く理にかなってない行動にイライラ失笑。
話としても、序盤に意味の分からない揉め事を見せられて眠くなる。
妹と母親の話や、元親友の話とかも薄っぺらくてムダ。
画面もやたら暗いし、建物の構造も現在地も説明がないので何がしたいのかも分かりづらい。
ケータイを使ったSOSや窓からの脱出なども試行されず、土台のリアリティが無いのにこれだけ雑だと苦行です。
ラストの超巨大クモに笑ってたら、アッサリ道を譲ってくれる紳士ぶりに感動。
クモって、どこに潜んでるか分からなかったり、下手したら背中に張り付いてても気付かない怖さがある。
糸も特に活かされないし、あれだけデカくなっちゃうともはやクモである必要性もない。
脚の力がどうとかいう話にもならないし、なんだかなぁ…