「蜘蛛巣城」スパイダー 増殖 レントさんの映画レビュー(感想・評価)
蜘蛛巣城
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アニマルパニックものとしては及第点というところかな、テンポも悪くなかったし。幾分BGMのノリでごまかされた感はあるが。確かに最初の犠牲者出るまでが長いけどね。
光を当てると蜘蛛が動きを止めるということで、だるまさんが転んだごっこする場面は面白かった。手動式発電のライトを必死で回すとこは笑えた。
元はといえば主人公の蜘蛛の管理が雑だったことでこの事態を引き起こしたのに、被害の拡大を抑え事態を収拾しようとしてる警察に文句言うのは筋違い。確かに一匹の蜘蛛を逃したせいでこんな事態になるとは思わんけど、ただその後警察から逃れようと事態を悪化させてるのは弁解しようがない。今回ばかりは警察に同情するよ。
敵対生物に合わせて体を巨大に進化させる蜘蛛のこの特性。世界中でいまだ続く各国の軍事費拡大傾向に対する風刺となってれば作品に深みが出たかも。そんなわけないか、ただのジャンルムービーだし。
B級ジャンルムービーとして期待せずに見ればそれなりに楽しめる。できれば中途半端な人情ドラマは入れずにもっとグロい描写なんかあればよかったかも。「ミスト」の体内子蜘蛛孵化シーンを超えるものがなかったのが残念。
ラストも駐車場から外に出てみると世界中が蜘蛛の巣に覆われてたみたいな方がよかったな。まあ、配信スルーでいいでしょう。
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